■IPOの研究4■

---目次---
  • 市場暴落がもたらした影響(アルバック)
  • アルバックの上場日
  • 新生銀行の結果
  • 新生銀行が最安値になるのは、いつか?
  • 新生銀行のIPOは、お買い得?
  • 出来高累計とTOPIX買い日(石油資源開発)

  • (2004/5/22)
    市場暴落がもたらした影響
    (アルバック)

    アルバックの上場直後の底値は、2日目の寄付でした。
    この日は、一直線でストップ高!

    上場から2日間の出来高1283万株は、公開株式数971万株の1.32倍です。株主は、ほぼ全入れ替えされたとみなせます。

    その後も出来高を伴い、株価は上昇します。

    そして、全投資家を恐怖に陥れた5月10日の月曜日。

    TOPIXの下落率5.68%を上回り、この日のアルバックは4700円から4240円へと9.78%も暴落します。 この日の出来高は、あまり多くありません。

    短期で上げた株は、下げぶりも、きついようです。

    アルバックの株価の動き
    発行済株数@ 38,428,438
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2004年4月20日(上場日) 4,100 4,170 4,040 4,070 6,464,500 16.82%
    2004年4月21日 4,000 4,570 3,990 4,570 6,365,600 16.56%
    2004年4月22日 4,520 4,650 4,330 4,350 2,729,400 7.10%
    2004年4月23日 4,460 4,460 4,240 4,370 1,131,400 2.94%
    2004年4月26日 4,470 4,540 4,380 4,440 915,900 2.38%
    2004年4月27日 4,400 4,430 4,300 4,360 499,900 1.30%
    2004年4月28日 4,400 4,740 4,370 4,670 2,685,000 6.99%
    2004年4月30日 4,520 4,850 4,480 4,790 1,434,600 3.73%
    2004年5月6日 4,890 4,900 4,650 4,750 1,156,600 3.01%
    2004年5月7日 4,670 4,750 4,620 4,700 671,600 1.75%
    2004年5月10日(TOPIX5.68%下落) 4,590 4,610 4,200 4,240 620,700 1.62%
    2004年5月11日 4,090 4,440 4,090 4,290 541,200 1.41%
    2004年5月12日 4,390 4,500 4,360 4,470 399,600 1.04%
    2004年5月13日 4,420 4,440 4,290 4,390 267,500 0.70%
    2004年5月14日 4,290 4,300 4,110 4,250 319,000 0.83%
    2004年5月17日(TOPIX3.46%下落) 4,150 4,150 3,770 3,900 390,900 1.02%
    2004年5月18日 3,900 4,230 3,850 4,150 449,400 1.17%
    2004年5月19日 4,250 4,460 4,250 4,370 1,015,900 2.64%
    合計 73.02%
    2004年5月20日(TOPIX買い日) 4,320 4,450 4,200 4,330 1,546,100 4.02%

    5月17日に兜町を再び下落が襲います。
    TOPIXの下落率3.46%に対して、この日のアルバックは4250円から3900円へと8.24%も暴落します。

    私は、恐くて買えませんでしたが、ここが、今回の買い場でした。

    TOPIX買い日のチャートです。19日に出来高を伴ってあげたせいか、最後は不発でした。

    ◆◆TOPIX買い日前日までの出来高比率73.02%、記録的な大きさです。◆◆
    ◆◆先回り買いというより、前半に人気化した影響が大きいと思います。◆◆

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    (2004/4/20)
    アルバックの上場日

    アルバックは、真空技術を保有し、フラット・パネル・ディスプレイ製造装置に関しては、東京エレクトロンと世界トップシェアを争っている会社です。

    同社は、4月20日(今日)東証1部に直接上場しました。

    同社の発行済株数@は37,428,438株、公開株式数Aは9,710,000株(OA100万株を含む)です。 公開比率A/@は、25.9%と少ない方ですが、ロックアップはかかっていません。

    みずほキャピタル(2.16%保有)あたりは、売ってくるかもしれません。参考1

    公開価格2200円に対して、初値は86.4%も高い4100円でした。 初値の上昇率としては、新生銀行(66.1%)、NECST(77.5%)を超えており、最近の一部直接上場では、一番暴騰した例だと思います。

    今日の出来高6,464,500株は、公開株数971万株の66.58%を占めています。 新生銀行51.9%、NECST61.6%、セイコーエプソン56.50%、野村総研48.3%と比べると上場日の出来高が多かったのが分かります。

