■一日チャートコレクションから2■

---目次---
  • 逆日歩3円で反発(三菱自動車)
  • 発行済株数の半分の出来高(ウィンテスト誤発注)
  • 1日2回の取り引き(プライムシステム)
  • ストップ高で寄り付いて、下がらず(JALUX)
  • アークランドサカモトの価格決定日
  • 分割権利取最終日(エッジ)
  • バブル崩壊の日(エッジ)

  • (2004/6/22)
    逆日歩3円で反発(三菱自動車)

    三菱自動車は、リコール車の火災事故が相次ぎ、ファンダメンタルでは買える状況にありません。

    この銘柄は、日々公表銘柄です。次の表は、今日明らになった6月21日(昨日)の東証信用残です。

    信用残 東証
    6月21日 合算 一般 制度
    売残 買残 倍率 売残 買残 倍率 売残 買残 倍率
    58373 22367 0.38 1718 1567 0.91 56655 20800 0.37
    前日比 +10703 +1921 0 +161 +10703 +1760

    売り残が、1070万株も増えているので、多少の逆日歩はつくと予想されましたが・・・

    ・・・・6月22日の昼休み。・・・・

    日証金(21日)の 逆日歩が3円と公表されます。
    この日の1日チャートです。

    後場は、踏み上げ相場を期待する買いが入り、人気化します。
    6月22日は、火曜日。逆日歩は3日分つくのです。

    売り方の恐怖が最も強まった時刻は13時57分・・・高値198円。
    終値は194円(+23)でした。

    出来高120,337,000は、発行済株数の8.11%。
    今日の日証金残。融資の増加は貸し株の増加を僅かに上回りました。

    証金残 日証金
    06/22<速報> 貸株 融資 差引
    新規 5637 2829
    返済 3748 689
    42816 7212 -35604
    前日比 +1889 +2140 251

    ◆◆そして、明日から売り禁、現引停止です。◆◆
    ◆◆ 今日は、両建てが正解だったんですね。◆◆

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    (2004/4/19)
    発行済株数の半分の出来高
    (ウィンテスト誤発注)

    4月14日のウィンテスト(マザーズ)は、大幅高で始まります。 この日の日経新聞朝刊に掲載された「電機大手がデジタル家電部品の画像センサーを増産する」とのニュースが好感されました。

    9時30分頃、株価はストップ高に貼り付きます。

    10時に100株の売り注文が入ったのを契機に異変がおこります。

    売物におされ、10時30分ストップ安へ。
    天井から谷底へ・・・この間たったの30分です。

    最安値では、1000株を超える出来高となります。

    しかし、ここまで急落する理由は、特に見当たりません。

    後場、相場は反転します。大量の出来高を伴い再びストップ高に。

    この日の出来高13,120株は、発行済株数26,100株の50.26%を占めました。

    ウィンテストの1日の出来高は、100〜500株程度です。 大株主の売りがない限り、考えられない出来高です。

    原因は証券会社の誤発注と噂されています。

    その後の株価です。

    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2004年4月13日 900,000 965,000 891,000 949,000 771
    2004年4月14日 1,010,000 1,050,000 849,000 1,050,000 13,120
    2004年4月15日 1,100,000 1,110,000 950,000 996,000 2,114
    2004年4月16日 1,010,000 1,070,000 983,000 1,070,000 1,077
    2004年4月19日 1,110,000 1,170,000 1,060,000 1,080,000 2,725

    ◆◆買戻しは、終わったのでしょうか?◆◆
    ◆◆ 手口が非公開になったのが残念です。◆◆

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    (2004/4/8)
    1日2回の取り引き
    (プライムシステム)

    ヘラクレス上場のプライムスステムは、1〜2円の取り引きが続いています。

    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2004年4月1日 2 2 1 2 11,202,000
    2004年4月2日 1 2 1 2 14,185,000
    2004年4月5日 2 2 1 1 14,718,000
    2004年4月6日 1 2 1 2 18,247,000
    2004年4月7日 1 2 1 1 18,574,000
    2004年4月8日(1日2回に取引制限開始) 1 1 1 1 413,208,000

    同時呼値への配分処理等が、コンピューターに負担をかけさせ、たびたびトラブルが発生しています。 ついに、大証は、今日から同社の取り引きを1日2回限定に制限しました。

