■TOPIX採用時トレード30■

---目次---
  • 決算月中旬の分売とC係数(福島工業)
  • 6月昇格4銘柄の発表とタワー投資顧問
  • 最終1.5日の暗転(関西アーバン)
  • 5月昇格3銘柄の発表と楽園の危機
  • 何故2日前に上がるの?(カカクコム)
  • トピックス買い日のデータ(3月昇格40銘柄)
  • 立会い外分売の式と矛盾(サンワテクノス)
  • 浮動株比率は、あてにならない(東北銀行)
  • 反省と分析(東北銀行)

  • (2005/7/9)
    決算月中旬の分売とC係数
    (福島工業)

    決算月中旬の立会い外分売の立会い外分売について、考えてみます。 福島工業は、2005年3月15日に28万株(発行済株数の2.7%)の立会い外分売を行っています。

    決算月の中旬に立会い外分売をする企業は、期末の株主数を増やす目的と考えられます。 同社の2004年9月の株主数は、854人に過ぎません。

    果たして、2005年3月末に2200人の基準を突破できるだろうか?

    かなり以前から、私はこの点について興味を持っていました。

    最近の立会い外分売は人気があり、1単位しか当たりません。 従って、福島工業の場合、分売直後には2800人も株主が増えたと考えられます。

    彼らのうちの何割かは権利落ち前に売却します。買い手は数単位平均で取引する。すなわち、期末時点では、増加株主は、2800人から一定割合減少するはずです。

    期末に増加する株主数=C×28万株÷100
    ただし、Cは1より小さい係数です。

    2004年3月12日〜16日に立会い外分売をした6社について、実績からC係数の値を求めてみました。

    決算月中旬の立会い買い分売とC係数
    立会い外分売日 コード 銘柄名 立会外分売
    数量@
    単元株数A @/A=B 2004年3月
    株主数C
    2003年9月
    株主数D
    増加数
    C-D=E
    C値
    E/B=F
    2004年3月16日 東1 9067 丸運 500,000株 1000 500 2542 2170 372 74.4%
    2004年3月16日 大2 6402 兼松エンジニアリング 120,000株 1000 120 516 454 62 51.7%
    2004年3月15日 東1 6788 日本トリム 40,000株 50 800 2272 2710 -438 -54.8%
    2004年3月12日 大2 7444 ハリマ共和物産 50,000株 100 500 665 375 290 58.0%
    2004年3月12日 東2 5161 西川ゴム工業 300,000株 1000 300 1327 1019 308 102.7%
    2004年3月12日 東M 9445 フォーバルテレコム 500株 1 500 692 403 289 57.8%

    特殊事情の2社を除くと4社のC係数は0.52〜0.74(平均0.6)になります。

    0.52を採用すると
    28万÷100×0.52+854=2310

    「2200人基準をクリアできる可能性が高い。というより、この分売は株主基準をクリアするために計画されたと考えられる。」と私は結論を下し、同社株を9月の主力株の一つとしました。 流動性の見地からも、福島工業はよさそうです。

    しかし、ある日、「福島工業の2005年3月末の株主数が1773人に過ぎないこと」が明らかになります。 基準は満たさず、私の思惑は完全に裏目にでます。 C係数はこの場合、わずか32.8%と異例の小ささです。

    私は、意気消沈。少しずつ福島工業を売却していきました。 持ち株完売。やっと売り抜けられた。

    ・・・と思ったら、7月7日に2回目の分売(15万株)の発表です。
    昇格月の前々月に行う滑り込み立会い外分売です。

    ◆◆発表直後の8日は、1579(+129)の大幅高。◆◆
    ◆◆ 悔しいですね。考えさせられるケースでした。◆◆
    ◆◆ 幹事証券会社にとっても株主数が増加しないのは、意外だったのでしょうね。◆◆

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    (2005/5/22)
    6月昇格4銘柄の発表と
    タワー投資顧問

    さて、6月4銘柄の発表がなされました。最新株価

    TOPIX買い日は、6月29日とかなり先になります。さて、データです。4銘柄ともこの1ヶ月かなり値上りしました。

    6月昇格4銘柄
    コード 銘柄名 発行済株数 過去1ヶ月の
    値上り率
    過去一ヶ月の
    出来高比率
    4779 ソフトブレーン 152,280 26.59% 27.78%
    6291 日本エアーテック 8,998,500 5.27% 9.63%
    7613 シークス 12,600,000 11.12% 5.12%
    9449 GMO 61,601,988 8.42% 17.10%

