■J_Coffeeの徒然草(21巻)■
子供の頃の宝物 (オリンピック千円銀貨) |
東京オリンピックが開催されたのは、私が小学校高学年の頃だったと思います。
わが家のメインバンクの銀行員が、100円のオリンピック記念硬貨を何枚か持ってきました。
多分、預金集めの小道具だったのでしょう。
そのうちの一枚を、私はもらいます。
聖火台の図柄の100円記念硬貨。私は喜びます。
ある日、私は、もっと凄い記念硬貨が発売されることを、テレビニュースで知ります。
直径35ミリ、重さ20グラム。
超特大のオリンピック記念千円銀貨が、発行されるというのです。
これは、なんとしても手に入れたい。
私は、決意を固めます。
母を動かし、担当の銀行員に圧力をかけますが、失敗に終ります。
発行枚数が、1000万枚しかなく、お分け出来ないというのです。
手に入らないと、ますます欲しくなるのが人情です。
そこで、発売日(1964年10月2日)、母が銀行の長蛇の列に並ぶことになります。学校から一目散に走って帰ると、光り輝く千円銀貨が待っていました。
表は富士山と桜、裏は五輪のマーク。優れたデザインです。
銀の品位は925と高めです。
私は、銀貨を手のひらに載せて、ズッシリとした手ごたえを何度も確かめました。小箱に入れて、時々眺めると不思議と心が落ち着きます。
それから数年間、これが私の宝物でした。
この硬貨は、10月29日に500万枚が、追加発売されますが、このときは徹夜で並んだ人も出てました。
並んでいるうちに、心臓麻痺で亡くなった人もおり、異常な人気だったのです。
この文を書くために、私は、銀貨をやっと捜しだします。
・・・30年ぶりのご対面・・・
黒く錆びて、子供の頃、心を奪われた存在感がありません。
◆◆こんなに軽くて、小さかったのか?◆◆
◆◆
どうして、こんなものが大事だったのか?◆◆
◆◆
変わってしまったのは、銀貨ではなく、私の方なのでしょう。◆◆
東京地裁の競売物件が 本日からネット公開 |
競売物件というのは、不動産を格安で手に入れるチャンスだ、とよく聞きます。
しかし、@物件明細書A現況調査報告書B評価書のいわゆる3点セットを手に入れるには、今までは、会社を休んで、裁判所で閲覧しなければなりませんでした。
これまでは、競売物件ばかりを扱う専門の不動産屋もいたようです。
彼らは、安く仕入れた競売物件を売りさばき、差益を稼いでいました。
これらの専門業者は、今存亡の危機に立たされています。
その理由は・・・
7月26日から、東京地裁がネットで競売物件情報を公開するようになったのです。
大阪地裁では、19日に既に公開が始まっています。
土地、一戸建て、マンションの種別を決め、最低売却価額の範囲 、23区別、鉄道の路線別を指定して検索することが出来ます。 希望の場所で、予算にあった競売物件が、自宅や会社からインターネットで、直ぐに見つかるようになったのです。
入手困難だった3点セットも、8月2日から、down loadが可能になる予定です。
詳細は、不動産競売物件情報サイト(BIT)でご覧下さい。 |
競売物件は、賃貸借契約者による占有者の追い出しに注意が必要といわれています。
占有者を追い出すことができるかどうか?
この点が、少し心配ですね。
しかし、格安だし、不動産業者が介在せず、入札者による登記手続も不要な点など、コストメリットが大きい気がします。
東京、大阪以外の地域も順次公開されるようです。
私は、素人で、競売物件を買った経験ありませんが・・・
◆◆競売物件の学識経験者の方、掲示板で秘訣を教えてください。◆◆
◆◆
株で儲けて、競売で家を買おうかな?◆◆
◆◆ところで、今日は株が安くて困りましたね◆◆
(参考文献)2002年7月25日 朝日新聞夕刊
人はどれほどの土地がいるか(前編) |
子供のころ読んだ「戦争と平和」や「アンナ・カレーニナ」は、すっかり忘れてしまいました。
しかし、文豪トルストイの書いた民話「人はどれほどの土地がいるか」は、いつまでたっても、不思議と記憶に残っています。
・・・・・・その話とは・・・・・・・・
小作農から、努力で農地を増やしていったロシア人の農夫パホームは、すべての資産を売り払い、パシキール人の村にやってきます。パホームは、土地に対して執着していました。
パシキール人は、遊牧の民。彼らは、農業を行なわないので、土地を安く売ってくれるのです。
パシキール人の村長達に贈り物をすると、パホームは、一日分1000ルーブルで土地を買う約束を取り付けます。 日の出から日の入りまでの間に歩いて回った土地のすべてが、パホームのものとなるのです。 |
もし、出発点の丘に戻れなかった時は、現金は没収され、土地はまったく、もらえません。
彼は、正方形の土地を得ようと計画します。
パホームは、東に向って出発します。
行けば、行くほど良い土地になってきます。
季節は夏、日が長いので有利です。
