■株価理論のデータ検証(4)■

---目次---
  • 株は季節変動するか(追補編)
  • NT倍率の動き
  • お盆と株価(前編)
  • お盆と株価(後編)

  • (2001/7/4)
    株は季節変動するか
    (追補編)

    後編

    前回、6月の日経平均が安くなる確率が高いという結論を書きました。
    ところが、「最近、5年連続で6月の日経平均は高かった」とのご指摘が、掲示板にありました。

    そこで、前回調査範囲(1991年2月〜2001年5月まで)を後半(長期下降相場)と前半(ほぼBOX相場)に分けて季節性を調査しました。

    結果は、次のとおりです。6月の傾向は、前半と後半で逆になっています。

    日経平均
    1991年2月〜
    2001年5月まで
    後半
    1996年6月〜
    2001年5月まで
    前半
    1991年2月〜
    1996年5月まで
    下降期持ち合い
    1月 3480.03 1658.691821.34
    2月 -395.98 -241.71-154.27
    3月 115.69 1104.91-989.22
    4月 1804.03-302.252106.28
    5月 -1894.25 -1956.161.85
    6月 -3339.19 3766.89 -7106.08
    7月 629.88 -2914.193544.07
    8月 -1559.3 -4190.552631.25
    9月 -1870.05 -598.81-1271.24
    10月 -2792.44 -3231.23438.79
    11月 -1964.24 2775.07 -4739.31
    12月 -2245.18 -4564.772319.59
    合計 -10031 -8694.05-1336.95

    株価が順調に上がった頃のデータが欲しいと思っていたら、PutandCall3000 さんのご好意により、日経平均の1984年1月から1990年12月までのデータが手に入りました。

    この間、日経平均は、13653円も上昇しています。その月別の内訳は次のとおりです。

    5月は、決算が発表される月でバブル崩壊前の相場では、業績のよい株が買われるせいか、最も値上がりする月です。

    日経平均の変動
    1984年1月〜1990年12月
    上昇期
    1月 3564
    2月 856
    3月 1443
    4月 3291
    5月 5870
    6月 -1438
    7月 702
    8月 -2528
    9月 -4164
    10月 1400
    11月 1350
    12月 3307
    合計 13653

    ◆◆あらゆる場合に共通して言えるのは、◆◆
    ◆◆1月が高いことと9月が安いことでしょうか。◆◆


    (2001/7/1)
    NT倍率の動き

    日経平均をTOPIXの値で割り算したものを、NT倍率といいます。
    NT倍率=日経平均÷TOPIX

    この値、去年の4月の初めは12倍を越えていましたが、最近は10倍をきるのが普通になりました。

    そこで、今日はNT倍率を調べたいと思います。

    2000年4月1日から、2001年6月29日までで、NT倍率が絶対値で0.15以上変化した日は、7日間しかありません。これを抜きだすと、次の表になります。

    日付 NT倍率 日経平均 TOPIX
    終値 変動 終値 値上(下)がり 終値 値上(下)がり
    2000年4月18日(火) 11.88 -0.362 18969.52 -39.12 1596.4 43.94
    2000年4月21日(金) 11.17 -0.469 18252.68 -706.64 1634.12 5.12
    2000年4月25日(火) 10.97 -0.155 18272.33 -207.82 1665.28 4.47
    2000年11月27日(月) 10.82 0.152 14720.39 405.04 1360.45 18.63
    2001年4月9日(月) 10.01 -0.174 12841.76 -542 1282.43 -31.33
    2001年4月11日(水) 10.21 0.220 13174.93 554.66 1290.73 27.08
    2001年4月18日(水) 10.33 0.167 13641.79 574.7 1320.41 34.88

    これらの日が、どんな特徴があったかを次に示します。(マネックスメールとokiraku newsから抜粋)

    結論を先に書くと

    日経平均の大規模な銘柄入れ替え」と
    突発事件発生を契機とした先物主導による株価変動
    が二大キーワードのような気がします。

    2000年4月の大変動は、有名です。2000年4月24日(月)、日経平均の30銘柄の入れ替えがありました。 この関連では、TOPIXと日経平均は、なんと逆行するのです。

    1. 2000年4月18日(火)は、入れ替え情報発表後の2日目の営業日です。裁定取引とINDEX投信の影響で、除外銘柄は売られ、新規採用銘柄は買われました。したがって、この日TOPIXが上がったにもかかわらず、日経平均は値下がりします。

    2. 4月21日(金)は、入れ替え日の前日です。この日の、除外銘柄売り、新規採用銘柄買いは、ピークを迎え、NT倍率は空前絶後の変動-0.46を記録します。

      この日の日経平均は、706.64円も暴落します。
      ちなみに、TOPIXは、30銘柄の値上がりの影響で5.12のプラスでした。

    3. 4月25日(火)無理に買われた30銘柄が、今度は反落します。30銘柄は、値がさ株として日経平均に大きな影響を与えますので、NT倍率を再び低下させます。

    4. さて、2000年11月27日は、先週末のアメリカ市場が堅調に推移した後を受けた月曜日です。前引け前に自民党3役と政府代表が15時から株価対策で協議と報じられ、先物にまとまった買いが入りました。

    5. 2001年4月9日は、森政権の後の総理に、橋本さんが有力だった日です。政府与党による緊急経済対策に対する期待感がはがれ、失望売りを 誘いました。

      株式買い上げ機構については、曖昧な表現に後退した部分が増えます。公的資金の裏付けを「検討する」としたり、設立時期が「6月末メド」と「9月メド」で対立し、「可及的速やかに」に後退しました。このため、株式市場も可及的速やかに急落しました。

