■J_Coffeeの徒然草(46巻)■

---目次---
  • ダイヤモンドの価格操作
  • 暖冬と冬物衣料
  • 兎投機物語(前編)
  • 兎投機物語(後編)
  • 投資と投機の違い
  • 解散する会社の分配金の額は?
  • 青色LED訴訟、8億4391万円で和解
  • 天才技術者が退職したら・・

  • (2005/2/14)
    ダイヤモンドの価格操作

    戦前には、婚約時にダイヤモンドの指輪を贈る習慣はありませんでした。 「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチフレーズとともに、日本人を洗脳したのは、デビアス社であることは、以前紹介しました。 参考

    何故、永遠なのか?

    今から、1億2000年前(白亜紀)の南アフリカのキンバリー。

    地下150-250kmの深いところから、マグマが噴出します。
    この時、八面体に結晶化したのが、最も新しいダイヤモンドの原石だそうです。

    最古のダイヤモンドは、地球が誕生したのとほぼ同時期の45億年前に誕生したそうです。

    原石はブリリアンカットにより命を吹き込まれ、何億年もの眠りから覚めます。
    ダイヤは、永遠の輝きで女性を魅了するのです。

    それでは、ダイヤモンドは、永遠の希少価値があるのでしょうか?
    私の答えは、「将来値下がりする可能性が高い」です。

    ダイヤモンドの本来あるべき姿は供給過剰です。

    現在発見されているダイヤモンド鉱山がフル操業し、市場原理にゆだねれば、価格の暴落は必至だそうです。 デビアスは、需要にあわせて、ダイヤモンドの供給を制限しているので、今までの馬鹿高値が維持されてきたのです。

    原石の流通は、CSO(中央販売機構)が独占していました。

    年10回、170社ほどのサイトホルダーがロンドンに呼び出されます。
    サイトホルダーは、多くのダイヤの原石が入った箱をそれぞれ渡されます。

    売値は、一方的にCSO(中央販売機構)が決定します。

    買うか?買わないか?
    選択権は、サイトホルダーにあります。

    もし、買わなかったら、サイトホルダーの地位は剥奪されるかもしれません。
    デビアスの価格を信じて、買うしかありません。

    日本のサイトホルダーは、現在3社だそうです。

    最近、オーストラリアやカナダなど、デビアスの支配が及ばない供給も増えているそうです。
    ダイヤモンド価格の先行きは、不透明なのです。

    需要が増えるのをデビアス社は、望んでいます。
    今頃、デビアス社は、中国の若い女性が、婚約指輪を欲しがるよう、洗脳活動を展開しているに違いありません。

    ◆◆そういえば、ダイヤモンドの婚約指輪を売却するときは、◆◆
    ◆◆買値より、かなり安くなるそうです。◆◆
    ◆◆ もう一度、婚約するなら、価格の安定した金貨のペンダントでも贈りましょうか。◆◆

    (参考HP)宝石の王様「ダイヤモンド」

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    (2005/2/6)
    暖冬と冬物衣料

    冬物衣料は、11月頃から売り出され、寒くなるにつれて需要が高まります。 去年は、暖冬で売れ行きが不振だったといわれています。

    過去20年間について、調べると東京の11月の平均気温は13.4℃、12月は8.8℃です。 去年は、11月が15.6℃(+2.2)、12月が9.9℃(+1)と平年より高くなっています。

