■J_Coffeeの徒然草(30巻)■

---目次---
  • ソニー・ショック
  • 厚生年金基金の代行返上売り
  • みずほFG1兆円増資の影響(前編)
  • みずほFG1兆円増資の影響(後編)
  • 急性肺炎SARSの脅威(前編)
  • 急性肺炎SARSの脅威(後編)

  • (2003/4/26)
    ソニー・ショック

    4月24日市場終了後、ソニーは、2002年度、連結決算を発表しました。 売上げは、7兆4736億円(-1.45%)、営業利益は1346億円(対前年度+37.7%)、当期利益は1155億円(7.5倍)と一見良さそうです。

    ところが、2003年1月〜3月の第4四半期に限定すると、営業損失1165億円(対前年四半期929億円の赤字拡大)、当期損失1111億円(1057億円の赤字拡大)の業績悪化です。

    この決算発表は、ネガティブサプライズでした。

    同時に2004年3月期の見通しも下方修正されます。 今期の売上は7兆4000億円(-1.5%)、営業利益は1300億円(-30%)、純利益は500億円(-57%)と大幅減益となるというのです。

    発表直前(24日)の東京市場のソニーの終値は、3720円でした。

    ・・・・この日の夜・・・・

    ニューヨーク市場で、ソニーADR(米預託証券)は、暴落します。
    終値は、27.25ドル(-13.0%)でした。

    1ドル120.25円で計算すると3,277円です。
    出来高は、7,631,000。

    夜間の暴落を知り、ソニーのホールダーに、動揺が走ります。

    ・・・25日、東京市場が開かれます・・・

    売りが殺到して、3220円のストップ安に張り付きます。

    午後3時、比例配分。
    売りが40,964,500株に対して、買いは、たったの1,986,500株でした。
    売りは買いの20.6倍です。

    この日は、ソニーショックが話題をさらい、日経平均も7699.50(-155.07)と、またもやバブル崩壊後最安値を更新します。

    ・・・・25日のニューヨーク・・・・

    東京の情報が伝わり、ソニーの株価は再び暴落し、終値は23.92ドル(2876円)でした。
    出来高は、9,239,200株の大商いです。

    さて、週明けは、どうなるか?

    安く始まるのは確定です。
    その値段で、売りか?買いか?
    どちらかと言えば、私は大幅安なら買いたい気がします。

    ◆◆プレステ2は1〜3月在庫調整していましたが、◆◆
    ◆◆現在生産が再開したと読みます。◆◆
    ◆◆ なお、私は、この銘柄についてはバーチャルで、無責任です。◆◆

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    (2003/4/13)
    厚生年金基金の
    代行返上売り

    4月11日、日経平均はバブル崩壊後の最安値を更新しました。

    武田薬品が3,920円(-220円)、松下電器が927円(-33円)、ソニー が3,770円(-140円)、トヨタ自動車 が2500円(-100円)と国際優良株は、軒並み不振でした。

    原因は、厚生年金基金の代行返上売りといわれています。

    厚生年金基金は、基金数 1,653、大企業を中心に10,530,000人が加入しています。

    代行制度は、国の老齢厚生年金の給付のうち事前積立が可能な部分(報酬比例部分の一部) について、厚生年金基金が国に代わり、掛金の徴収、積立、給付を行う仕組みです。
    厚生年金基金は、代行部分を国が定める利率以上に運用しなければなりません。

    代行返上とは、この代行部分を、厚生労働省の認可に基づいて国に返上することをいいます。
    2002年4月の法改正により認められました。当面は将来勤務分の給付の積算を停止することが認められており、2003年10月に過去勤務分の積立金返上が認められる予定です。

    現在、代行返上が認可された基金は、491基金で、全体の約3割を占めています。

    大和総研によれば、返上を宣言した企業の代行部分の金額は約8兆円で、そのうちの3割強の2.5兆円が株式で運用されています。


    10月に株式(ただし、TOPIXの形?)で物納することも出来るようですが、値下がりリスクを回避するため、換金売りが続いているようです。 代行返上の規模からいっても、国際優良株の値下がりは、まだまだ続くのではないでしょうか?