    6. 4月11日(水)自民党総裁選挙で、橋本、小泉、亀井、麻生、堀内の五氏が候補になり、小泉さんの政策が注目されだした日です。

      米国市場の上昇で値を上げて始まったものの、前場の段階では上値の重さも 感じられました。後場は先物の上昇につれて裁定買いなどで上げ幅を拡大する展開になります。

    7. 4月18日(水) 一部報道では総裁選挙の予備選は、小泉氏が優勢と伝わったことで市場は新政権への期待感も加わり上昇歩調となりました。

      低位株物色という相場環境から、一気にハイテク株、先物主導という相場に変わったこと 懸念されていたインテルの決算発表が市場予想の範囲内に落ち着き、ハイテク株に安心感が広まりました。

      NT倍率

      ◆◆NT倍率について、何か情報をお持ちの方、◆◆
      ◆◆掲示板でお知らせください。◆◆

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      (2001/8/3)
      お盆と株価(前編)

      さて、今年もお盆が近づいてきました。お盆は、8月13日に迎え火を焚いて死者の魂を導き、16日に送り火でお見送りします。

      そして、15日の中盆は終戦記念日と重なり、戦没者に黙祷を捧げます。小泉首相が靖国神社に参拝するかどうかは、市場にとっても大きな材料ですね。

      お盆の期間、会社は夏休みで、田舎に帰る人も多いでしょう。東京では、7月にお盆を行いますが・・・

      この間、株式市場は開いているが、日本の投資家は帰省や旅行で不在です。

      さて、13日〜16日の日経平均225がどんな傾向にあるか気になりますね。ついでに、その直前と直後も含め、6日間を10年間調べました。 日経平均の変動は、次のとおりです。

      お盆の6日間における日経平均の変動(単位円)
      前日 盆の入り 2日目 終戦記念日 送り火 翌日
      1991年 8月12日 8月13日 8月14日 8月15日 8月16日 8月19日
      -448.95 -113.67 521.3 -374.62 -204.31 -1357.61
      1992年 8月12日 8月13日 8月14日 8月17日
      -48.77 -5.62 52.08 休み 休み 109.3
      1993年 8月12日 8月13日 8月16日 8月17日
      32.71 -20.11 休み 休み 156.32 -59.51
      1994年 8月12日 8月15日 8月16日 8月17日
      -157.53 休み 休み -37.5 160.03 38.2
      1995年 8月11日 8月14日 8月15日 8月16日 8月17日
      63.37 休み 124.23 536.15 706.01 -9.03
      1996年 8月12日 8月13日 8月14日 8月15日 8月16日 8月19日
      115.55 198.35 116.16 -12.86 -134.25 272.41
      1997年 8月12日 8月13日 8月14日 8月15日 8月18日
      274.93 -90.51 214.02 103.41 休み -284.93
      1998年 8月12日 8月13日 8月14日 8月17日
      -28.02 3.05 -258.09 休み 休み -329.27
      1999年 8月12日 8月13日 8月16日 8月17日
      211.81 12.2 休み 休み 390.86 34.06
      2000年 8月11日 8月14日 8月15日 8月16日 8月17日
      141.85 休み 36.41 144.38 57.74 -195
      平均 15.70 -2.33 115.16 59.83 161.77 -178.14
      標準偏差 196.49 93.36 215.24 270.63 288.14 429.63

      ◆◆明日、この表の説明をします。◆◆
      ◆◆再来週の相場を予想するうえで、参考になるかもしれません。◆◆

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      (2001/8/4)
      お盆と株価(後編)

      お盆の前日は、普通の日と考えてよいしょう。日経平均は、10年平均で15.7円の値上がり標準偏差は、196.49円です。

      さて、お盆の初日の13日は、値動きのほとんどない、特異日です。
      平均変動は、わずか-2.33円、標準偏差も93.36円とばらつきがありません。

      市場の参加者は少なく、超閑散のやる気のない相場です。

      そして、14〜16日は、平均すれば、値上がりする確率が高いようです。10年平均を計算すると、14日115.16円、15日59.3円、16日161.77円も値上がりしています。標準偏差は、大文字焼きの送り火が近づくに連れて大きくなり、相場は荒れるのが特徴です。14日215.24円、15日270円、16日288.14円となります。

      お盆の期間中、株は持ち続け、16日に売却を考えるというのが基本でしょうか?

      盆明けの最初の日も、注目すべき日です。

      平均で178.14円も値下がり、標準偏差も429.63円と最大のばらつきを示します。 特に、値下がりの厳しかった1998年と1991年を振返ってみましょう。

      1998年8月17日には、ロシア政府と中央銀行は、ルーブルの実質的切り下げと対外債務の返済猶予を発表します 。(ロシア危機)

      たまたま、この発表日は、金融関係者やマスコミの
      バカンスシーズンと一致したのでしょうか?

      この事件は、LTCMというヘッジファンドを破綻させます。

      また、1991年8月18日(日)午後5時には、ロシアでヤナーエフ副大統領らがクリミアで休暇中のゴルバチョフ大統領を軟禁するクーデター未遂事件がありました。

      これを受けて、19日(月)の日経平均は、なんと1357.61円も値下がりします。
      22日クーデタは失敗に終わり、20〜22日の3日間で株価は、1059.01円戻します。

      この時期に、大事件が起こるのは、偶然ではないでしょう。

      ◆◆1995年は、盆休み中の3日間で1366.39円も暴騰していますが、◆◆
      ◆◆理由が分かりません。◆◆
      ◆◆ご存知の方、いらっしゃったら掲示板で教えてください。◆◆

      ◆◆ さて、今年はどうなるのでしょうか?◆◆

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