■TOPIX採用時トレード6■
W昇格と風説の流布(前編) |
さて、本日の午後3時30分、嬉しい知らせが入りました。 千代田インテグレとメガネトップが8月1日からの東証一部昇格を決めたのです。
どちらも私の持ち株ですが、順風満帆の千代田より、売り煽りに悩み続けたメガネトップの昇格の方が嬉しい気がします。
今夜は、祝杯をあげたい気分です。
実に、長かった・・・・
メガネトップは、6月の初旬から昇格候補として頭角を現しますが、6月5日に2,645円の高値をつけた後、株価は反落して、なかなか回復しませんでした。一時は、2300円を割り込んでしまいます。
最後の一週間が始まります。7月15日(月)、出来高78,400株を集めて、ようやく60円高の2460円となります。
誰もが、「今週こそ値を飛ばす」と考えたでしょう。
しかし、16日からyahooの掲示板で、異変が起こります。 「メガネトップは昇格しない」との噂が掲示板で広がり、メガネトップのホールダーは浮き足だちます。 |
売り物が殺到して、株価も、弱含みになってしまいます。その影響は、発表直前の19日まで、続きました。
私は、多くの売り煽り投稿を読み漁りました。
明確な根拠が書かれた投稿は、ほとんどありません。そして、リンクを辿ると、不安の震源地はたった一つの投稿に集約されるようでした。
その投稿は、石井鉄工を手がけたことで知られるK氏の掲示板に、7月15日の夜10時25分、書き込まれていました。
◆◆投稿者は、証券関係者を装っており、内容は衝撃的でした。◆◆
◆◆
それは、事実を混ぜた、実に巧妙な、売り煽り投稿でした。◆◆
◆◆
この続きは、明日発表します。◆◆
8月1日は、W昇格? |
8月1日昇格銘柄については、大分前に掲示板で話題になり、今更書くのも気が引けますが、「千代田インテグレとメガネトップの2社に絞り込まれた」と考えていいでしょう。
両社の一騎打ちというより、W昇格の可能性も、かなりあると思います。
今日の両社は、大幅高で先回り買いが本格化しました。
両社のホールダーで、長い間、含み損を嘆いていた私は、感激しました。 メガネトップについては、昔掲示板で書いたので、千代田について述べたいと思います。
売り出しを行なった千代田インテグレは、昇格の可能性は極めて高いでしょう。 同社に関して、気になるのは、75万株(発行済み株数の6.4%)の売り出しを行なっていることです。
TOPIX買いの2%より多いので、はたして値上がりするか? この点に不安を感じる人も、多かったのではないでしょうか。 |
そこで、売り出し比率4.41%〜8.91%の4社の例を調べました。 受け渡し日から昇格日までは、16〜62日間ありました。
社名 | コード | 売り出し・公募比率 | 売出価格@ | 昇格前日高値A | (A-@)/@ |
---|---|---|---|---|---|
京都きもの友禅 | 7615 | 4.41% | 288,000円 | 319,000円 | 10.8% |
松田産業 | 7456 | 5.53% | 1264円 | 1560円 | 23.4% |
千代田インテグレ | 6915 | 6.40% | 1367円 | ? | ? |
日本エム・ディ・エム | 7600 | 7.72% | 3888円 | 5670円 | 45.8% |
丸文 | 7537円 | 8.91% | 1104円 | 1270円 | 15.0% |
最後の欄は、昇格日前日の高値が、売出価格と比べて、何%上がったかを計算したものです。
10.8%〜45.8%となり、意外に値上がりしているのには、驚かされます。 |
◆◆さて、千代田(いまのところ+9.7%)は、今後どうなるのでしょう?◆◆
◆◆
自己責任で、御願いします。◆◆
フューチャーシステムCの場合 |
先週末、フューチャーシステムCが、JASDAQから東証1部に上場しました。
この場合、TOPIX買いは上場日、そして、この日は、5000株の売り出し株の受渡日でもあったのです。
この日のフューチャーは、売出株をこなし、朝から予想以上に堅調でした。
10時10分、645,000円(+25,000)の高値を記録します。
しかし、その後は、一進一退。
・・・・波乱は、2時45分に訪れます・・・・
その時、既に出来高は、発行済み株数119,160株の3%を超えていました。
TOPIX買いは終了か?
株価は、急降下。最安値の612,000円まで、落ち込みます。
・・・・しかし、2時59分・・・・
700株の買い注文!怒涛の上げが始まります。終値は639,000円でした。
出来高は、4,641株(3.89%)で、少し多すぎる気もします。
受渡日の影響でしょうか?