    この率を超えるのは、石油資源開発の98.94% だけです。石油資源の公開比率は15.8%と低く、初値の公開価格に対する上昇率は1.14%に過ぎません。

    アルバックの今日の終り値は、4070円と初値に対して、-0.73%の値下がりです。
    他社と比べて、値下がり率が小さいと考えられます。最も研究が進んだ初値天井パターンと異なっているようです。

    上場日の初値に対する終値の下落率は、新生銀行-5.2%、NECST-3.4%、セイコーエプソンは-4.88%、野村総研-5.39%でした。

    石油資源開発は、初値が安すぎたために13%も値上がりしました。

    ◆◆一番似ているのは、中だるみパターンのNECSTですね。参考2◆◆

    ◆◆ 例が少ない未知の分野なので、予測はやめておきます。◆◆
    ◆◆しばらく様子を見たほうが、いいかもしれません。◆◆

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    (2004/3/19)
    新生銀行の結果

    さて、新生銀行の1ヶ月の株価の推移です。底値は、結果的には2日目の後場でした。3日目という私の予測は、外れました。

    ある方のご指摘では、似た例として、NECシステムテクノロジーがあるそうです。 NECSTは、2日目に安値をつけます。(ただし、7日目に安値を更新します)参考

    初値の公開価格に対する上昇率は、新生銀行が66.1%、NECSTは77.5%です。このため、前場は取り引きがありません。 3日目が安値のセイコーエプソン(41.9%)、野村総研(35%)と比較すると大きな上昇率であることが分かります。

    上場日終値の初値に対する下落率は、新生銀行-5.2%に対して、NECST-3.4%、セイコーエプソンは-4.88%、野村総研-5.39%でした。

    上場日出来高/公開株数は、新生銀行51.9%に対して、NECST61.6%、セイコーエプソン56.50%、野村総研48.3%でした。

    2日目までの出来高/公開株数は、新生銀行84.6%に対して、NECST77.4%、セイコーエプソン72.8%、野村総研58.27%です。

    3日目までの出来高/公開株数は、セイコーエプソン79.7%、野村総研65.1%です。

    公募組の短期筋が売り終わる、というのが、底値形成の条件なのでしょう。

    データ不足で自信はありませんが、「公開株数の約75%累積出来高が底」という仮説に、今後は注目したいと思います。

    新生銀行の株価の動き
    新生銀行 公開株数 476,300,000株 公開価格 525円 発行済株式数@ 1,358,537,606
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2004年2月19日 上場日 872 886 824 827 247,232,992 18.20%
    2004年2月20日 780 797 731 748 155,728,992 11.46%
    2004年2月23日 753 790 745 787 82,539,000 6.08%
    2004年2月24日 782 793 759 762 43,818,000 3.23%
    2004年2月25日 766 815 764 815 69,088,000 5.09%
    2004年2月26日 815 821 799 808 48,646,000 3.58%
    2004年2月27日 813 817 792 807 22,627,000 1.67%
    2004年3月1日 807 817 798 802 26,325,000 1.94%
    2004年3月2日 810 838 805 824 55,514,000 4.09%
    2004年3月3日 828 853 821 841 66,976,000 4.93%
    2004年3月4日 842 856 839 850 28,007,000 2.06%
    2004年3月5日 857 862 825 837 26,638,000 1.96%
    2004年3月8日 842 848 839 843 11,636,000 0.86%
    2004年3月9日 833 847 827 847 14,260,000 1.05%
    2004年3月10日 840 850 838 844 13,322,000 0.98%
    2004年3月11日 829 838 827 832 11,894,000 0.88%
    2004年3月12日 825 826 803 825 13,165,000 0.97%
    2004年3月15日 834 866 831 862 30,723,000 2.26%
    2004年3月16日 858 865 850 850 18,969,000 1.40%
    2004年3月17日 877 892 873 885 56,865,000 4.19%
    2004年3月18日 895 904 859 865 47,164,000 3.47%
    2004年3月19日 TOPIX買い日 865 883 857 882 104,805,000 7.71%

    いずれにせよ、大型直接上場の場合、新規公開株は比較的入手しやすく、IPO投資の効率の良さはコバンザメ投資をはるかに超えます。

    さて、今日の新生銀行の株価です。

    ジンベイザメは、2時以降に集中して買ったようです。

    ◆◆これなら、引けのデイトレが充分でした。◆◆
    ◆◆ さて、東急建設の大引です。予測どおり下がってほっとしました。◆◆

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    (2004/2/19)
    新生銀行が最安値になるのは、いつか?

