■水晶玉の世界2■
合計特殊出生率1.29の もたらす未来 |
2003年に誕生した赤ちゃんは、約112万1000人で、前年より3万3000人も減りました。
2003年に一人の女性が一生の間に生む子供の数(合計特殊出生率)は、1.29人と最低記録を更新しました。 2002年は1.32人だったので、0.03人も減ったことになります。
合計特殊出生率とは、どう計算するのか?
女性が子供を産めるのは、15歳から49歳の間と統計上みなせるようです。
15歳の母親(中学生ではないか)が産んだ子供の数(X15)を、15歳の女性の数(Y15)で割り算して、15歳女性の出生率(P15)を計算する。
16歳の母親が産んだ子供の数(X16)を、16歳の女性の数(Y16)で割り算して、16歳女性の出生率(P16)を計算する。
・・・17歳から48歳まで計算する・・・・・・・・
49歳の母親(偉い!)が産んだ子供の数(X49)を、49歳の女性の数(Y49)で割り算して、49歳女性の出生率(P49)を計算する。
合計特殊出生率=(P15)+(P16)+・・・・・+(P49)
具体的な数字は、古いのが難点ですが、こちらの表が参考となります。
合計特殊出生率は、2.08未満だと長期的に人口を維持できないとよく言われます。 2を超えた分は、子供を産み終わるまでの女性の死亡率に関連した数字でしょう。
さて、1.29が続くと、日本の人口は将来どうなるか?
上の表によれば、女性が最も子供を産む確率が高いのは、25歳〜34歳です。
30歳になった女性だけが、1.29人の子供を産み、他の年齢の女性は子供を産まないと近似計算しても、人口予測の結果はそれほど変わらないでしょう。
30歳の女性が95万人いるとします。
生まれる女の子の数は
さて、30年後
生存率を0.9615とすると30歳の女性の数は
612,750×0.9615=589,159人
つまり、62.02%に減ります。
60年後の30歳の女性は、38.46%の365,377人
90年後の30歳の女性は、23.85%の226,595人
120年後の30歳の女性は、14.79%の140,527人
他の年齢もほぼこの比率で減りますから、日本の人口(1億2000万人)は120年後(4世代後)には約1800万人ぐらいになるでしょう。
これだけ、人口が減っても、老人が若者に比べて多いので、年金問題が相変らず深刻です。
◆◆いったい、何故女性は、子供を産まなくなったのか?◆◆
◆◆
次回は、この点を考えてみましょう。◆◆
冷害は予測できる(後編) |
前編
1991年6月9日、フィリピン、ルソン島のピナツボ火山が噴火します。 火山ガスは、時間をかけて10〜15km上空の成層圏まで達し、世界中に拡散します。 |
火山ガスの中に含まれる硫黄酸化物は、成層圏で、紫外線により水蒸気と反応して硫酸エアロゾルの雲となります。 硫酸エアロゾルの雲は、太陽光を強く反射して、地球表面に到達するエネルギーを弱めます。
ちょうど、海水浴のパラソルと同じ役目を果たします。
この現象が現われるのは、火山噴火から1〜2年後と言われています。
ピナツボ火山の噴火から2年後、パラソル効果は、
遥か遠方の日本に冷夏もたらし、平成米騒動が起きたのです。
「天明の大飢饉」の最大要因も火山の噴火です。
1783年(天明3年)5月9日(旧暦4月9日)から、浅間山は活動を開始します。
8月に入ると、火砕流などが発生します。ちなみに、後にこれは冷却して「軽井沢の鬼押し出し」となります。死者は1151人でした。
それから2年後、パラソル効果で、世界規模の気温の低下現象が起こります。
そして、浅間山から遠く離れた東北地方に、冷害が直撃したのです。
そして、噴火による死者より遥かに多くの餓死者をもたらしました。
「天明の大飢饉のピークは、1785年の可能性が高い」と私は思います。
◆◆日本で起きた飢饉の60%は、◆◆
◆◆火山活動が関係しているとの説があります。◆◆
◆◆
そして、世界の火山の10%は、日本にあるのです。◆◆
ダイオキシン問題(前編) |
ベトナムのシャム双生児、ベトちゃんとドクちゃんの写真は衝撃的でした。
アメリカ軍は、ベトナム戦争でゲリラ対策として、大量の枯葉剤を散布しました。この中に不純物として、入っていたTCDD(ダイオキシン類の一種)が奇形を誘発した、とベトナムの科学者は主張しています。 TCDDは、オーム心理教で有名となったサリンと比較すると、数倍の毒性を持つと言われています。