    (注1)過去1ヶ月の値上り率は、5月20日の終値と4月20日の終値を比較した。
    (注2)過去1ヶ月の出来高比率は、4月21日〜5月20日までの出来高を合計して、発行済株数で割って算出した。

    一見、シークスのデータがよさそうです。しかし、タワー投資顧問の清原さんが、同社の株をかなり保有していることを意識する必要があるでしょう。

    2005年1月13日提出の 大量保有報告書(特例対象株券等)(0509N79)によれば、タワー投資顧問はシークス株を911,000株も保有しています。 これは、発行済株数の7.23%に相当します。

    その後の変化は、あったのでしょうか?
    ご存知の方は教えて下さい。

    ◆◆彼が売らなければシークスは上がりますが、◆◆
    ◆◆彼が換金売りに転じたら、低価格に惚れて買い向かうのは危険です。◆◆

    ◆◆ 対策としては、順張りがよさそうです。◆◆

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    (2005/5/9)
    最終1.5日の暗転(関西アーバン)

    関西アーバン銀行(大証)が東証1部に上場すると発表されたのは、3月31日です。

    発表直前の1年(2004年4月〜2005年3月)で調べると、流動性比率は1.74%と少なく、株価は200円以下が定位置でした。 元来の流動性は、低い株だと思います。

    しかし、発表直前の3ヶ月(2005年1月〜3月)は人気化して流動性比率は3.52%まで上昇し、株価は260円を超える高値圏にありました。

    発表直後の日は、先回り買いが集中し、651万株(1.42%)の出来高を伴い、株価は一時300円をこえます。
    その後は、市場全体の地合の悪さもあり、低迷が続きます。

    しかし、4月22日から、株価は上昇気流に乗り、6日連続高。

    関西アーバンの株価推移(大証
    大証 発行済株数 459,348,000
    日付 始値 高値 安値 終値@ 出来高A A/@
    2005年3月31日 263 266 259 261 277,000 0.06%
    2005年4月1日(発表直後) 288 308 284 290 6,511,000 1.42%
    2005年4月4日 284 302 284 293 2,929,000 0.64%
    2005年4月5日 292 305 290 298 2,181,000 0.47%
    2005年4月6日 298 298 290 291 831,000 0.18%
    2005年4月7日(東証1部上場日) 291 291 285 287 576,000 0.13%
    2005年4月8日 286 288 281 284 469,000 0.10%
    2005年4月11日 284 285 281 283 388,000 0.08%
    2005年4月12日 282 285 282 284 364,000 0.08%
    2005年4月13日 287 289 286 288 451,000 0.10%
    2005年4月14日 287 288 284 288 421,000 0.09%
    2005年4月15日 286 287 284 285 599,000 0.13%
    2005年4月18日 282 282 271 274 999,000 0.22%
    2005年4月19日 279 280 275 279 382,000 0.08%
    2005年4月20日 280 284 280 283 248,000 0.05%
    2005年4月21日 278 282 278 281 386,000 0.08%
    2005年4月22日 291 294 288 294 398,000 0.09%
    2005年4月25日 295 306 294 306 1,184,000 0.26%
    2005年4月26日 310 315 305 314 2,043,000 0.44%
    2005年4月27日 315 323 311 318 2,209,000 0.48%
    2005年4月28日 319 327 318 326 1,977,000 0.43%
    2005年5月2日 316 342 316 340 2,131,000 0.46%
    2005年5月6日 345 356 328 329 3,304,000 0.72%
    4/1〜5/6累計 30,981,000 6.74%
    2005年5月9日(TOPIX買い日) 329 329 306 311 7,559,000 1.65%