    わずか1〜2℃の変化ですが、1990年の暖冬の記録を塗り替える異常現象のようです。
    次の表は、9月〜2月の過去20年間の東京の平均気温のデータです。

    東京の平均気温の推移
    9月 10月 11月 12月 翌年1月 翌年2月
    平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差
    1985年 23.1 -0.8 17.9 -0.5 13.3 -0.1 7.4 -1.4 4.5 -1.8 4.3 -2.4
    1986年 23.7 -0.2 17.1 -1.3 12.3 -1.1 8.5 -0.3 5.8 -0.5 6.8 0.1
    1987年 23.3 -0.6 18.9 0.5 12.8 -0.6 8.1 -0.7 7.7 1.4 4.9 -1.8
    1988年 22.8 -1.1 17.5 -0.9 11.4 -2.0 8.4 -0.4 8.1 1.8 7.5 0.8
    1989年 25.2 1.3 17.5 -0.9 14.2 0.8 9.2 0.4 5 -1.3 7.8 1.1
    1990年(暖冬) 24.8 0.9 19.2 0.8 15.1 1.7 10.0 1.2 6.3 0.0 6.5 -0.2
    1991年 23.9 -0.0 18.1 -0.3 13.0 -0.4 9.2 0.4 6.8 0.5 6.9 0.2
    1992年 23.3 -0.6 17.3 -1.1 13.0 -0.4 9.4 0.6 6.2 -0.1 7.7 1.0
    1993年 22.9 -1.0 17.5 -0.9 14.1 0.7 8.5 -0.3 5.5 -0.8 6.6 -0.1
    1994年 24.8 0.9 20.2 1.8 13.4 -0.0 9.0 0.2 6.3 0.0 6.5 -0.2
    1995年 23.7 -0.2 19.5 1.1 12.7 -0.7 7.7 -1.1 6.6 0.3 5.4 -1.3
    1996年 22.4 -1.5 18.0 -0.4 13.2 -0.2 9.3 0.5 6.8 0.5 7 0.3
    1997年 22.9 -1.0 18.7 0.3 14.3 0.9 9.2 0.4 5.3 -1.0 7 0.3
    1998年 24.4 0.5 20.1 1.7 13.9 0.5 9.0 0.2 6.6 0.3 6.7 0.0
    1999年 26.2 2.3 19.5 1.1 14.2 0.8 9.0 0.2 7.6 1.3 6 -0.7
    2000年 25.6 1.7 18.8 0.4 13.3 -0.1 8.8 0.0 4.9 -1.4 6.6 -0.1
    2001年 23.2 -0.7 18.7 0.3 13.1 -0.3 8.4 -0.4 7.4 1.1 7.9 1.2
    2002年 23.1 -0.8 19.0 0.6 11.6 -1.8 7.2 -1.6 5.5 -0.8 6.4 -0.3
    2003年 24.2 0.3 17.8 -0.6 14.4 1.0 9.2 0.4 6.3 0.0 8.5 1.8
    2004年(暖冬) 25.1 1.2 17.5 -0.9 15.6 2.2 9.9 1.1 6.1 -0.2
    20年間平均 23.9 0.0 18.4 0.0 13.4 0.0 8.8 0.0 6.3 0.0 6.7 0.0
    平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差 平均気温。C 例年との差
    9月 10月 11月 12月 翌年1月 翌年2月

    2005年1月に入って平均気温は6.1℃(-0.2)に下がり、寒波が到来しました。
    しかし、冬物は2月までに売り切らなければ、なりません。

    年が明けると冬物衣料の価格は、安くなります。 そして、2月になると格安のバーゲンセールが始ります。

    ケチな私も、この時期になるとそろそろ冬物を買おうと考える習性があります。

    この時期に売れても、あまり儲からないでしょう。

    ◆◆企業の収益を確保するには、11月〜12月の寒さが必要なのでしょう。◆◆
    ◆◆ 気温(東京)の長期トレンドは、猛暑・暖冬だと思います。◆◆

    (参考HP)気象庁データ検索--電子閲覧室

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    (2005/2/1)
    兎投機物語(前編)

    野生の兎は、弱い動物です。 ほとんどの子兎は、鷹や狼の餌となり、親兎に成長できるものは、まれなのです。

    弱い種族が生き残るため、 天は、兎に旺盛な繁殖力を与えました。

    子兎を出産した母兎は、1日休んだだけで、直に発情期になるそうです。

    ・・・・・・

    1871年(明治4年)7月14日、明治政府は藩を廃止して、県令を派遣します。 廃藩置県が断行されることで、中央集権的政治体制が確立し、日本は近代国家の道を歩み始めます。