    今日は、新生銀行のお祭りです。 12時45分、新生銀行はついに寄り付きます。

    F社の1050円の初値予想には届かないものの、872円は感謝感激です。 公開価格525円に対して+66%上昇しました。大型IPOとしては、珍しくよく上がりました。

    新生銀行の上場日

    しかし、その後は、厳しい展開。終り値827円は、初値と比べて5.16%値下がりです。 今日の新生銀行の出来高247,232,992株は、公開株数476300000株の51.9%です。

    今日買った人(約半数)は、少し含み損を抱えているし、公募で手に入れた人(約半数)は膨大な含み益があります。

    大型IPOの過去例を調べましょう。

    セイコーエプソンは、2600円の公開価格に対して、初値3690円と+41.9%の値上がりです。 上場日の終り値は、3510円と4.88%の値下がりです。

    セイコーエプソンの上場日の出来高28,684,800株は、公開株数50,770,000 株の56.50%です。

    野村総合研究所は、11000円の公開価格に対して、初値14850円と+35%の値上がりです。 上場日の終り値は14050円と初値に対して5.39%の値下がりです。

    野村総合研究所の上場日の出来高6,566,900株は、公開株数13,600,000株の48.3%です

    この3例は、そっくりでしょう。
    この先4〜5日の新生銀行を占うなら、次の値動きが参考になると思います。

    セイコーエプソンの買い時
    セイコーエプソン 公開株数 50,770,000株 公開価格 2600円
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2003年6月24日 3,690 3,740 3,510 3,510 28,684,800
    2003年6月25日 3,400 3,540 3,390 3,410 8,254,200
    2003年6月26日 3,380 3,420 3,340 3,380 3,526,100
    2003年6月27日 3,440 3,580 3,420 3,580 3,516,800
    2003年6月30日 3,600 3,610 3,530 3,570 2,043,900

    野村総研 の買い時
    野村総研 公開株数 13,600,000株 公開価格 11,000円
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2001年12月17日 14,850 14,850 13,800 14,050 6,566,900
    2001年12月18日 14,000 14,080 13,810 13,900 1,358,100
    2001年12月19日 13,890 14,100 13,420 13,960 921,800
    2001年12月20日 14,100 14,290 13,930 14,230 533,800
    2001年12月21日 14,300 14,580 14,100 14,550 508,000

    明日の新生銀行は、公募組の利益確定売りと今日買った投資家の損切りで、続落すると思います。

    来週の初めに出来高が減り、コツンと音がします。そこから上昇に転じますね。

    私の予測は、よく外れます。

    こんなに儲かるとは思っていなかった私は、もちろん初値で売りました。

    ◆◆三月銘柄の発表という大事な時期に、旧トライポッドのiswebへのシステム完全統合で◆◆
    ◆◆HPの更新が出来なくなります。 ◆◆

    ◆◆2004年2月20日(金)16時 〜 2004年2月26日(木)14時まで、臨時休業です。◆◆

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    (2004/2/1)
    新生銀行のIPOは、お買い得?

    2月19日に東証1部に上場する新生銀行の仮条件が、先週発表されました。 450円〜525円、BB期間は、1月30日〜2月6日です。

    新生銀行は、瑕疵担保条項により、1兆1702億円(額面ベース)ものの資金を預金保険機構から引き出した腹のたつ銀行です。参考1

    しかし、そのおかげで、2003年9月末の連結自己資本比率は20.58%にも達し、リスク管理債権比率(単体)は、4.34%しかありません。参考2

    新生銀行のリスク管理債権比率(2003年9月)
    項目 (百万円) 比率
    リスク管理債権 破綻先債権額 10,086 0.29%
    延滞債権額 95,321 2.75%
    3ヶ月以上延滞債権額 21,697 0.63%
    貸出条件緩和債権額 23,468 0.68%
    合計 150,573 4.34%
    貸出金残高 3,466,434 100.00%

    三菱東京FGの不良債権比率は3.84%、三井住友FGは6.4%ですから、新生銀行の財務内容は、かなり健全です。

    公開株数は440,000,000株(国内分242,000,000株)です。参考3

    リップルウッドなどは、1,344,267,000株の持ち株のうち、約1/3を売出し、2310億円を回収してしまいます。 投資金額は、僅か1210億円です。

    しかし、上場時の時価総額7132億円(株価525円で計算)は、かなり割安な気がします。
    この株を525円で手に入れる投資家は、上場日に利益を手にする確率が高い、と私は信じています。