    関西アーバンの株価推移(東証
    東証 発行済株数 459,348,000
    日付 始値 高値 安値 終値@ 出来高A A/@
    2005年4月7日(東証1部上場日) 294 295 280 288 227,000 0.05%
    2005年4月8日 288 288 283 285 139,000 0.03%
    2005年4月11日 286 286 281 283 40,000 0.01%
    2005年4月12日 284 285 283 283 47,000 0.01%
    2005年4月13日 287 287 286 287 40,000 0.01%
    2005年4月14日 284 287 284 287 203,000 0.04%
    2005年4月15日 288 288 284 286 105,000 0.02%
    2005年4月18日 284 284 274 274 303,000 0.07%
    2005年4月19日 277 277 277 277 11,000 0.00%
    2005年4月20日 279 282 279 281 27,000 0.01%
    2005年4月21日 283 283 278 283 45,000 0.01%
    2005年4月22日 288 291 287 291 56,000 0.01%
    2005年4月25日 293 303 293 303 116,000 0.03%
    2005年4月26日 314 314 305 308 128,000 0.03%
    2005年4月27日 312 323 312 319 112,000 0.02%
    2005年4月28日 320 325 319 323 88,000 0.02%
    2005年5月2日 324 342 324 338 177,000 0.04%
    2005年5月6日 342 355 328 331 254,000 0.06%
    4/7〜5/6累計 2,118,000 0.46%
    2005年5月9日(TOPIX買い日) 327 328 308 317 1,176,000 0.26%

    ピークは、TOPIX買い日前日の午前中でした。
    午後から、暗転。大きく崩れます。

    4/1〜5/6までの出来高の累計は、東証と大証を合計すると33,099,000株で、発行済株数で割ると7.21%です。 この数字は、それほど大きくはありません。

    さて、今日(TOPIX買い日)のチャートです。

    トピックス買い日のチャート
    大証

    東証

    ◆◆朝から、ジンベイザメのやる気のなさが目立ちます。◆◆
    ◆◆ TOPIX買い比率は、東証0.26%、大証1.65%、合計しても1.91%です。◆◆
    ◆◆ 予想より少ないですね。◆◆

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    (2005/4/20)
    5月昇格3銘柄の発表と楽園の危機

    さて、今日は5月昇格銘柄の発表日でした。 3銘柄とも拙著の法則5に該当する銘柄ですから、意外性はありません。

    データは、次のとおり。

    5月昇格3銘柄
    コード 銘柄名 発行済株数 過去1ヶ月の
    値上り率
    過去一ヶ月の
    出来高比率
    3321 ミタチ産業 7,350,000 -6.41% 10.98%
    7630 壱番屋 15,954,000 0.24% 3.25%
    8888 クリード 166,554 -3.61% 24.57%

    (注1)過去1ヶ月の値上り率は、4月20日の終値と3月18日の終値を比較した。
    (注2)過去1ヶ月の出来高比率は、3月22日〜4月20日までの出来高を合計して、発行済株数で割って算出した。クリードは、主要市場のヘラクレスの値。

    株式市場全体の暴落の影響で、この1ヶ月間ほとんど上昇していません。

    さて、今回のTOPIX買い日は4月28日です。発表日からTOPIX買い日までの周知期間は約10日で、これまでと変りません。 しかし、恵まれた環境も今回限り・・・

    コバンザメ達の楽園=昇格投資に、いよいよ東証の本格的なメスが入ります。

    例えば、6月昇格銘柄の発表日は、5月20日ですが、TOPIX買い日は6月29日になります。
    すなわち、これまで約10日だった周知期間が、約40日に引き延ばされます。

    マザーズからの市場変更、ASDAQ、大証など他市場経由の新規上場、直接上場についても周知期間が引き延ばされます。資料

    TOPIX買い日の新旧対照表
    改定後の取扱い 従来の取扱い
    実施日 TOPIX追加日 TOPIX買い日 TOPIX追加日 TOPIX買い日
    東証2部から市場1部への指定 6月1日以降の指定名銘柄から 「指定日の月末」から追加 指定日の月末の前日 「指定日」から追加 指定日の前日
    マザーズから市場1部への上場市場変更 6月1日以降の変更名銘柄から 「変更日の翌月末」から追加 変更日の翌月末の前日 「変更日」から追加 変更日の前日
    JASDAQ、大証など他市場経由の新規上場 6月1日新規上場から 「新規上場日の翌月末」から追加 新規上場日の翌月末の前日 新規上場日の翌月の応当日の翌営業日」から追加 新規上場日の翌月の応当日
    直接上場(株式移転等を除く) 6月1日新規上場から 「新規上場日の翌月末」から追加 新規上場日の翌月末の前日 新規上場日の翌月の応当日の翌営業日」から追加 新規上場日の翌月の応当日