    知藩事だった大名達も罷免され、東京に強制的に移住させられます。

    ついこの間まで、一国一城の主だったのに・・・

    前田家、戸田家、水野家、藤堂家。
    俸禄は、既に1/10に減らされ、失意のどん底でした。

    後に華族と呼ばれる彼らは、寂しさを紛らわすために、つがいの兎を飼うようになります。
    毛皮や肉をとるためではなく、鑑賞用のペットとして兎は飼われたのです。

    天敵のいない環境下、兎は繁殖し続けます
    交配を重ねるうちに、珍しい兎が誕生します。

    かわいい兎。美しい色の兎。耳の大きな兎・・・自慢の兎が完成です。

    「この珍しい兎(1匹)を100円で譲ってほしい。」
    ある華族は、こんな提案を受けます。

    ◆◆当時の物価は、米10Kgが50銭でした。◆◆
    ◆◆ 当時の100円とは、今の感覚では100万円ぐらいでしょうか。◆◆

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    (2005/2/3)
    兎投機物語(後編)

    「珍しい兎が高く売れらしい。」
    耳よりの情報は、東京中を駆け巡ります。

    兎の妊娠期間は、約1ヶ月。一度に7〜8匹の子兎を産みます。参考

    すなわち、珍しい兎のつがいに200円を投資したとします。

    100円×2=200円

    この夫婦が、円満なら、一年で90匹の子兎を産みます。
    これを一匹100円で売れば、9000円(今の価値で9000万円)!
    元手は兎算で1年で46倍に増えるのです。

    ブームに最初から参加した華族達は、笑いが止まりません。
    彼等は、兎七大名と呼ばれました。

    収入の道を閉ざされた士族達も、彼らの真似をして公債を担保に兎の飼育をはじめます。 庶民も仕事を投げ出して、兎投機にのめり込みます。

    1873年、東京府は、兎の飼育に税金をかけます。 兎投機一匹につき毎月一円(今の価値で一万円)を支払わなければ、なりません。 無届け飼養には一匹につき、毎月2円の過怠金が請求されました。

    兎は、計算どおり、増えていきます。餌代もほとんどかかりません。

    しかし、市場で売ろうとするとき誤算が生じます。
    珍しいはずの兎が、供給過剰で価格が暴落です。

    やがて、誰も買わなくなります。
    兎は捨てられ、東京中に野良兎が溢れたとか・・・

    「兎なんか100円もするはずがない。」
    馬鹿馬鹿しいブームは、永遠に去ったかのように見えました。

    ◆◆しかし、人間は投機が好きなようです。◆◆

    ◆◆ 1876年3月19日、兎の売買取引がニュースとして報道されます。◆◆
    ◆◆ たった一匹が新記録の400円(今の価値で400万円)で売れたとか。◆◆

    (参考文献)「今昔お金恋しぐれ―文学にみるカネと相場99話」 鍋島 高明著

    (参考HP)税金がかけられたウサギ飼育

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    (2005/1/29)
    投資と投機の違い

    投資と投機の違いとは、なんでしょうか?
    広辞苑(岩波書店)で、まず「投資」を調べてみました。

    とうし【投資】
    @利益を得る目的で、事業に資金を投下すること。出資。
    A元本の保全とそれに対する一定の利回りを目的として貨幣資本を証券(株券および債券)化すること。

    株式投資に関しての意味は、もちろんAの方です。
    しかし、「@事業への資金投下」という語源から考えると、株の場合も長期間保有のイメージを伴うのでしょう。

    次に「投機」です。

    とうき 【投機】
    @禅宗で、師家(しけ)と弟子のはたらき(機)が一つになること。悟りを開くこと。
    A損失の危険を冒しながら大きな利益をねらってする行為。やま。
    B市価の変動を予想して、その差益を得るために行う売買取引。