ダイオキシン類は、急性毒性以外にも、奇形性、発ガン性作用、免疫異常、内臓障害などを引き起こします。 また、環境ホルモンとして、男性の生殖能力を失わせたり、アトピー性疾患の原因になるとも言われています。
1968年、九州を中心にカネミ油症事件が起こりました。
カネミ倉庫が製造したライスオイルを食べた1867人(認定患者数)が、奇病にかかります。
皮膚に吹き出物がでて、痒くなり、膿が出てきたのです。
事件から33年たった今も、被害者は後遺症に苦しんでいるそうです。
原因は、製造工程で過熱に使われた、PCBとPCDF(ダイオキシン類の一つ)がライスオイルに混入したことです。
ダイオキシン類は、水に溶けず、油に溶けやすい性質があります。
このため、一度体内に入ると半分減るのに10年以上かかるのです。
しかし、これらの事故や戦争がなくても、
日本は、ダイオキシン類で汚染されつづけています。
焚き火で、プラスティックを燃やすのはやめましょう。
広い国土のあるアメリカは、ゴミを10%しか燃やしていません。
それに比べて、日本は72%も燃やしています。
そして、都道府県にある焼却炉にも問題があります。
日本は、世界で、最も高密度でダイオキシン類を発生させている国なのです。 このつけは、孫子の代に必ず回ってきます。 |
◆◆この続きは、明日発表します。◆◆
ダイオキシン問題(後編) |
大規模な最新鋭の焼却炉を用いて高温で焼却しないと、ダイオキシン類の発生は防げません。 日本は、1,854もの小型のゴミ焼却施設で、世界一の3800万トンものゴミを燃やしています。
これらの施設は、性能の悪いものが多く、ダイオキシン類が大量に発生します。
アメリカは、ゴミの発生は多いですが、焼却されず、広い国土に埋め立てられています。
さて、ドイツは面積の狭い国ですが、焼却設備は、たったの53しかありません。
日本の35分の1です。
すべて、ダイオキシン類がほとんど発生しない、高性能の焼却炉です。
日本が世界一高密度でダイオキシン類をばら撒いている理由が、以上の説明で、お分かりになると思います。
国名 | ゴミ発生量(千トン/年) | 焼却量(千トン/年) | 焼却施設数 |
---|---|---|---|
日本 | 50,300 | 38,000 | 1,854 |
アメリカ | 207,000 | 32,900 | 148 |
カナダ | 23,200 | 1,200 | 17 |
ドイツ | 43,500 | 11,000 | 53 |
オランダ | 12,000 | 2,800 | 11 |
スウェーデン | 3,200 | 1,700 | 21 |
さて、ばら撒かれたダイオキシン類は、どのようにして人体に入るのでしょうか?
最も重要なルートについて、紹介します。
1954年、アメリカのクリア湖で、カイツブリという水鳥が、いっせいに死亡する事件がありました。
原因は、殺虫剤のDDDでしたが、注目すべきメカニズムが働いていたのです。 DDDは、雨で流され、川で運ばれて、湖の底に溜まります。0.02PPMという問題にならないような低濃度です。
DDDは、微生物に取り込まれ、これをプランクトンが食べます。プランクトンのDDDは、5PPMに濃縮されます。 プランクトンを、小魚(40PPM)が食べます。小さな魚を大きな魚(300PPM)が食べます。
そして、大きな魚をカイツブリが食べた時は、DDDは、1600PPMの致死量まで、増えてしまったのです。
これを生物濃縮と言います。
生物の脂肪に溜まり易いダイオキシン類も、汚染された魚などを食べることで人体に入ります。
食物連鎖の頂点に立つのは、人間です。 そして、一番危ないのは、母親の母乳で育つ赤ちゃんと言われています。 |
特に、初産の母親の母乳には、高濃度のダイオキシン類が含まれているそうです。
◆◆我が子を3ヶ月以上母乳で育てるのは、やめたほうがよいでしょう。◆◆
◆◆
草食動物の牛から製造される粉ミルクは、安全です。◆◆
クローン人間の恐怖(前編) |
1945年4月29日、ドイツのベルリンは、迫り来るソ連軍に完全に包囲されていました。第三帝国総統、アドルフ・ヒトラーは、地下壕に身を潜めて、覚悟を決めます。
第一に、長年、愛人として尽くしてくれた、エバ・ブラウン(当時33歳)に報いなければなりません。
同日早朝、ソ連軍の空襲の中、二人は正式に結婚します。
エバの目から、嬉し涙が溢れます。
夢を諦めきれないヒトラーは、最も信頼する若いSS隊員を呼び、密命を与えます。