    ◆◆先回り買いも分散され、株価上昇のインパクトがなくなりそうです。◆◆
    ◆◆ コバンザメ投資も、本当に難しくなってきました。◆◆

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    (2005/3/9)
    何故2日前に上がるの?
    (カカクコム)

    3月2日、カカクコムは大量の出来高を伴い、8%も上昇します。 3日の市場修了後、東証は、カカクコムがマザーズから東証1部へ市場変更することを発表します。

    マザーズからの市場変更は、発表からTOPIX買い日までの期間が短く、なんとか予測したいですね。

    同社の2004年3月の売り上げは1256百万円(最小新記録?)、経常利益は474百万円しかありません。
    事前に市場変更を予測した人はあまりいないと考えられます。

    さて、3月2日の値動を考えると、インサイダー取引が行われた可能性を疑ってしまいます。

    それとも、この日に買われる要因があったのでしょうか?

    カカクコムの株価推移
    発行済株数@ 46,384
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2005年3月1日 878,000 888,000 871,000 887,000 486 1.05%
    2005年3月2日(インサイダー疑惑?) 890,000 967,000 886,000 958,000 2,928 6.31%
    2005年3月3日 948,000 959,000 913,000 956,000 948 2.04%
    2005年3月4日(発表直後) 976,000 1,060,000 960,000 1,000,000 6,500 14.01%
    2005年3月7日 1,030,000 1,040,000 985,000 1,020,000 2,263 4.88%
    2005年3月8日 1,000,000 1,020,000 990,000 1,010,000 979 2.11%
    2005年3月9日(TOPIX買い日) 1,030,000 1,060,000 1,000,000 1,000,000 3,384 7.30%

    発表直後の日は、出来高が14.01%に達します。1単位の金額が100万円もかかるし、買いにくい雰囲気でした。 今日は、TOPIX買い日でしたが、大引は不発です。

    ◆◆余談ですが・・・◆◆
    ◆◆この会社の株を40%保有しているのは、デジタルガレージという会社で、◆◆
    ◆◆昨日紹介したJ係数を計算すると50.05%になります。◆◆

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    (2005/2/28)
    トピックス買い日のデータ
    (3月昇格40銘柄)

    今日は、3月銘柄のTOPIX買い日でした。 40銘柄平均で、昨日より2.61%上昇しましたから、まずまずの結果です。あみやき亭(8.16%)、生化学工業(7.5%)の上昇がめだちます。

    トピック買い比率の40銘柄平均は、2.47%と少なめでした。ちなみに2月6銘柄の平均は2.68%です。

    ジンベイザメが買い残した可能性がありそうなのは、東和薬品(1.60%)、日本電産コパル電子(1.65%)、ヤマザワ(1.87%)などです。次の表は、トピックス買い比率が低い順に並べました。