    ◆◆この件について、情報をお持ちの方は、掲示板で教えて下さい。◆◆
    ◆◆ 来週は、忙しく14〜15日は、休むかもしれません。◆◆

    (参考文献)4/12朝日新聞朝刊

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    (2003/4/5)
    みずほFG
    1兆円増資の影響(前編)

    みずほFGの株価は、最近、暴落を続けています。合併の時は10万円を超えていたのに、昨日は一時68,000円の上場来安値を更新します。

    終値は、+1700円の74,400円まで、戻しますが、まだ安心はできません。

    私は、この暴落は、みずほFGが3月28日に行った1兆800億円増資
    関係があるのではないかという気がしてなりません。

    みずほFGが行った増資は、次の表の3種類で、いずれも優先株です。1株につき100万円の払い込みです。

    みずほFGの1兆円増資
    第11回第11種優先株 第12回第11種優先株 第13回第13種優先株 合計
    発行株式数 944,840株 101,500株 36,690株
    発行金額(億円) 9,448.4億円 1,015億円 366.9億円 10,830.3億円
    株主数 3368社 19社 49社
    1株の配当(円/年) 20000円(2%) 2500円(0.25%) 30000円(3%)
    総配当額 18,896,800,000 253,750,000 1,100,700,000 20,251,250,000

    第11回第11種優先株は、9448億円の規模で、3368社が応じた主力です。配当は、年20,000円、2%の利回りです。

    一番左の第13回第13種優先株は、年3%の利回りで、みずほFGの経営を圧迫するでしょう。

    3種類の優先株の配当は、合計すると年間202億円(1.87%)
    金利が低水準の現状では、かなりの重荷です。

    頼み込まれて増資に応じた企業は、もともと「みずほFG」の株主であった企業が多いようです。この不況下、それほど資金に余裕があるわけではありません。
    彼らは、「みずほFG」の普通株を売却することで優先株の資金の一部を捻出します。

    みずほFGの普通株の時価総額は、7873億円しかないのです。優先株の規模は、実に、この1.38倍です。いかに歪んだ増資であるかが理解できるでしょう。

    3月31日までは、金融庁の要請で売却を思いとどまった企業も新年度に入り、一斉に持ち合い解消に走ります。優先株に応じなかった企業も、株価の先安を察知して、持ち株を売り急ぎます。

    こうしたメカニズムで暴落が起きたのだ、と推定します。

    さて、真中の第12回第11種優先株の配当は2500円で、利回りは0.25%です。
    この優先株は株式転換型なので、配当が少ないのです。 この方式は、普通株の株主にとって、一見好ましいように思われます。

    ◆◆ところが、とんでもないカラクリが潜んでいるのです。◆◆
    ◆◆ 続きは、明日発表します。◆◆

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    (2003/4/6)
    みずほFG
    1兆円増資の影響(後編)

    さて、第12回第11種優先株の普通株への転換価額は、どう決まるでしょうか?

    当初の転換価額は、2003年7月1日の時価で決まります。

    しかし、毎年7月1日が来ると、このときの時価が低い場合には、修正されます。 重要なのは、高い場合には、修正されないことです。つまり、転換価額は下がる一方だ、ということです。

    転換価額の下方修正は、2010年7月1日まで続きます。
    ただし、当初転換価額の60%が下限で、これよりは下がりません。

    一応金利はついていますが、あの倒産したセザールが発行したMSCBにそっくりです。

    大規模な空売りを仕掛ける投機家にとって、これ以上強力な武器は望めないでしょう。 なにせ、株を借りて徹底的に売りまくり、7月の時価を暴落させれば成功です。

    この魔法の優先株さえ手に入れれば、買戻しの必要はないのです。

    合計1015億円分の優先株を手に入れるのは、次の企業です。カッコ内は株数。

    第一生命(18000)、資産管理サービス信託銀行(14000)、安田生命(13000)、
    損保ジャパン(12500)、日動火災(5000)、富国生命、新日鉄(4000)、
    新日本石油、全日空、JR東日本(3000)、明治生命など19社

    (注)2番目に出てくる「資産管理サービス信託銀行」という会社の大株主は、みずほFG54%、第一生命23%、朝日生命10%という構成です。

    生保が多いようですが、実は転売できるのです。おそらく、プレミアムつきで買い取るHFが出てくるでしょう。 (なお、2年以内に売却する時は、みずほFGへの報告義務があるようです)