    一ヵ月後には、TOPIX買いも期待できます。

    ちょっと気がかりなのは、イ・アイ・イーインターナショナルが新生銀行に対しておこした訴訟の行方でしょう。 参考4

    新生銀行に不利な証拠をEIEIは、手に入れたようです。

    ◆◆あれこれ、リップルウッド批判はしても、私も30年生き抜いた株式投資家です。◆◆
    ◆◆ もちろん、ブックビルディングには参加中です。◆◆

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    (2004/1/13)
    出来高累計とTOPIX買い日
    (石油資源開発)

    さて、TOPIX買い日の石油資源開発の株価の動きです。 大引に50万株の出来高がありますが、終値は4400(-160)でした。

    これで、三日連続大幅安です。

    この銘柄は、公開株式数の発行済株数に対する割合が15.63%と低いので、TOPIX買いのインパクトが大きくなる可能性があると思っていました。 1月7日までは、順調すぎるほど上昇しましたが、最後は供給過剰でした。

    石油資源開発のTOPIX買い日

    石油資源開発の株価推移
    公開株数 9,030,400 公募価格 3,500 発行済株数@ 57,154,776
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2003年12月10日(上場日) 3,540 4,040 3,530 4,000 8,934,600 15.63%
    2003年12月11日 4,130 4,280 3,980 4,050 2,236,600 3.91%
    2003年12月12日 4,050 4,050 3,840 4,000 556,100 0.97%
    2003年12月15日 4,100 4,230 3,950 4,180 1,219,100 2.13%
    2003年12月16日 4,080 4,390 4,030 4,320 4,815,700 8.43%
    2003年12月17日 4,330 4,420 4,270 4,290 1,799,500 3.15%
    2003年12月18日 4,320 4,460 4,250 4,390 802,500 1.40%
    2003年12月19日 4,400 4,450 4,350 4,380 382,300 0.67%
    2003年12月22日 4,430 4,620 4,400 4,620 970,800 1.70%
    2003年12月24日 4,650 4,960 4,630 4,930 2,575,000 4.51%
    2003年12月25日 4,890 4,970 4,750 4,760 1,023,800 1.79%
    2003年12月26日 4,780 4,910 4,750 4,860 716,700 1.25%
    2003年12月29日 4,870 4,900 4,830 4,880 303,700 0.53%
    2003年12月30日 4,900 4,900 4,820 4,860 200,500 0.35%
    2004年1月5日 4,910 4,940 4,870 4,890 241,300 0.42%
    2004年1月6日 4,900 5,070 4,900 5,020 2,092,800 3.66%
    2004年1月7日 5,030 5,040 4,870 4,950 1,125,700 1.97%
    2004年1月8日 4,940 4,940 4,690 4,770 1,587,000 2.78%
    2004年1月9日 4,780 4,780 4,530 4,560 1,305,500 2.28%
    累計 32,889,200 57.54%
    2004年1月13日(TOPIX買い日) 4600 4700 4350 4400 3783400 6.62%

    上場以来の累計出来高合計は、32,889,200株で、発行済株数の57.54%に当たります。 この値は、異常に大きな値です。公開株式数が3.64 回転した計算です。

    大株主が、売っているかもしれません。
    他のIPO銘柄についても、累計出来高を調べて見ました。

    累計出来高とTOPIX買い日の値上がり率
    発行済株数B TOPIX買い前日
    までの出来高C
    C/B TOPIX買い
    前日終値D
    TOPIX買い日
    終値E
    E/D
    石油資源開発 57,154,776 32,889,200 57.54% 4,560 4,400 96.49%
    セイコーエプソン 191,864,592 83,556,800 43.55% 3,730 3,630 97.32%
    NECシステムテクノロジー 24,478,000 11,649,500 47.59% 7,240 7,190 99.31%
    NECエレクトロニクス 123,500,000 44,804,400 36.28% 7,070 8,070 114.14%

    ◆◆IPO銘柄のTOPIX買い日は、不振が続いています。◆◆

    ◆◆理想的な値上がり(14.14%)を示したNECエレクトロニクスの◆◆
    ◆◆累計出来高を調べると発行済株数の36.28%。◆◆

    ◆◆やはり、出来高は少ない方がいいようです。◆◆

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