■心に残る株式格言(下巻)■

---目次---
  • 余りものに値なし
  • 天底では、少数意見につけ
  • 相場は人気七分材料三分
  • 初押しは買い
  • 第一次規制は買い
  • 下手な難平けがのもと
  • 早耳の早倒れ
  • 利食い腰は強く、引かれ腰は弱く
  • 売りは迅速、買いは悠然
  • 何れを行くも散らぬ間に行け
  • 相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育つ
  • 株価は悪魔の鏡
  • 上巻へ
  • 二日新甫は、荒れる
  • 幽霊と相場師は淋しいほうに出る
  • 格言は、先人の知恵が凝縮されています。日本最大の株式格言ホームページをJ_Coffeeはめざします。

    (2000/7/14)
    余りものに値なし

    「ページがだんだん重くなってきたので、格言は、もうおわり」と決めていましたが、知り合いから「おまえのホームページの中では、一番楽しみにしているので、続けろ。」と励まされ下巻突入です。

    物の値段は、需要と供給のバランスできまります。ものが製造されるのにかかったコストとか、ものが本来持つべき価値とは、まったく関係ないのです。余り物とは、供給が需要を大きく上回っているということです。

    「つまり、余る度合いが、大きくなれば、値段はそれにつれ
    限りなく安くなり、最後はなんと零になります。」

    例えば、豊作飢饉と言ってキャベツが大豊作になると、安値でコスト割れになり、ブルトーザーでキャベツを潰しますね。。この格言は、大阪堂島の米相場あたりから生まれた名言でしょう。
    株価も、直接的には需給できまり、PERPBRもその前には無力です。

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    (2000/7/15)
    初押しは買い

    この格言は、かなり実践的で当てはまる例も多く、参考になると思います。上昇相場において、株価が一時的に下がることを「押し」といいます。
    どんな相場でも株価が一本調子で上がることはありえず、必ず途中で押し目がはいります。

    「特に、上昇相場で起こる一回目の値下がりは、
    すぐに上昇に転ずる可能性が高く絶好の買い場になる。」

    この格言の主張は、明解です。テクニカル・アナリストみたいな人は、昔からいたのですね。

    しかし、初押しを待っていると、「押し目待ちに押し目なし」になるかもしれませんよ。

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    (2000/8/26)
    早耳の早倒れ

    早耳とは、「誰も知らないうちにある会社について、重要な情報を知った人」のことを言うのでしょう。

    その人が株を大量に買ったとします。しかし、その材料があまりに早すぎて、なかなか認知されず、現実の株価に反映しません。その人にとっては、市場が合理的でないと思えるでしょう

    「無理をして買ったため支えきれず、ついに株の保有を断念してしまう。」つまり、早倒れです。

    売った途端、皮肉にもその材料で人気が沸騰なんてこともありそうですね。

    ◆◆個人的には、早耳の人を尊敬すべきと思います。◆◆
    ◆◆株は信念を持って、夢の実現まで長期保有したいものですね。◆◆

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    (2000/9/12)
    何れを行くも
    散らぬ間に行け

    「人の行く裏に道あり花の山」

    これは、第一回の株式格言で紹介した、裏の道(逆張り)を勧める最もポピュラーな格言です。J_Coffeeの座右の銘でもあります。この格言は内容も素晴らしいのですが、印象的で日本人の記憶に残る秘密の一つは、五七五のリズムにあると思います。
    実は、この格言、上の句ほど有名でない表題の七七の下の句が存在します。

    「つまり、表の道(順張り)も裏の道(逆張り)も、早く行かないと花が散ってしまいますよ。」

    と下の句で忠告しているのです。

    ◆◆人の行く裏に道あり花の山、何れを行くも散らぬ間に行け◆◆
    ◆◆ 百人一首に採用されてもおかしくないほど、格調の高い歌ですね。◆◆

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    (2000/7/19)
    天底では、少数意見につけ

    バブルの終末の1989年12月、某経済誌が、来年の株価の見通しの特集をくんでいました。著名な株式アナリスト、経済評論家は、大多数が来年末日経平均5万円を予測していました。(武士の情けで実名はふせますが、その内の一人は後に「私はバブル崩壊を予見していた」と厚かましくも主張しています。)