    当初価額は、60%の下限転換価額が決まるので、特に重要です。

    7月1日の時価とは、「7月1日に先立つ45取引日目に始まる30取引日の東証における当社の普通株式の終値(気配値を含む)の平均値」のことです。

    ◆◆つまり、みずほFGの2003年4月25日から6月9日までの30日間の終値は、◆◆
    ◆◆不当に安くなるかもしれず、監視が必要です。◆◆

    ◆◆ メガバンクが、こんな優先株を発行することに、私は怒りを覚えます。◆◆
    ◆◆この文はCalifornia Blue Sky さんの投稿をヒントに書きました。 ◆◆

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    (2003/4/2 改正4/4)
    急性肺炎SARSの脅威
    (前編)

    @38度以上の高熱
    A咳、呼吸困難などの症状
    B発症の10日前に、中国広東省又は香港に滞在している。

    これらが、全てあてはまる方は、今話題のSARS(重症急性呼吸器症候群)かもしれません。 大病院で受診した方がよいでしょう。

    2002年11月広東省で、初めて異型肺炎が報告されました。
    今年2月香港に患者が現われます。国際都市香港から数カ国に患者が広がります。

    WHOによれば、現在SARSの患者数は、全世界で1804人で、うち62人が亡くなりました。 この病気は、コロナウィルスの一種が原因の可能性が高いようです。抗生物質は効かず、ワクチンはもちろんありません。

    学校や職場、家庭などで密接な接触をすると感染します。 患者の飛沫、鼻汁などを吸い込むといけないようです。 患者を治療した病院スタッフの感染も目立っています。

    香港のマンションの集団感染では、垂直方向に感染する経路があるようですが、メカニズムはよく分かっていません。

    WHOは、香港(患者数658人)、中国・広東省(患者数806人)への渡航を延期するように勧告しました。 香港や中国の観光客は、激減するでしょう。

    SARSは、不治の病ではありません。 香港では19人、ベトナムで17人、シンガポールで25人の患者が回復して、退院したそうです。

    今のところ、日本での患者は、見つかっていません。
    しかし、狂牛病のように、もし、日本でも第一号の患者が現われると、大騒ぎになりますね。

    そのとき、株はどう動くか?
    大変、不謹慎ですが、私は、そのように条件反射してしまいます。

    買い煽りと誤解されそうなので、最後に一言。

    ◆◆今動いている銘柄に、これから手を出すのは、◆◆
    ◆◆高値つかみになるかもしれず、危ないと思いますね。◆◆
    ◆◆ この続きは、明日発表します。◆◆

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    (2003/4/3)
    急性肺炎SARSの脅威
    (後編)

    現時点でも、香港や広東省への旅行がキャンセルになり、航空会社や旅行会社は、売上減の影響が出ています。 イラク戦争の関連で、もともと苦境に立っていたおり、さらに難題が加わったといえます。

    広東省に工場進出をしている企業は、多いでしょう。今のところ影響は、さほどないようです。 しかし、工場内で、SARSに集団感染ということになれば、工場は操業停止に追い込まれるでしょう。

    さて、Xday・・・SARSが日本に上陸する日
    その場合どうなるか?

    SARS先進地域・香港の状態を研究すれば、ヒントはつかめそうです。 SARSを簡単に考えては、いけません。

    外人観光客は消え、外国資本の投資は減り、香港の人の外出は減り、買い物が手控えられ、GDPは減少してしまうのです。

    なにせ、治療法がなく、飛沫感染して、死亡率の高い病気なのです。

    隣で咳き込む人がいるかもしれない映画館などは、閑古鳥。
    私のような花粉症患者が映画館でクシャミすると、飛沫感染の恐怖で嫌われ、迫害を受けるでしょう。

    もっとも、本当に感染したら、強制入院され、自宅は一時的に閉鎖される可能性があります。 厚生省は、SARSを新感染症として指定することを検討しています。そうなれば、感染症法に基づく強制措置が可能なのです。

    香港では、水道からも感染するという噂も飛び交い、ミネラルウォーターが売れているようです。 多くの人がマスクを着用して、人ごみを避けるようになります。

    マスク?

    昨日の昼休み、某掲示板で、買い煽られ、花粉症マスクの会社が上がったようです。

    しかし、桜の花が散るより早く、今日は、少し値下がりしたようです。

    ◆◆雅子様、ご懐妊の時のキムラタンを彷彿とさせる連想ゲームです。◆◆

    ◆◆ 仕手株はうんざりですが、◆◆
    ◆◆SARSの特効薬を開発する製薬会社は、出てきませんかね。◆◆
    ◆◆明日は、休みます◆◆

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