ヒトラーは、引き抜いた自分の髪の毛を小箱に入れ、SS隊員にこう言います。
ドイツの偉大な科学の力で、私はこの髪の毛から必ず復活する。 そして、私とともにドイツ第三帝国も甦るのだ! |
遺言を終えるとヒトラーは、拳銃で自らのこめかみを打ち抜きます。
56歳の誕生日を祝ったばかりでした。
そして、新婚の妻エバ・ブラウンは、青酸カリを飲み干し、後を追います。
遺体は、完全に焼き払われますが、かかりつけの歯科医により確認がなされます。
髪の毛を託されたSS隊員は、途方にくれます。
「いくら総統のご遺言でも、髪の毛から人間が甦るなんて不可能だ・・・・」
そう思ったに違いありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・
1996年7月イギリス・エジンバラのロスリン研究所で、一匹の羊の赤ちゃんが誕生します。 赤ちゃん羊は、ドリーと命名されます。金髪でグラマーなブルース歌手、ドリー・バートンにちなんだ名前です。
このニュースは、世界を震撼させます。
ドリーは、乳腺細胞の核を未受精卵に移植して、誕生したのです。 精子でも卵子でもない、おっぱいの細胞から高等動物が複製されたのです。 ドリーは、世界初のクローン羊だったのです。 |
・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、この年アロイスというドイツ系イギリス人が、ロスリン研究所に採用されます。
彼は、採用に当たり多くのことを隠していました。
彼の昨年亡くなった父は、元ドイツのSS隊員でした。
◆◆アロイスは、父の影響を受け、本当は生粋のネオナチ党員でしたが、◆◆
◆◆優秀な生物学者でもあったのです。◆◆
◆◆
この続きは、明日発表します。◆◆
クローン人間の恐怖(中編) |
アロイスとその妻クララは、その男の復活に全力を注ぎます。 彼は、クローンをつくる技術をロスリン研究所から盗み出します。
アロイスは、冷凍保存していた、その男の毛根の細胞を10%の血清で培養します。
途中で、血清の濃度を20分の1に落とします。 毛根細胞は、飢餓状態になり自分が毛根になることを忘れます。
核のDNAがリセットされ、生殖細胞と同じ状態になるのです。
クララから取り出した未受精卵から、ミクロピペットで核を取り除きます。
そして、核のない未受精卵に毛根細胞の核を入れ込みます。
電圧をかけ、細胞融合をさせます。
6日間培養すると、細胞は、分裂を開始して初期の胚が生まれます。
この胚をクララの子宮に移植します。
クララは、妊娠したのです。
チベット仏教では、ダライラマは死亡すると、チベット人の赤ちゃんに生まれ変わると信じられています。 チベット中の子供達から、生まれ変わりの子供が探し出され、後継ぎのダライラマになるのです。
輪廻転生・・・・
クララのお腹は、次第に大きくなります。
そして、移植から約10ヶ月たちました。
元気な赤ちゃんが産声を上げます。
その男とDNAの配列がまったく一致した赤ちゃん。
完全なる輪廻転生。
◆◆ついに、その男は53年の時を超えて、復活を果たします。◆◆
◆◆
赤ちゃんは、アドルフ二世と名づけられます。◆◆
◆◆
この続きは、明日発表します。◆◆
クローン人間の恐怖(後編) |
アドルフ二世は、両親の期待のもとに、順調に育ちます。三人は、祖国ドイツに戻ります。 アドルフ二世は、背は低く、絵が上手で、小学校の成績は優秀、弁舌が巧みでした。
画家をこころざし美術大学を受験しますが、不合格となります。
落胆するアドルフ二世に、養父アロイスは、出生の秘密を明かします。
アドルフ二世は自分の使命に目覚め、ネオナチに入党します。
彼の顔も姿も声もヒトラーと瓜二つ。ネオナチの党員は、感激して彼を党首として迎え入れます。
2028年、世界恐慌は、ドイツに波及して、失業率は20%を超します。 選挙が近づきます。ネオナチは、勢力を拡大。後一歩で、政権奪取です。
明日は、投票日。20万人の聴衆を集めて、最後の演説が始まるのです。30歳の若きヒトラーは、壇上に登場します。
「ハイル、ヒトラー」、20万人の歓声が沸きあがります。
若い・・はずのヒトラーの元気がありません。 白髪で皺だらけ、まるで90代の老人のようです。 扇動しようとしても、声になりません。 |
突然、アドルフ二世は、倒れます。
老衰が命を奪ったのです。
翌日の選挙は、ネオナチの大敗北。民主主義は力を取り戻します。
しかし、何故?