    3月40銘柄のTOPIX買い日のデータ
    コード 名称 発行済株数A 終値 前日比 値上り率 TOPIX買い日
    出来高@
    TOPIX買い比率
    @/A
    貸株 融資 融資-貸株B B/A
    4553 東和薬品 15,972,000 2,710 90 3.44% 256,300 1.60% 56.1 32 -24.1 -0.15%
    6883 日本電産コパル電子 16,613,000 3,610 170 4.94% 274,300 1.65% 0 133.5 133.5 0.80%
    9993 ヤマザワ 9,134,021 2,045 89 4.55% 170,400 1.87% 0 12.8 12.8 0.14%
    9324 安田倉庫 30,360,000 804 15 1.90% 577,100 1.90% 0 73.9 73.9 0.24%
    2753 あみやき亭 62,988 424,000 32,000 8.16% 1,218 1.93% 0 0.133 0.133 0.21%
    1762 高松建設 19,440,000 4,590 10 0.22% 385,400 1.98% 0 46.8 46.8 0.24%
    6825 パトライト 10,109,480 2,520 125 5.22% 206,700 2.04% 0 63.7 63.7 0.63%
    7220 武蔵精密工業 31,200,000 2,950 50 1.72% 648,500 2.08% 0 40.5 40.5 0.13%
    2674 ハードオフコーポレーション 6,977,000 2,870 -50 -1.71% 146,100 2.09% 0 9 9 0.13%
    3433 トーカロ 7,900,000 4,600 30 0.66% 166,500 2.11% 0 60.5 60.5 0.77%
    8137 サンワテクノス 9,240,000 1,299 34 2.69% 196,000 2.12% 0 30.8 30.8 0.33%
    8895 アーネストワン 31,909,200 2,855 60 2.15% 705,100 2.21% 0 201.1 201.1 0.63%
    9714 SRA 7,620,000 2,745 110 4.17% 170,500 2.24% 0 98.7 98.7 1.30%
    5013 ユシロ化学工業 15,200,065 2,300 125 5.75% 340,600 2.24% 0 32.6 32.6 0.21%
    3713 ネットマークス 170,980 407,000 12,000 3.04% 3,855 2.25% 0 1.578 1.578 0.92%
    9956 バロー 17,631,291 2,660 135 5.35% 398,600 2.26% 206.2 59.4 -146.8 -0.83%
    3434 アルファ 10,200,000 4,840 60 1.26% 230,900 2.26% 0 0 0 0.00%
    5185 フコク 17,609,130 940 17 1.84% 405,300 2.30% 36 39.3 3.3 0.02%
    9760 進学会 20,031,000 883 -13 -1.45% 463,300 2.31% 52.9 58 5.1 0.03%
    8159 立花エレテック 16,752,757 1,336 38 2.93% 388,800 2.32% 58 64.8 6.8 0.04%
    2715 高千穂電気 18,360,000 1,343 39 2.99% 439,800 2.40% 31.6 129.3 97.7 0.53%
    2737 トーメンデバイス 6,802,000 2,350 20 0.86% 163,200 2.40% 0 0 0 0.00%
    6715 ナカヨ通信機 23,974,816 697 20 2.95% 579,000 2.42% 68 211 143 0.60%
    7595 アルゴグラフィックス 10,413,600 3,390 60 1.80% 269,900 2.59% 0 15.2 15.2 0.15%
    4231 タイガースポリマー 20,111,598 676 17 2.58% 525,000 2.61% 0 69 69 0.34%
    8432 住信リース 21,584,300 2,170 90 4.33% 564,500 2.62% 26.2 135.9 109.7 0.51%
    7414 小野建 19,458,725 1,864 59 3.27% 511,300 2.63% 0 250.1 250.1 1.29%
    4548 生化学工業 39,056,062 1,720 120 7.50% 1,033,600 2.65% 0 113.3 113.3 0.29%
    9932 杉本商事 10,298,537 1,700 46 2.78% 272,700 2.65% 0 0 0 0.00%
    8860 フジ住宅 16,149,956 1,340 51 3.96% 428,200 2.65% 33.8 309.7 275.9 1.71%
    3738 テレパーク 163,880 389,000 -6,000 -1.52% 4,388 2.68% 0 0 0 0.00%
    2676 高千穂交易 9,118,800 1,100 20 1.85% 259,600 2.85% 42.9 32.7 -10.2 -0.11%
    7277 東京部品工業 28,773,339 600 10 1.69% 834,000 2.90% 0 1326 1326 4.61%
    8349 東北銀行 75,400,000 286 13 4.76% 2,199,000 2.92% 863 117 -746 -0.99%
    4973 日本高純度化学 30,800 680,000 -7,000 -1.02% 926 3.01% 0 0.282 0.282 0.92%
    7942 JSP 30,329,473 1,339 13 0.98% 941,500 3.10% 45.1 183.5 138.4 0.46%
    7245 大同メタル工業 34,629,010 730 30 4.29% 1,075,000 3.10% 393 205 -188 -0.54%
    3313 ブックオフコーポレーション 18,032,000 2,375 90 3.94% 567,300 3.15% 0 0 0 0.00%
    5726 住友チタニウム 8,860,000 9,500 160 1.71% 339,500 3.83% 0 191.9 191.9 2.17%
    2599 ジャパンフーズ 5,100,000 1,759 -37 -2.06% 196,100 3.85% 0 113.7 113.7 2.23%
    平均 2.61% 2.47%

    ◆◆日証金の貸株と融資のデータも、調べてみました。◆◆
    ◆◆ただし、フジ住宅は、大証金のデータです。◆◆

    ◆◆ (融資-貸株)÷発行済株数B/A計算し、マイナスの値が大きいのは、◆◆
    ◆◆東北銀行(-0.99%)、バロー(-0.83%)といったところです。◆◆

