■TOPIX採用時トレード13■

---目次---
  • 富士エレクトロニクス&ダイヤモンドシティ
  • 大株主が売る場合(チヨダ)
  • 今仙電機製作所とシムリーの違い
  • チヨダは、何故上がらぬ?

  • (2003/2/2)
    富士エレクトロニクス&ダイヤモンドシティ

    さて、富士エレクトロニクスの株価の推移です。

    発表直後の21日寄付で、ストップ高920円になったのには、驚きました。

    結論からいうと、今回の相場の最高値だったようです。 20日にも情報漏れで、91円も上がっていたのですから、ここで売らなかった私は愚かだったと反省しています。

    富士エレクトロニクスの株価推移
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2002年12月27日 680 700 680 695 8,500
    2002年12月30日 ダイドードリンコからの移動日 705 705 672 681 12,900
    2003年1月6日 ダイドードリンコからの移動日 695 720 695 720 11,000
    2003年1月7日 750 760 745 759 28,500
    2003年1月8日 761 761 746 760 16,400
    2003年1月9日 745 754 743 745 8,600
    2003年1月10日 735 761 735 760 12,700
    2003年1月14日 760 766 743 743 20,900
    2003年1月15日 752 752 738 741 25,000
    2003年1月16日 737 747 726 733 16,700
    2003年1月17日 725 739 721 729 15,100
    2003年1月20日 748 829 748 820 52,300
    2003年1月21日 発表直後 920 920 880 881 251,900
    2003年1月22日 870 870 800 855 103,000
    2003年1月23日 856 856 835 850 26,500
    2003年1月24日 845 870 845 870 58,900
    2003年1月27日 870 920 860 900 106,100
    2003年1月28日 910 910 882 891 66,900
    2003年1月29日 896 900 888 899 41,000
    2003年1月30日 889 900 881 900 52,000
    2003年1月31日 採用日前日 890 905 870 885 523,200(3.21%)

    さて、採用日前日の一日チャートです。
    さすがの人気銘柄も、長期にわたる先回り買いで、最後はパッとしませんでした。 空売りも入り、引けは不発です。私はここで売りましたが、仕入れが安いので大成功でしょう。

    さて、1月22日、不審な挙動を示すチヨダ(あの日1002円で買いました)を全部損切りして、私が乗り換えたのはダイヤモンドシティです。

    同社は昨年11月25日に東証2部に上場する時、株価1468円で、公募185万株、売り出し15万株を実施しております。

    これは、発行済株数の8.79%にあたり、売り圧力になると懸念されました。 発表直後(21日)に1510円と60円しか上がらなかったのは、売出価格付近に抵抗線があるためでしょう。

    ダイヤモンドシティの株価推移(公募185万、売出15万、単価1468円)
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2002年12月27日 1,400 1,400 1,310 1,323 7,100
    2002年12月30日 1,403 1,430 1,343 1,430 7,100
    2003年1月6日 1,365 1,370 1,365 1,365 1,800
    2003年1月7日 1,400 1,400 1,361 1,361 2,600
    2003年1月8日 1,380 1,400 1,362 1,371 8,700
    2003年1月9日 1,380 1,380 1,371 1,373 3,600
    2003年1月10日 1,380 1,390 1,380 1,380 9,700
    2003年1月14日 1,390 1,400 1,360 1,380 15,400
    2003年1月15日 1,380 1,380 1,360 1,360 10,000
    2003年1月16日 1,380 1,380 1,341 1,350 3,100
    2003年1月17日 1,350 1,390 1,350 1,372 3,300
    2003年1月20日 1,410 1,450 1,380 1,450 14,200
    2003年1月21日 発表直後 1,510 1,530 1,480 1,510 368,200
    2003年1月22日 1,500 1,500 1,485 1,500 46,300
    2003年1月23日 1,481 1,509 1,481 1,498 35,700
    2003年1月24日 1,491 1,535 1,491 1,530 114,100
    2003年1月27日 1,550 1,595 1,535 1,580 198,600
    2003年1月28日 1,569 1,585 1,560 1,564 63,500
    2003年1月29日 1,560 1,564 1,550 1,550 50,400
    2003年1月30日 1,553 1,585 1,547 1,585 94,400
    2003年1月31日 採用日前日 1,585 1,680 1,545 1,680 849,400(3.72%)