    取り引きの回数が減るということは、株価変動が少なくなります。
    マネーゲーム銘柄にとっては、致命的なマイナスのような気がします。

    午前9時30分と午後1時30分、対当状態にある場合には、それぞれ1回、売買を成立させるそうです。 (対当状態にない場合には10分だけ待つ)

    9時30分、約3.6億株もの取り引きが成立です。後場とあわせて、413,208,000株の異常値です。
    この出来高は、発行済株数3,706,899,185株の11.1%に相当します。

    ◆◆場を見てないのでよく分かりませんが、大株主の売りでしょうかね。◆◆
    ◆◆ 今日は、2円で売れた人は、一人も存在しません。この銘柄は、妙味なしでしょうか。◆◆

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    (2004/3/6)
    ストップ高で寄り付いて、
    下がらず(JALUX)

    次のチャートは、JALUXの2004年3月4日の一日チャートです。

    特別買い気配の株価は、5分ごとに40円ずつ上昇します。 10時40分頃、出来高約8万株。同社は、ストップ高で寄り付きます。

    こうした場合、株価は一度下がるのが常識です。

    然るに、何者かが素早く買い注文を入れ、
    JALUXは、再びストップ高に張り付きます。

    午後2時台、今日も比例配分との期待も高まる中、再び10万株の出来高で寄り付きます。 そして、2時40分頃にも、取り引きが成立します。

    3回とも、まったく値下がりせず、直ぐにストップ高に張り付きます。
    こうしたチャートは、比例配分がない店頭株では珍しくありませんが、東証では見たことがありません。

    同社はTOPIX買いが終了しているのに、この日で3日間連続のストップ高でした。

    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2004年2月27日(TOPIX買い日) 1,649 1,830 1,630 1,739 432,700
    2004年3月1日 1,750 2,040 1,750 2,030 269,200
    2004年3月2日 2,270 2,430 2,230 2,430 157,600
    2004年3月3日 2,665 2,830 2,665 2,830 146,900
    2004年3月4日
    (ストップ高で寄り付いて、下がらず)
    3,230 3,230 3,230 3,230 229,600
    2004年3月5日 3,180 3,200 2,730 2,730 225,700

    やまやと異なり逆日歩もつかないJALUXが、何故ここまで暴騰したか不思議だ、と言われています。 おそらく、仕掛け人が存在するのでしょう。

    ◆◆この日、嵌め込まれた人は、翌日酷い目にあいます。◆◆
    ◆◆ 翌5日、朝から買い注文は消え、この日の終り値はストップ安でした。◆◆

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    (2004/1/27)
    アークランドサカモトの
    価格決定日

    アークランドサカモトは、1月20日市場終了後、昇格発表と同時に公募(200万株)&売出(60万株)の発表も行いました。 おかげで、21日は昇格決定にもかかわらず、値下がりしました。

    さて、価格決定日は、1月27〜29日のいずれかの日と発表されていました。 今日(27日)の終値(1540円)の3.5%downした1486円に決定しました。

    日付 項目
    2004年1月20日(終了後) 昇格発表 公募&売出発表
    2004年1月21日
    2004年1月22日
    2004年1月23日
    2004年1月26日
    2004年1月27日 価格決定日(1486円)
    2004年1月28日 申し込み日
    2004年1月29日 申し込み日
    2004年1月30日 TOPIX買い日 最終申し込み日
    2004年2月2日 東証1部上場日
    2004年2月3日
    2004年2月4日
    2004年2月5日
    2004年2月6日
    2004年2月9日 受渡し日

    27日に決まる確率が極めて高いことは、事前に推定できました。

    価格決定日の翌3営業日は、申し込み期間です。 同期間中、幹事証券会社はキャンセルを防ぐ為に、安定操作により株価を維持する必要があります。

    一方、28〜29日は、コバンザメの先回り買いが、30日はジンベイザメのTOPIX買いが期待できます。
    また、2月2日(1部上場日)は、コバンザメの処分売りがでる可能性があります。

    労せずして安定操作を行うには、27日を価格決定日にして、最終申し込み日をTOPIX買い日に一致させる必要があるわけです。

    さて、価格決定日の一日チャートです。

    価格決定日は、引けにかけて下がる例が多いのですが、今日は反対に引けに上昇しました。公募価格が高ければ高いほど、コバンザメは有利です。

    ◆◆苛められたコバンザメが、仕返ししたのでしょうか?◆◆

    ◆◆ 明日以降、安定操作で、下値不安はなさそうです。◆◆
    ◆◆辛抱して、よかった。◆◆

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    (2003/12/24)
    分割権利取最終日(エッジ)

    エッジは、なんと100分割します。1株は100株に増加し、株価は100分の1に低下します。 今日は、エッジの分割権利取最終日でした。

    明日も売却可能な1%の親株は、ストップ高の連続が保証されています。
    しかし、99%の子株は約2ヶ月間、売る事が出来ません(効力発生日2月20日)。

    株価は、富士山のようにバブル化して、崩壊する。
    子株が売れる時、果たして今の株価より上がっているか?