正方形の一辺を歩くのに一日の1/4を使えばいいわけでから、出来るだけ粘った方が広い土地が手に入ります。 10里歩いたところで、証拠の穴を掘り目印を埋めて、左に曲がり北に進路を変えることにします。
さらに10里歩くと正午になります。
一日のちょうど半分。
そろそろ、左へ曲がらなくてはなりません。
しかし、そこは換金作物の亜麻がよく育ちそうな湿地帯の窪地でした。
亜麻を植えたら、年間1000ルーブルぐらいは、稼げそうです。
◆◆どうしても、この土地を手に入れたい。◆◆
◆◆
彼は、3里ほど余分に歩きます。◆◆
◆◆
幸い、平地なので、いくら遠くにきても、ゴールの丘は見えました。◆◆
◆◆
しかし、この判断が彼を苦しめることになるのです。◆◆
(参考文献)トルストイ全集13「民話と少年物語」 河出書房新社
人はどれほどの土地がいるか(後編) |
さて、西に進路を変えて2里歩いたところで、パホームは、ペース配分のミスに気がつきます。 このまま、長方形の土地を目指したのでは、間に合わなくなりそうです。
彼は、穴を掘って、3番目の頂点をつくり、出発点の丘を目指しことにします。
土地の形が台形になっても、ゴールを急いだほうがよさそうです。
丘までは、15里以上ありました。
10+13+2+15=40
延べ40里余り、彼の計算では、ぎりぎり間に合うはずでした。
しかし、疲れは彼の身体を蝕み、息苦しくなり、今までのように早く歩けません。
太陽は、より速く西の空に落ちていきます。
「休まないと死ぬぞ。」何処からもなく、そんな囁きが聞こえます。
しかし、丘はすぐ目の前です。
彼は、はだしになり、水筒を放り出し、遅れを取り戻すために最後の力で走り出します。
丘の下までくると、太陽の最後の光が消えます。
「欲張りすぎた。間に合わなかった。」、彼は丘の上の村長を見上げます。
村長の顔は、まだ、夕陽に燦然と輝いていました。 「まだ、間に合うぞ。全速力で来い」と言っているようでした。 |
「そうか、丘の上は、まだ夕陽が沈んでいないのだ!」、疲れた身体に、新たな希望が溢れます。
パホームは、亡霊のように丘を駆け上ります。
夕陽よりも速く、ゴールイン。
「やぁ、偉い。土地をしっかりお取りになった」
と村長は、輝く顔で笑いながら、パホームをねぎらいます。
しかし・・・夕陽は沈んだはずなのに、何故?
その瞬間、彼は、村長の正体を知ります。
その顔は、悪魔でした。
◆◆ここで、パホームの命は燃え尽きます。◆◆
◆◆
丘の上に、広大な土地の所有者パホームの墓穴が掘られます。◆◆
◆◆
この話、身につまされると感じるのは、私だけでしょうか?◆◆
◆◆偉大な原作を、脚色しすぎたかな?◆◆
NTTドコモ大引け急騰の謎 |
さて、ある方から、面白いネタを教えてもらいました。
次のグラフは、NTTドコモの一日チャートです。この日のドコモは8.91%も値上がりし、269円となります。
しかも、2時55分までは、株価は240円台で低迷していました。
ラスト3分で、株価は天に駆け上ったのです。
久々に見た、ノーマーク、大引けの怒涛の上げです。
NTTドコモ(2002/7/29)
この種の値上がりにこだわりを持つ私は、色めき立ちました。
ドコモが上がるはずがない。
誰も知らないTOPIX買い要因があるのか?
ETFの組成の関連か?
市場終了後のラジオ短波のニュースが、謎を解明してくれました。
ドコモ、87万株の自社株買い付けへ NTTドコモ <9437> は29日、30日午前8時45分の東京証券取引所のToSTNeT−2(終値取引)において87万株の自社株買いの注文を執行すると実施すると発表した。一方、NTT <9432> は30日に、保有するNTTドコモ株式を26万9000円で55万1000株を売り付けを行なう予定と発表している。(ラジオたんぱ) |
◆◆しかし、そんなに高く買ったら、一般の株主が損する気がしますね。◆◆
◆◆ドコモの自社株買いとは、このことだったのですね。◆◆
◆◆
明日は、寄り付きが高かったら、空売りかな?◆◆
NTTドコモ大引け急騰の謎(後編) |
さて、7月29日大引けに急騰したドコモに関して、ある方から素晴らしい資料を頂いたので、公表させていただきます。 銀行などの持ち合い株で、TOPIX型ETFを組成するため、足りない株が業種別に買われたという話は、最近よく聞きます。 大引けに買いは集中して、次の日には元に戻ったそうです。 最初の買いは、7月18日の大引け5分に来ました。 食品、化学、ゴム、ガラス、金属製品 電気機器、海運、小売 証券、不動産の業種ですが、ストックウェザーのチャートが見事にこの現象を捉えています。
業種別値上がりと翌日の値下がり(2002/7/18〜19)
業種別値上がりと翌日の値下がり(2002/7/24〜25)
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