    しかし、この種の公募は、見かけほど影響しないのです。

    なかなか上がらず心配しましたが、採用日前日のラストは、ハッピーエンドです。手垢がつかず、あまり注目されないのが良かったようです。

    この日の出来高は、東証849,400株、大証17,900株で、発行済株数2,275万株の3.81%にも達します。ちなみに、チヨダは3.57%、富士エレも3.21%の出来高でした。

    ◆◆TOPIX買い比率は、3%台に上昇したんですかね?◆◆

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    (2003/2/1)
    大株主が売る場合(チヨダ)

    今回のチヨダは、大株主(おそらく、野村アセット)が、東証一部昇格に乗じて、株を売り抜けた可能性が、強いと思います。この仮定がなりたつとして解説をしたいと思います。 なお、野村證券は、チヨダの幹事証券です。

    ぷらいまりーばらんすさんが、野村アセットのチヨダ株取得に関して、詳細に調査したサイトを紹介していただきました。

    野村アセットの持株比率の推移
    発表日 2001年12月13日 2002年3月13日 2002年6月14日 2002年5月31日 2002年10月2日
    取得数量 2811千株取得 659千株取得 671万株取得 76千株取得 454千株取得
    持株比率 0%→6.5% 6.5%→8.2% 8.17%→9.75% 9.93% 11%

    大株主の持ち株比率の減少が、後で確認されたら、チヨダの株価の推移は貴重な前例となるはずです。

    チヨダが昇格するとの情報は、ほとんど流れませんでした。
    発表直後(1月21日)の寄り付き、コバンザメの買いが殺到して、1002円ストップ高と特別買い気配となります。

    この瞬間は、大株主にとって千載一遇のチャンスです。

    大株主は、殺到した買い注文にちょうど見合う量の売りをぶつけます。
    この株価(1002円)は、今回の全期間を通じて、最高値でした。

    その後、株価は下降トレンドになります。22〜27日の4日間は20万株以上の出来高です。

    チヨダの異常さが、はっきりと示されたのは1月23日です。寄り付きは940円で、昇格発表前の株価の4.2%高にすぎません。発表前に先回り買いもなく、流動性のやや低い銘柄にしては、どう考えても割安です。

    この日の後場、コバンザメの買いを集めて、株価はキレイな上昇カーブを描いて970円まで、上がります。
    しかし、ここは富士山の頂上でした。
    大株主は、ここで売りを炸裂させます。
    トレンドは逆転、終値は938円の「行って来い」になりました。

    28日〜29日は、大株主は売りを自粛したようです。

    そして、TOPIX買いの日の前日。普段なら、短期資金の買いで上がりやすい日です。 大株主は、売りを再開し、株価は一時869円まで、下がります。これが今回の全期間を通じての最安値です。

    株価水準を下げ、TOPIX買いの日、コバンザメからの供給を減らすのが目的でしょう。

    チヨダの株価推移
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2003年1月16日 850 870 850 850 27,600
    2003年1月17日 854 875 854 875 43,500
    2003年1月20日 875 925 870 902 108,200
    2003年1月21日 発表直後 1,002 1,002 980 984 751,900
    2003年1月22日 974 976 939 944 243,000
    2003年1月23日 940 970 927 938 242,500
    2003年1月24日 928 945 910 940 265,300
    2003年1月27日 948 955 932 932 221,200
    2003年1月28日 930 940 925 926 125,600
    2003年1月29日 929 938 922 930 159,300
    2003年1月30日 929 930 869 896 222,000
    2003年1月31日 採用日前日 906 940 900 921 1,516,200