    世間の人は「投機」というとAを思い浮かべるでしょう。
    当たれば一攫千金、外せば全てを失う、ギャンブルのような行為、というイメージでしょうか。

    ・・・実は、Aは私が最も嫌っている取り引きです。

    しかし、「市価の変動を予想して、その差益を得るために行う売買取引」というBの意味もあります。

    この場合の予想とは、近い将来のものでしょうし、株の場合も短期間保有のイメージを伴うのでしょう。

    例えば、コバンザメ投資法は、まさしく、Bに該当します。正確に言えば、コバンザメ投機(Bの意味)法ですね。

    危険性が少ないといわれる裁定取引やペア取引なども、【投資A】というよりも【投機B】に該当するのではないでしょうか。

    私が不思議に思うのは、世間の人が「短期の株式売買が危険で、長期の株式保有は安全」と思い込んでいる傾向があることです。

    ◆◆安全か危険かを決めるのは、短期か長期ではなく、◆◆
    ◆◆理論的で確実な情報の有無に関わってくると思います。◆◆

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    (2005/1/15)
    解散する会社の分配金の額は?

    昨年の12月27日、日立造船富岡機械の取締役会は、同社を解散する方針を発表しました。参考1

    2004年度の損失を見込んでも債務超過になるわけではなく、通常清算の手続きが実施され、最終的には残余財産の分配が株主になされるでしょう。

    同社の一株株主資本(2004年9月)は127.78円に対して、先週末の株価は123円です。 設備などの二束三文の処分、退職金の支払いなどを考えると、この株価は高すぎるように見えます。

    いったい、何故高いのか?

    事業構造改革引当金が321,708千円積まれているのも買いの要因でしょう。

    しかし、株価が強気な最大の要因は、本社工場(埼玉県川口市元郷1丁目、14,086.81u)の売却計画にあるようです。参考2

    本社工場は埼玉高速鉄道線「川口元郷」駅から徒歩約4分、マンション用地として好立地だと思います。参考3

    例えば、日本一高いマンションで有名なエルザタワー55が、すぐ隣に建っています。

    路線価15.5〜17.5千円/uで計算すると23億円ぐらいですが、もっと高く売れるかも・・・

    ちなみに、2004年3月の有価証券報告書では、本社工場の簿価は(土地568,480千円、建物、機械など536,291千円)です。

    私は、「通常清算の勉強用に、わずかなら買ってもいいかな」とも思っていますが、「割り安か?割高か?」の判断に迷っていいます。

    ◆◆土地売却益や分配金にかかる税金も気になるところです。◆◆
    ◆◆ 皆さんどう思われますか?◆◆

    (関連投稿)
    [4117] 日立造船富岡機械! 投稿者:牛タンマニア改めボロ株マニア 投稿日:2005/05/26(Thu) 00:20

    お久しぶりです。牛タンマニア改め、ボロ株マニアです。
    以前、話題になっていた日立造船富岡機械の残余の額が
    本日判明しました。1株283.5円!話題になったときの2倍強です。
    税金10円を引いても万々歳です。

    ありがとうございました!おいしくいただきました。

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    (2005/1/11)
    青色LED訴訟
    8億4000万円で和解

    青色LEDの発明者、中村修二さんが、以前の勤務先・日亜化学工業に発明対価を請求した訴訟の控訴審で和解が成立しました。(参考)

    まず、2004年1月の東京地裁の判決から説明しましょう。

    一審判決では、たった1件の発明に対して、独占利益1208億円、中村さんの貢献度が50%、発明対価が604億円とされていた。
    中村さんが訴えた金額は200億円だったので、これを超えてしまうという判決でした。

    さて、今回の控訴審での和解内容です。

    独占利益は売上げの7〜10%に相当する121億7000万円と約10分の1になりました。
    (一審判決では、売り上げと独占利益がほぼ等しくなっているようです)

    中村さんの貢献度は5%と一審の50%から10分の1に減額されました。この5%という比率は味の素の人工甘味料に関する訴訟(2004年11月和解)の発明者の貢献度と一致しています。
    発明対価は、6億858万円。金利を含めても8億4391万円に過ぎません。