    信用買いした場合、明日、権利入札で子株99%が強制的に処分されます。
    資金は拘束されませんが、売値は一発勝負。
    ハイリスク、ハイリターンですね。

    ある方から、エッジの見通しを教えて欲しいとの依頼がありましたが、回答などできるはずがありません。 昨日まで、信用買いの処分も続き3日連続安。

    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2003年12月15日 234,000 251,000 225,000 250,000 21,022
    2003年12月16日 234,000 257,000 234,000 242,000 20,221
    2003年12月17日 248,000 255,000 241,000 243,000 10,101
    2003年12月18日 246,000 246,000 233,000 234,000 9,269
    2003年12月19日 237,000 239,000 225,000 226,000 11,076
    2003年12月22日 218,000 219,000 204,000 207,000 19,505
    2003年12月24日(分割権利取最終日) 215,000 234,000 209,000 222,000 33,829

    さて、今日は、運命の分岐点・・分割権利取最終日。
    売り手と買い手の力関係が、時刻とともに微妙に変化して、興味深いですね。

    弱気筋は昨日までに売却したのか、株価は堅調でした。出来高は、33,829株の大商いです。

    信用買い(日証金)は、新規886株、返済1,568株、残数13,993株。
    どちらの判断が正しいかは、明日の子株落札価格で、判明します。

    ◆◆明日親株の成行き買いも魅力ですが、比例配分だと2620円×1株=2620円。◆◆
    ◆◆ 手数料の方が、高くなるかもしれませんね。◆◆

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    (2003/1/21)
    バブル崩壊の日(エッジ)

    エッジは、昨日まで15日連続のストップ高。今日(1月21日)もストップ高なら、サイトデザイン(現SDホールディングス)の持つ16連続の日本記録に並びます。

    さて、今日の一日チャートです。

    9時0分

    売りと買い、恐怖と欲望が、ほぼ拮抗。
    18,220円(+200)で、あっさり寄り付きます。
    この瞬間の出来高は、2万株をこしました。

    時価総額9400億円で、年間売上げ108億円の87倍です。 後から考えると、この価格が、エベレストの頂上です。 エッジが、再び、この株価を超すことは、おそらく永遠にないでしょう。

    やがて、売りが優勢に・・・
    商いはまったく成立せず、気配値だけがゆっくりと下がっていきます。次第に広がる不安と絶望。

    9時26分

    エッジは、ストップ安で取り引きが成立します。 出来高は、3万株を超えました。エッジは、不死鳥のようにストップ高で甦ると読む、リバウンド狙いの買いでした。

    エッジは、反発します。しかし、17,000円を目前に再び墜落します。

    9時55分

    この時間の様子は、ロイターのニュースで、知ることができます。

    ホットストック:エッジが売りに転じる、差し引き2万7000株の売り

    [東京 21日 ロイター] エッジ<4753>が売り優勢に転じた。9時55分現在、同社株は 差し引き約2万7000株の売り物で1万6020円売り気配。前日、9万8000株以上の 出来高をこなしており、その買い玉が評価損となってしまったことから、目先的な需給悪化懸念が 指摘されている。


    12時40分

    エッジは、最期の粘りを見せます。17,000円を奪還、17,500円に迫ります。
    希望と喜びに沸き立つ、ヤフー掲示板。

    13時40分

    しかし、これまで。
    刀折れ矢尽き、ホールダーは無残に敗れ去ります。

    そして、買い手は、誰もいなくなった・・・

    15時終了

    ストップ安比例配分(16,020円)。20,293株の売りものを残しました。 買いは、わずか300株です。

    昨日の終了時は、比例配分(18,020円)を狙って、11万株の買いが入ったのに・・・
    人の心は、うつろいやすいもの。

    ◆◆もう誰にも、この暴走を止められないでしょう。◆◆
    ◆◆ この日の出来高は、118,319株でした。◆◆

    こちらはしんごさんご提供の旧株と新株の1日チャートです。

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