    そして、TOPIX買いの日です。寄り付きは、10円高の906円と順調な滑り出しです。

    ジンベイザメも大株主売りを意識して、買い余力を大引に残す戦略を立てます。

    2時25分頃、株価はこの日の高値940円となり、コバンザメもハッピィーエンドを期待したのではないでしょうか。

    ◆◆しかし、大株主は、この瞬間を見逃すはずは、ありません。◆◆
    ◆◆ 怒涛の売りをぶつけます。◆◆
    ◆◆終値は921円。VWAPは、924.9204円ですから、ジンベイザメ(野村?)も討ち死にです。◆◆

    ◆◆ この大株主売りのパターンが再現するなら、30日の午後最安値で買い、◆◆
    ◆◆採用日前日の2時25分に売れば、少し利益が出そうです。◆◆

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    (2003/1/29)
    今仙電機製作所とシムリーの違い

    さて、今日は、パソコンを一度も見ませんでした。買い注文を集めていた今仙電機製作所が、12時41分、ストップ高の521円で、ついに寄り付きました。

    この時の出来高は、15万株程度です。

    今日の出来高は、253,400株で、発行済み株数14,763,700株の1.72%に相当します。
    ちなみに、シムリー寄り天事件の日の出来高は、726,300 株で、発行済み株数11,520,000株の6.30%に達しました。

    シムリーのニトログリセリン爆発は、今仙電機製作所の3.66倍の威力がありました。

    今仙電機製作所の終値は507円で、寄り付きと比べて2.69%の値下がりです。

    これに対して、シムリーほぼ同時刻(12時55分)に899円で寄り付き、終値は850円と5.45%の値下がりです。今仙電機製作所の方が、値下がりの傾斜角度が緩やかです。

    シムリーの場合、南保正義さんの売り(約15万株1.3%)がありました。
    今仙電機製作所の場合、大株主の売りは、最大に見積もって10万株(0.7%)、まったく出てない可能性も高いと思います(単なる憶測です)。

    同社の2002年の月間平均出来高は、114,083株で、これは発行済株数の0.77%にあたり、かなりの品薄株です。

    2003年3月の予想連結利益は68.4円で、これだけ上昇しても割安感があります。

    以上を考慮すると、明日又は明後日、下がれば買いのチャンスと読みました。

    ◆◆いずれは、2月3日のお祭りに向けて◆◆
    ◆◆上昇転換と見ますが如何でしょうか?◆◆

    ◆◆ 例によって、私は無責任男、外れても知りません。◆◆

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    (2003/1/25)
    チヨダは、何故上がらぬ?

    さて、シムリーの敗戦から立ち直り、心機一転、2月銘柄のデータを調べました。

    昇格の意外性から考えるとダイヤモンドシティ、チヨダ、富士エレクトロニクスの順だと思います。

    発行済株数に対する月間平均出来高(10〜12月)は、富士エレクトロニクス(1.01%)、チヨダ(1.23%)、ダイヤモンドシティ(1.52%)の順に品薄です。

    私は、当初、チヨダが最も魅力あると思いました。
    しかし、チヨダは、発表後の4日間に発行済み株数の3.539%もの出来高があるのに4.2%しか上がりません。

    富士エレクトロニクスは、同2.698%の出来高に対して、6.1%の上昇です。
    ダイヤモンドシティは、同2.480%の出来高に対して、5.5%の上昇です。

    チヨダは、コバンザメの買いを集めているのに不思議と上がらないようです。 発表直後の日の手口です。

    1月21日のチヨダの手口(大手証券のみ)
    買い 売り
    日興 134,400 ゴールドマン・サックス -207,700
    HSBC 107,400 クレディスイスファーストボストン -85,000
    日興ソロモン・スミス・バーニー 100,000 BNPパリバ -70,000
    大和SMBC 86,700 ドイツ銀行 -31,300
    インドスエズ 40,000 コメルツ -14,600

    ゴールドマン・サックスの207,700売りが気になります。(ただし、同社は、その後は売っていません)
    風説の流布といわれそうですが、大株主の売りも警戒した方が良さそうです。