    ところが、年明け早々バブル崩壊がおこりました。(株に資産を集中していた私も予測ができず、人生最大の深手を負いました。)

    1998年10月、銀行株、建設株が暴落し、日経平均13000円割れ、金融不安が頂点に達し、日本売りが叫ばれていた頃のことです。テレビで多くの経済評論家が、「政治家が悪い。このままでは、日本発の世界恐慌になる。日経平均は、一万円を割る。」と言っていました。

    私は、テレビを見ながらこの格言を思い出し、勇気をふり絞り銀行株を買い、逆張りをヒットさせました。

    「何処が天井で、何処が底かは、その時点ではわかりません。
    後から振り返ると、天井では総強気、底では総弱気が市場を支配しているのです。」

    この種の格言は、人気があるのか、数多くあります。
    「総弱気は買い、総強気は売り」
    「万人が万人ながら強気なら、たわけになりて、売るべし。」

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    (2000/7/30)
    第一次規制は買い

    個別銘柄の信用取引で過熱感が広まると、統計の公表が1週間単位から毎日(日々公表銘柄)に変更されます。昔は、これを注意銘柄と呼びました。

    これでも、相場の過熱が収まらないと、委託保証金率の引き上げや委託保証金率の一部現金徴収などを内容とした「信用取引の第一次規制」が実施されます。

    この格言は、この瞬間の相場の動きについて述べています。

    「いったん、勢いづいた相場は、一次規制でブレーキが
    かかることは少なく、その後も上昇を続ける。」

    もちろん、第二次以降の規制により、最終的には信用取引は停止され、過熱相場は沈静化されることもあります。規制は、大きな影響を相場に与えますので、一次規制がでたら、このことわざを100%信じず、警戒したほうが無難でしょう。

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    (2000/8/12)
    利食い腰は強く、
    引かれ腰は弱く

    前半は、買値よりも株価が値上がりしたときの対処方針で、以下の主張をしています。

    「少しぐらい儲かってもすぐには売らず、充分な利益の増大を待ってから売るべきである。」

    後半は、反対に買値より株価が下がった場合で、次の内容の忠告をしています。

    「損をしたときはこだわらず、傷が大きくならないうちに、早めに処分しなさい。」

    腰の強弱の意味、おわかりいただけたでしょうか?
    実は、投資家は、この逆を行ってしまいがちなのです。(私もその一人です。)

    小刻みに儲けて、大きくドカンと損する人が、圧倒的に多いようです。この人間心理を戒めた素晴らしい格言だと思います。

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    (2000/8/30)
    相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育つ

    訳語の雰囲気が残る、外来の格言だと思いますが、単純明快ですね。念のため解説します。

    「ほとんどの投資家が株価の先行きを悲観している状況下で、上昇相場は始り、
    本当に上がりつづけるのか?と皆が疑っているなかで上昇相場は維持されることが多い。」

    この格言には、次の続編があります。

    「相場は楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく。」

    相場が暴落する直前、含み益の増大で恍惚状態の人が最も多いと言うのは、その後の暴落を考えると心配ですね。

    相場の上昇過程を四段階に分け、各場面における投資家の心理状態を、巧みに洞察した傑作だと思いますが、いかがでしょうか?

    もちろん、ケースバイケース、当てはまらない場合も多いと思いますよ。

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    (2000/10/1)
    二日新甫は荒れる

    「ふつかしんぽ」と読みます。直接的な意味は、次のとおり。

    「その月の一日が休みの日で、二日から市場が開かれる場合、
    その日(または、その月)の相場は荒れることが多い。」

    あまり意味のない格言だと思っていましたが、実は的中率が意外と高いことに、最近気づきました。

    二日新甫は、確率的には、月曜日が多いでしょう。重要な発表は、情報が公平に行き渡ることを考慮して、金曜の市場が終了してから行われることが一般的です。 発表の影響は、月曜日の寄り付きから反映されます。

    また、月の最初の日も、合併があったり、法律や制度が改正されたりで特異日になっています。(特に4月、10月)

    この両者が重なる二日新甫は、昔から荒れるのです。

    ◆◆ところで、明日「2000年10月2日(月)」は、二日新甫です。◆◆
    ◆◆アップル・ショックで大荒れになるのは、間違いないでしょうね。◆◆

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    (2000/7/22)
    相場は人気七分材料三分