・・・・・・・・・・・・・・・・
ドリーの細胞は、テロメアといわれる部分が、同じ年の羊よりも20%も短くなっています。テロメアとは、染色体の両端の部分で、細胞分裂するたびに短くなります。
テロメアが、短いということは、細胞分裂の回数が限られており、寿命が残り少ないのです。
テロメアは、命のロウソクなのです。
ドリーは、6歳の羊の乳腺細胞から生まれました。
ドリーは、赤ちゃんのとき、すでに6歳も老化していたのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・
30歳のアドルフ二世の体は、実は86歳でボロボロだったのです。
◆◆子供のときの髪の毛、何処かになかったかな。◆◆
◆◆探さなくちゃ・・・◆◆
◆◆
明日は、隅田川の花火を見に行くので休みます。◆◆
神の子と女の子 異常気象の予測法(前編) |
1997年の日本は、台風の当たり年でした。毎週末に襲う台風で、海水浴場の海の家は大赤字でした。 そして、1998年に入ると東京に大雪が降り、交通が麻痺しました。この年の天候は、不思議でした。
これらは、世界中で起こった異常気象の一つと考えられています。
1997年4月と8月にチリで洪水が起きます。
そして、干ばつがインドネシア、オーストラリア、パプアニューギニアで起こり、ボルネオ、スマトラ、オーストラリアでは、大規模な山火事が発生します。 隣国マレーシアの空は、昼間でも煙で暗くなってしまいます。
メキシコ湾では、大型のハリケーンが一つも発生しませんでした。
実は、これらの異常気象は、ある程度、予測できたのです。
なぜならば、前触れと考えられる有名な現象が発生し、警鐘を鳴らしていたからです。
1997年〜8年にかけて、14年ぶりに大規模なエルニーニョ(神の子)が発生します。 エルニーニョは、ペルーの沖の海面の温度が異常に上昇する現象です。 |
ペルーの沖合いは、通常、冷たい栄養分に富んだ海水が下から湧き上がっています。
そこに、プランクトンが大量に発生します。
この海域は、カタクチイワシの世界的な漁場なのです。
そして、カタクチイワシを餌にして、グアノ鳥が生息しています。
グアノ鳥の糞は、無人島に何万年もの間堆積され、良質の肥料(グアノ)となります。 カタクチイワシは、魚粉となり輸出されます。どちらもペルーの基幹産業です。
暖かい水が海面を覆い、プランクトンは死滅します。◆◆エルニーニョの最初の被害者は、カタクチイワシとグアノ鳥なのです。◆◆
◆◆
餌を失った可哀想なグアノ鳥は、餓死します。◆◆
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この続きは、明日発表します。◆◆
神の子と女の子 異常気象の予測法(後編) |
赤道近くの西太平洋の海水は、赤道近くの東太平洋(つまりペルー沖)の海水より8度ほど高く、水位も50cm高くなっています。
これらは、地球の自転に起因する赤道付近の東風(貿易風)の影響です。
西太平洋の暖かい海は、インドネシアやオーストラリアに雨をもたらします。
一方の東太平洋の沿岸は、乾燥地帯です。
エルニーニョが起こると激変が起こります。
貿易風(東風)が弱まり、東に向かう暖流の勢いが強まります。 東太平洋(ペルー沖)の海水は例年より暖かくなり、西太平洋の海水は反対に冷たくなります。
インドネシアやオーストラリアは、雨が降らず、干ばつになるのです。山火事もなかなか消えません。西太平洋で発生する台風の位置やコースも、東にずれます。この台風が、日本を襲ったのです。
一方の東太平洋沿岸のチリの気候も変化します。暖かい海は雲をもたらし、降雨量が多くなります。そして、洪水が発生したのです。海の恵みをもたらす冷たい湧き水が消え、かつて、世界一を誇ったペルーのカタクチイワシの漁獲量は、激減します。
そして、エルニーニョは、太平洋だけでなく、地球全体の気象変化と関係があるのです。
エルニーニョが起こると、アフリカの干ばつ、西ヨーロッパの洪水、カリフォルニアの暴風雨など世界規模で災害が発生します。つまり、ペルー沖の海水の温度変化は、地球規模で起こる大気・海洋・陸地の状態の変化を予測する際の判断材料と考えられます。
エルニーニョは、南半球が冬になるクリスマス頃に発生します。キリストの誕生日・・・神の子(スペイン語でEl Nino)の名前の由来です。
実は、あまり有名でありませんが、エルニーニョと正反対の現象も存在します。
ペルー沖の海水が普段より冷たくなり、西太平洋の海水が暖かくなる現象・・・
何故か、女の子(ラニーニョ)と呼ばれています。
◆◆
神の子と女の子は、地球の気候パターンの◆◆
◆◆長期サイクルの転換点を告げる預言者。◆◆
◆◆子供達は、優秀なテクニカルアナリスト◆◆
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この変動は、株価の長期サイクルと似ている気がしますね。◆◆
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