    四季報によれば、2002年8月の大株主は、ノーザン・トラストアメリカン(7.5%)、船橋政男(7.4%)、中央商事(7.0%)の順番です。

    ところが、チヨダのHPによれば、2002年10月2日付けで大株主の移動がありました。

    移動前(2002年5月31日)、野村アセットメントマネジメント(9.93%)
    移動後(2002年10月2日)、野村アセットメントマネジメント(11%)

    四季報の記載と矛盾しているのが、興味深いところです。

    HPには、「大量保有報告書の変更報告書が2002年10月9日付で関東財務局に提出され、同報告書の写しが当社にも送付されたために、当社は、当該異動を確認いたしました」とあります。

    9.93%分の名義書換は、したのですかね?

    野村アセットが何処から株を取得したのか?
    株式放出の可能性は?

    ◆◆どなたか情報をお持ちの方は、教えてください。◆◆
    ◆◆ まぁ、杞憂で、これからチヨダは上がるのかもしれませんが・・・◆◆

    チヨダの値動き 発行済株数@ =42,459,996、10〜12月の月間平均出来高A=520900、A/@=1.23%
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高B B/@
    2003年1月20日 875 925 870 902 100.0% 108,200 -
    2003年1月21日 1,002 1,002 980 984 109.1% 751,900 1.771%
    2003年1月22日 974 976 939 944 104.7% 243,000 0.572%
    2003年1月23日 940 970 927 938 104.0% 242,500 0.571%
    2003年1月24日 928 945 910 940 104.2% 265,300 0.625%
    合計 3.539%

    富士エレクトロニクスの値動き発行済株数@=16,320,828、10〜12月の月間平均出来高A=165,433、A/@=1.01%
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高B B/@
    2003年1月20日 748 829 748 820 100.0% 52,300 -
    2003年1月21日 920 920 880 881 107.4% 251,900 1.543%
    2003年1月22日 870 870 800 855 104.3% 103,000 0.631%
    2003年1月23日 856 856 835 850 103.7% 26,500 0.162%
    2003年1月24日 845 870 845 870 106.1% 58,900 0.361%
    合計 2.698%

    ダイヤモンドシティの値動き発行済株数@=22,750,000、月間平均出来高(推定)A=346,000、A/@=1.52%
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高B B/@
    2003年1月20日 1,410 1,450 1,380 1,450 100.0% 14,200 -
    2003年1月21日 1,510 1,530 1,480 1,510 104.1% 368,200 1.618%
    2003年1月22日 1,500 1,500 1,485 1,500 103.4% 46,300 0.204%
    2003年1月23日 1,481 1,509 1,481 1,498 103.3% 35,700 0.157%
    2003年1月24日 1,491 1,535 1,491 1,530 105.5% 114,100 0.502%
    合計 2.480%

    (参考)ななしさんの次の投稿が、参考になりました。

    野村アセットのチヨダ保有分

    Jさんへ
    野村アセットのような投資信託・投資顧問会社は運用会社がつぶれても顧客の資産が守られるように株式は信託銀行(カストディー)が保有することとなっています。だから、期末に保有している野村アセット分は信託銀行の保有としてカウントされます。友邦ベースの持ち株は日本トラスティーの持ち分に含まれていると思います。また、ノーザントラストもカストディーなので、こちらでもカウントされているかもしれません。

    一方5%ルールは買収を報告するのが主たる目的のため、実質株主を報告することになっているので、ニュースリリースでは野村アセットの名前が出てくるということになったわけです。過去の5%ルールをみていると野村アセットが6%から9%に買いましているときもあるので、投信か年金かのアカウントで徐々に買っているようです。では放出するかどうか?これはファンドマネージャーの判断でしょう。売ったときには速やかに報告しなければいけないので、売る方も大変でしょうね。

    追加ですが、9%を持っているということは、期末の投信持ち分以上に持っていることになります。また、大株主の状況からノーザントラストにその分の一部があるのは間違いないと推測されます。
    これから推測するには、海外の年金の委託分で保有しているのではないかな〜と思います。

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