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    (2005/2/26)
    立会い外分売の式と矛盾
    (サンワテクノス)

    よく考えてみると、3月昇格銘柄の中で、サンワテクノスが昇格したのは、予想法のルールに関わる問題だと思います。

    同社の2004年9月末の株主数は、1581人です。 また、同社は、2004年12月20日に申込み上限200株(売買単位は100株)で、100,000株の立会い外分売(分売価格788円)を実施しています。参考

    株式の分布確定日(9月30日)から、4か月以内に立会い外分売を行った場合、株主数の増加が次式で認められています。

    立会外分売の場合の増加株主数
    立会外分売株式数 ÷ 一人あたり上限株式数  =  口 数

    この計算式は、公募・売出し又は数量制限付分売予定書という様式に載っています。

    1581人+100000株÷200=2081人・・・基準を満たさず

    「サンワテクノスは落選する」と私は、判断しました。
    ところが、意外にも昇格です。

    ◆◆人気があるので、100株ずつ分売される見込みと◆◆
    ◆◆分売予定書に記載して、計算してもいいのでしょうか?◆◆

    ◆◆ ご存知の方は、教えてください。◆◆

    (関連投稿)
    [2331] サンワテクノス昇格の件 投稿者:魔界倶楽部 投稿日:2005/02/28(Mon) 02:39 [返信]

    ご無沙汰してます。もうすでに解決済みかとは思いますが、一応コメント します。

    会社は最初に「公募・売出し又は数量制限付分売予定書」を提出しますが、 実施後に「公募・売出し又は数量制限付分売実施通知書」を提出します。

    この用紙にも分売時の上限株数を記入する欄がありますが、実は株主数の 項に以下のような備考があります。

    「株主数状況について、実質的な増減が把握できる場合には、それを証する 書面(立会外分売を行った場合)。ただし、それが把握できない場合には、立 会外分売執行数量を買付申込上限株数で除した口数で、一律に株主数の増減 を算出してください。」

    要するに実質的な株主数増減が、一般の公募や売り出しのように分売におい ても把握できれば、その旨を記入すればそれでいいことになるようです。

    このような昇格例は以前にもあったように記憶してますが、銘柄は失念 してしまいました。では、失礼します。

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    (2005/2/21)
    浮動株比率は、あてにならない
    (東北銀行)

    東北銀行が、東証1部に申請を出していたとは、まったく気がつきませんでした。
    しかし、よく考えると見落としていた一つの動機が思い浮かびました。

    今年4月からペイオフが実施されます。

    東証1部の看板は、預金者を安心さすために、東北銀行にとって必要だったのではないでしょうか。

    さて、本題です。
    まず、carolさんの投稿から、紹介させていただきます。

    東北銀行は、どの証券会社も予測していなかったので、「一番の注目」であるのでしょうが、四季報によると浮動株が47%と書いてます。

    こんなに浮動株があったら少々買いが入っても重いのではないかと思います。2/19の本文には「流動性は少なく」と書いてありますが、浮動株と流動性は関係ないのでしょうか?

    四季報に記載の浮動株はあまり信用できない数字なのでしょうか?

    今日の東北銀行は全市場で値上り率第一位、294(+80)の比例配分でした。

    配分された量も、652,000株とかなり多く、これは発行済株数7540万株の0.86%に相当します。
    買い注文は3,826,000株も残りました。

    また、日証金の今日の速報です。64,000株の貸株に注目です。需給の面白さは、まだ維持されています。

    日証金のデータ(単位千株)
    02/21<速報> 貸株 融資
    新規 64 149
    返済 0 18
    64 251

    東北銀行の過去1年間(2004年2月〜2005年1月)の平均月間出来高は、362,250株で、発行済株数の0.48%に相当します。 この数字は、同社の流動性が、極めて低いことを意味します。

    つまり、この事実は、四季報の浮動株比率は、あてにならない場合があるということを示しています。

    何故、こうした違いが生じたのか?