新規上場日には、yahooの一日チャートが手に入りません。代用品を捜したら、よい5分チャートを発見しました。
フューチャーシステムCの上場日=受渡日
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2002年5月17日 | 564,000 | 565,000 | 550,000 | 555,000 | 105 | |
2002年5月20日 | 日経新聞(朝刊)に一部上場観測記事 | 601,000 | 625,000 | 595,000 | 609,000 | 917 |
2002年5月21日 | 600,000 | 608,000 | 571,000 | 600,000 | 205 | |
2002年5月22日 | 589,000 | 600,000 | 580,000 | 600,000 | 208 | |
2002年5月23日 | 600,000 | 600,000 | 585,000 | 599,000 | 88 | |
2002年5月24日 | 599,000 | 599,000 | 586,000 | 599,000 | 75 | |
2002年5月27日 | 598,000 | 610,000 | 592,000 | 592,000 | 131 | |
2002年5月28日 | 市場終了後、東証上場と 売り出しの正式発表 | 599,000 | 599,000 | 588,000 | 588,000 | 50 |
2002年5月29日 | 590,000 | 590,000 | 573,000 | 585,000 | 129 | |
2002年5月30日 | 581,000 | 581,000 | 572,000 | 574,000 | 200 | |
2002年5月31日 | 580,000 | 604,000 | 577,000 | 604,000 | 191 | |
2002年6月3日 | 604,000 | 604,000 | 591,000 | 600,000 | 72 | |
2002年6月4日 | 600,000 | 605,000 | 592,000 | 605,000 | 145 | |
2002年6月5日 | 604,000 | 604,000 | 600,000 | 604,000 | 92 | |
2002年6月6日 | 604,000 | 618,000 | 604,000 | 617,000 | 238 | |
2002年6月7日 | 価格決定予定日 | 614,000 | 617,000 | 604,000 | 606,000 | 256 |
2002年6月10日 | 売り出し価格決定日 3%down591,700円 | 609,000 | 615,000 | 604,000 | 610,000 | 58 |
2002年6月11日 | 申し込み日1 | 628,000 | 630,000 | 608,000 | 608,000 | 217 |
2002年6月12日 | 申し込み日2 | 618,000 | 640,000 | 615,000 | 630,000 | 513 |
2002年6月13日 | 申し込み日3 | 630,000 | 635,000 | 615,000 | 618,000 | 163 |
2002年6月14日 | 615,000 | 615,000 | 605,000 | 605,000 | 99 | |
2002年6月17日 | 606,000 | 606,000 | 595,000 | 600,000 | 133 | |
2002年6月18日 | 601,000 | 610,000 | 600,000 | 603,000 | 132 | |
2002年6月19日 | 610,000 | 615,000 | 605,000 | 608,000 | 185 | |
2002年6月20日 | 601,000 | 630,000 | 600,000 | 620,000 | 542 | |
2002年6月21日 (東証1部) | 上場日(TOPIX買い)=受け渡し日 | 620,000 | 645,000 | 612,000 | 639,000 | 4641 |
「日経新聞の一部上場の観測記事」、「正式発表と売り出しのおまけ」に翻弄されました。
売り出しの申し込み日(11日〜13日)は、後から考えると、高値で売却するチャンスでした。
◆◆上場日に売った人は、利益を出せたようです。◆◆
◆◆売り出しの影響が読みきれず、◆◆
◆◆先回り買いが少ないことが関係しているのかもしれません。◆◆
ダイドードリンコ落選の教訓 |
さて、毎月20日は、東証二部から一部への昇格銘柄の発表日です。 今回は、大方の予想通り、該当銘柄なしでした。
最も可能性があると一時、yahoo掲示板で噂された銘柄は、ダイドードリンコ(2590)でした。 電話調査では、会社は申請を提出しているとのことでした。 株主数のみが、規定を満たしていません。
5月15日に株主優待制度を拡充し、100株以上の株主に3,000円の自社製品を年2回送るようになったことも、思惑を呼びました。
もしかしたら、現時点では、株主数をクリアーしているかもしれない?
しかし、約5カ月前、2002年1月20日の株主数は1,892人で、規定の2,200人を満たしていないのです。株主数を、はっきりつかめるのは、中間決算と本決算の期末だけです。
現時点の株主数など、意味がないようです。
逆に、こんなケースさえあります。
新日本建設 、住商オートリース 、小林洋行、名糖運輸などは、昇格を果たしてから、わずか1ヵ月後の決算期末に株主数が足りないことが、後に明らかになります。それでも、無事に昇格しているのです。
さて、ダイドードリンコ落選の教訓です。
約5ヶ月前の決算(中間を含む)期末の株主数が不足なら、売り出し又は公募を実施するしか、昇格への道はありません。 どちらも実施しない企業は、昇格候補から外すべきなのです。 |
例外はないと思いますが、発見された方は教えてください。
そんな例外を認めたら、無理に売り出しをした企業が可哀想です。
まぁ、ダイドードリンコは、半年後には、昇格する可能性が高そうですね。
◆◆それから、喫茶掲示板へのアクセスが出来ないようで、ご迷惑をかけています。◆◆
◆◆
ただいま、原因を調査中です。◆◆
◆◆
明日は、休みます。◆◆
リソー教育の大相場に思う |
昨日は、リソー教育の昇格日前日でした。この日は、さすがにあまり上がらず3000円高でした。 2ヶ月に渡った大相場も、これで終了でしょう。
私は、4月18日に安すぎる指値を入れて買えなかっただけで、とうとう参加できませんでした。
私のように需給バランスにこだわりすぎる投資家にとって、反省すべき点が多かった!