    株式相場は、美人コンテストと似ている、とよく言われます。美人は人気があるだけで、「何故美人か?」なんて考えませんね。

    「ファンダメンタル(材料)は悪いのに、投資家をひきつけ高株価な株が確かにあります。
    逆に、良い内容なのに人気がなく、低株価に放置された株もあります。」

    合理主義者のJ_Coffeeとしては、何とか後者の株が正常に評価されるように肩入れしたいですね。

    経営者の責任も大きいと思います。

    IR(投資家向け広報)を強化したり(ソフトバンクの孫さんは上手ですね)、自社株買いを行い不当な安値を自ら改善したり、社名変更をしたり、なすべきことはいくらでもあります。

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    (2000/7/26)
    下手な難平けがのもと

    買った株が値下がりした場合、安値で追加の買いをして平均単価を下げることを難平(ナンピン)買いといいます。
    この格言は、

    「難平買いを繰り返すと勝率は、上がります。しかし、最後まで値下がりが続いたとき、
    投資金額が大きくなり致命的な損失を負うのでやめるべきです。」

    と主張しています。

    ここだけの話ですが、サイコロ賭博の必勝法を教えましょう。最初に1円を賭ける。負けたら2円賭ける。また、負けたら4円賭ける。さらに負けたら8円賭ける・・・・永遠に続ければ絶対に負けない。
    (真に受けてはだめですよ。勝ってもたった1円、20回連続で負けると100万円損します。)

    ナンピン買いと何処か似てますね。

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    (2000/8/18)
    売りは迅速、買いは悠然

    株を売る場合は、チャンスは一瞬しかないかもしれません。株価が下がれば持ち株が塩漬けになり、どうすることも出来ません。迷ってないで迅速に行動すべきです。

    反対に買う場合は、チャンスを逃しても現金はオールマイティ、別の銘柄の購入を検討できるのです。悠然と構えて、最安値で良い株の購入を狙いましょう。

    「一般的に買う立場は、売る立場より強い。この点をわきまえ、
    株を売るときは迅速に判断し、買うときは悠然と構えるべきである。」

    というのが私流の解釈ですが、いかがでしょうか。売りは成り行き、買いは指値という勧めかもしれませんね。

    「利は、元にあり。」(儲けの基本は、安く仕入れる事の意味)という諺もありますね。

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    (2000/9/4)
    株価は悪魔の鏡

    「株価が間違っている」と思ったことはありませんか?

    株価は、あらゆる情報を反映させる鏡のようなものです。したがって、株価(というより全ての市場価格)は、常に正しいのです。17世紀のチューリップ球根の高値も、バブル時の日本の地価も、当時の状況下では正しかったのです。

    つまり、株価を形成する情報とは、合理的なもの、真実、会社の収益状況、技術力といったものだけではありません。

    群集心理、間違った噂や誤解、作為的嘘、恐怖心、熱狂的な思い込みなど投資家のあらゆる心理をも映し出した「悪魔の鏡」なのです。

    「理外の理」あるいは「相場のことは、相場に聞け」という格言のほうが有名ですが、
    私は、この格言が一番好きです。

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    (2000/10/22)
    幽霊と相場師は
    淋しいほうに出る

    昭和を代表する相場師というと、私は、近藤紡績所の元社長近藤信男さんを思い出します。山崎種二さんと同様、勝率の高い、彼こそ筋金入りの相場師です。

    この方、株はもちろん、綿糸相場、小豆相場など守備範囲が広く、新聞、小説などにチラリと登場するのです。登場回数が多いのに、マスコミ嫌いは徹底しており資料を残しません。

    何か、情報をお持ちの方は教えてください。(相場師列伝で公表します)さて、そんな近藤信男さんが、上手の手から、水が漏れてしまい、不本意ながら有名になったのが表題の言葉です。

    「相場師は人気のない銘柄を、底値で買い集めるべきである。(逆張り)」
    「相場師は、目立ってはいけない。幽霊のような存在であるべきだ。」

    この二つの解釈を、同時に込めていると思います。

    ◆◆近藤信男さんらしい言葉ですね。◆◆

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    ◆◆次回も良い格言を紹介します。◆◆
    ◆◆お楽しみに。◆◆


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