    以下は、同社のHPに掲載された発明対価の積算根拠です。

    1 クロスライセンス契約まで 平成6年 7年 8年 9年  
    売上金額(中間利息控除後のもの,原判決参照) 439,000,000 1,755,000,000 3,852,000,000 8,975,000,000 15,021,000,000
    すべての職務発明の独占的実施による売上割合 0.50 0.50 0.50 0.50  
    合計実施料率 0.10 0.10 0.10 0.07  
    1−使用者の貢献度 0.05 0.05 0.05 0.05  
    合計 1,097,500 4,387,500 9,630,000 15,706,250 30,821,250
               
    以下同じ 10年 11年 12年 13年  
      14,360,950,000 20,876,190,000 34,625,200,000 45,867,300,000 115,729,640,000
      0.50 0.50 0.50 0.50  
      0.07 0.07 0.07 0.07  
      0.05 0.05 0.05 0.05  
      25,131,663 36,533,333 60,594,100 80,267,775 202,526,870
               
      14年 合計      
      71,222,520,000 201,973,160,000      
      0.50        
      0.07        
      0.05        
      124,639,410 357,987,530      
    2 クロスライセンス契約後 15年以降
    250,591,271
    総合計金額 608,578,801

    しかも、今回は中村さんが関与した職務発明全て(特許191、実用新案4など)についての和解です。
    日亜化学工業側の大勝利といってよいでしょう。

    ◆◆同社が上場していれば、ストップ高が期待できますが、残念ながら非上場です。◆◆
    ◆◆ それにしても、一審の裁判官は、いい加減な計算をしたものですね。◆◆

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    (2005/1/13)
    天才技術者が退職したら・・

    青色LED訴訟に関して「一審の裁判官は、いい加減な計算をしたものですね。」と書いたら、掲示板で、かなり議論が沸騰しました。

    理由を省略して、いきなり感想を述べたのはまずかったと反省しております。

    私は、事業リスクを負う企業の貢献度は、発明者より圧倒的に多く配分すべきだと思い、この文を書きました。

    一審判決が一般化したら、リスクは全て企業が負い、成功したら発明による利益の50%は発明者がもらうことになります。 発明者に50%の貢献度を認めたら、ハイテク企業は存続できません。

    従って、一審判決は、常識に反します。

    いろいろ調べたら、裁判官の気持ちも少し分かってきました。特許法第35条には、次のような記述があります。

    特許法第35条

    1〜2.(略)

    3. 従業者等は、契約、勤務規則その他の定により、職務発明について使用者等に特許を受ける権利若しくは特許権を承継させ、又は使用者等のため専用実施権を設定したときは、相当の対価の支払を受ける権利を有する。

    4. 前項の対価の額は、その発明により使用者等が受けるべき利益の額及びその発明がされるについて使用者等が貢献した程度を考慮して定めなければならない。

    青色LEDが発明されるについて、中村教授の貢献度が大きいのは間違いないでしょう。

    杓子定規に解釈したら、50%の貢献度というのも、いい加減とは断定できないかもしれません。

    つまり、この第35条が訴訟の多発を生み出している気がします。

    私の常識論も的はずれとはいえず、トラブルを回避する方向で第35条は改正されたようです。参考

    これからは、企業の発明褒賞に関する規定が整備され、より多くの報酬が支払われるようになるでしょう。 私も理科系なので、彼らの地位が向上するのは、嬉しいです。

    しかし、もう手遅れです。

    多くのハイテク企業で、大発明を行った技術者が定年を迎え、次々と退職していきます。
    これまで出世や家族のために、じっと我慢していた天才技術者達がいっせいに訴訟を起すのは、確実です。

    なにせ億を超えるお金が貰えるのですから・・・
    残り少ない老後を隠退して、リゾートで暮らせます。

    キャノンのレーザープリンターの発明者の訴訟(10億円)
    東芝のフラッシュメモリーの発明者の訴訟(10億円)
    デンソーの燃料ポンプの発明者の訴訟(10億円)
    シャープの液晶の技術者の訴訟(5億円)

    訴訟社会の到来で、喜ぶのは、仕事が増える弁護士だけでしょう。

    ◆◆最後に日亜化学工業の社長さんと天才発明家に苦言を一言。◆◆
    ◆◆ 『和解』って、握手しながら仲直りすることだと思っていましたが・・・◆◆

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