TOPIX採用投資の大衆化とその影響が、まったく見えていませんでした。受け渡し日(4月18日)の終値285,000円で買い、昇格日前日の終値446,000円で売れば、56.5%のリターンを得ました。売り出し株を手に入れた人の原価は、さらに安く275,500円です。
しかし、多くの専門家が、この基本を守れず、恐れをなして、途中で降りてしまったのではないでしょうか?
私は、同じ失敗を二度とするつもりありません。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2002年4月1日 | 285,000 | 289,000 | 280,000 | 280,000 | 37 | |
2002年4月2日 | 売り出し発表(3000株) | 280,000 | 280,000 | 277,000 | 278,000 | 10 |
2002年4月3日 | 280,000 | 281,000 | 276,000 | 277,000 | 23 | |
2002年4月4日 | 279,000 | 295,000 | 279,000 | 290,000 | 56 | |
2002年4月5日 | 286,000 | 287,000 | 280,000 | 280,000 | 37 | |
2002年4月8日 | 280,000 | 290,000 | 280,000 | 282,000 | 78 | |
2002年4月9日 | 売り出し価格決定日 (275,500円、初日だった) | 284,000 | 290,000 | 282,000 | 290,000 | 32 |
2002年4月10日 | 申し込み期間 | 290,000 | 293,000 | 290,000 | 290,000 | 279 |
2002年4月11日 | 申し込み期間 | 290,000 | 292,000 | 289,000 | 290,000 | 130 |
2002年4月12日 | 申し込み期間 | 290,000 | 290,000 | 289,000 | 290,000 | 111 |
2002年4月15日 | 290,000 | 295,000 | 290,000 | 292,000 | 43 | |
2002年4月16日 | 292,000 | 295,000 | 292,000 | 292,000 | 39 | |
2002年4月17日 | 292,000 | 296,000 | 292,000 | 295,000 | 47 | |
2002年4月18日 | 受け渡し日 | 284,000 | 289,000 | 281,000 | 285,000 | 476 |
2002年4月19日 | 284,000 | 285,000 | 281,000 | 285,000 | 206 | |
2002年4月22日 | 289,000 | 293,000 | 287,000 | 289,000 | 457 | |
2002年4月23日 | 293,000 | 316,000 | 293,000 | 316,000 | 962 | |
2002年4月24日 | 313,000 | 315,000 | 305,000 | 311,000 | 531 | |
2002年4月25日 | 314,000 | 339,000 | 314,000 | 335,000 | 787 | |
2002年4月26日 | 336,000 | 360,000 | 330,000 | 358,000 | 811 | |
2002年4月30日 | 358,000 | 359,000 | 339,000 | 357,000 | 468 | |
2002年5月1日 | ツルハからの投資資金移動日 | 358,000 | 384,000 | 358,000 | 379,000 | 1,292 |
2002年5月2日 | 378,000 | 390,000 | 370,000 | 372,000 | 732 | |
2002年5月7日 | 367,000 | 379,000 | 355,000 | 373,000 | 245 | |
2002年5月8日 | 375,000 | 395,000 | 375,000 | 389,000 | 666 | |
2002年5月9日 | 382,000 | 393,000 | 382,000 | 392,000 | 221 | |
2002年5月10日 | 391,000 | 391,000 | 384,000 | 390,000 | 249 | |
2002年5月13日 | 388,000 | 388,000 | 380,000 | 382,000 | 114 | |
2002年5月14日 | 380,000 | 380,000 | 365,000 | 370,000 | 170 | |
2002年5月15日 | 372,000 | 382,000 | 370,000 | 375,000 | 168 | |
2002年5月16日 | 375,000 | 379,000 | 372,000 | 378,000 | 120 | |
2002年5月17日 | 381,000 | 410,000 | 381,000 | 401,000 | 824 | |
2002年5月20日 | 市場終了後昇格発表 | 405,000 | 413,000 | 392,000 | 405,000 | 521 |
2002年5月21日 | 407,000 | 414,000 | 396,000 | 398,000 | 390 | |
2002年5月22日 | 403,000 | 403,000 | 396,000 | 399,000 | 154 | |
2002年5月23日 | 398,000 | 405,000 | 395,000 | 405,000 | 188 | |
2002年5月24日 | 406,000 | 408,000 | 396,000 | 397,000 | 220 | |
2002年5月27日 | 397,000 | 403,000 | 397,000 | 400,000 | 81 | |
2002年5月28日 | 400,000 | 412,000 | 398,000 | 412,000 | 234 | |
2002年5月29日 | 410,000 | 438,000 | 408,000 | 434,000 | 1,024 | |
2002年5月30日 | 433,000 | 446,000 | 427,000 | 443,000 | 515 | |
2002年5月31日 | 昇格前日 | 438,000 | 447,000 | 436,000 | 446,000 | 851 |
恒例の1日チャートです。
リソー教育の採用前日
◆◆同じ日のMSCIがらみのほうが、◆◆
◆◆
大引けの怒涛の上げと言えるかもしれません。◆◆
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