    東北銀行は、1997年3月東証二部に上場しました。 このとき500万株を公募して、発行済株数は、5700万株に増加します。 つまり、公募の割合は、8.77%に過ぎません。

    同社は、資本増強のため2000年3月31日、19,938,000株の第三者割当増資を実施します。 価格は216円で、個人を含めた取引先1073先に割り当てられました。

    彼等の多くは浮動株株主に分類されますが、同銀行と融資を通じて強い繋がりを持ち、長期保有していると推定できます。
    そうはいっても、これだけ株価が上がると売りたい誘惑に駆られるかもしれません。

    この株は、貸借銘柄なので、ストップ高の場合、売り買い両方の注文を入れ、最後に売りを取り消せば、安全に購入することが出来ました。

    ◆◆私は、比例配分で手に入れました。◆◆
    ◆◆ 岩手県の地元株主の皆さん。売らないでくださいね。◆◆

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    (2005/2/22)
    反省と分析
    (東北銀行)

    さて、期待した東北銀行は、寄付きからよいところがなく、終値は270(-24)でした。 この日の出来高3,336,000株は、発行済株数7540万株の4.42%に達します。

    売物が、次々と湧いてくる感じです。
    私は、出来高が多過ぎるので、前日に得た株を損切りしました。

    東北銀行の先行きは、かなり厳しいと思います。
    間違った見通しを述べたことお詫び申しあげます。

    私の見通しの根拠は、いくつかの成功体験のデータに基づきます。
    例えば、2003年2月。ジャパン建材とユニダックスという予想外の昇格銘柄に注目が集りました。参考

    直前1年間の平均月間出来高比率は、ジャパン建材0.44%に対して、ユニダックス0.95%。
    どちらもよい数字です。発表直後の日は、どちらもストップ高で、出来高はほとんどありません。

    2日目(2003年2月24日)以降、両社は、明暗を分けます。

    ジャパン建材の売物が枯れ、620円から945円まで上昇したのに対し、ユニダックスは、大量の出来高で押し潰され、低迷します。

    両社の違いは、いったい何か?

    当時私は、平均月間出来高比率が、ジャパン建材は、ユニダックスの半分以下であることが決定的な要因を考えていました。

    東北銀行の平均月間出来高比率は、0.48%とジャパン建材に近いので、同じような動きを期待したわけです。 ところが、東北銀行の場合、ユニダックスよりも、多くの売りが湧き出てきます。

    平均月間出来高比率は、重要な指標であるのは間違いありませんが、別の要因がもあるはずです。

    そこで、浮動株比率を調べて見ました。

    ジャパン建材8.1%、ユニダックス34.9%、東北銀行47.2%。

    株価が大幅上昇した2日目の3社の違いをうまく説明しています。

    浮動株株主とは、1単位以上50単位未満の株主のことです。
    浮動株株主でも安定株主となることがあります。しかし、彼等は株価が上がり新高値を記録すれば、大株主より株を売る確率は高いでしょう 。

    株価が上昇すれば供給は増えます。したがって供給曲線は通常、 右上りに図示されます。

    浮動株株主が多い東北銀行の供給曲線は、低株価では傾斜が緩やかですが、高株価では急傾斜になるのではないでしょうか?

    曲線の開きぐわいは、浮動株比率が影響する気がします。

    ◆◆ちなみに、100倍分割権利落ちの供給曲線は、傾斜ゼロ(X軸)となります。◆◆
    ◆◆ 3社のデータを、載せておきます。◆◆
    ◆◆ carolさんの投稿は、実は真理をついていたわけです。◆◆

    ジャパン建材のデータ(浮動株比率8.10%(03/3)、発行済株数@22,886,044)
    昇格前1年
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2002年2月 360 420 350 410 56,000 0.24%
    2002年3月 385 450 385 440 39,000 0.17%
    2002年4月 410 482 410 411 37,600 0.16%
    2002年5月 420 494 411 460 34,000 0.15%
    2002年6月 493 550 478 490 72,700 0.32%
    2002年6月 分割: 1株 -> 1.1株
    2002年7月 480 540 461 487 170,800 0.75%
    2002年8月 460 475 411 439 97,500 0.43%
    2002年9月 450 479 411 431 42,800 0.19%
    2002年10月 435 465 403 445 322,100 1.41%
    2002年11月 435 458 390 398 74,400 0.33%
    2002年12月 410 440 365 400 189,300 0.83%
    2003年1月 416 545 408 452 67,400 0.29%
    平均月間出来高比率 0.44%
    発表からTOPIX買い日まで
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2003年2月20日 521 521 520 520 3,200 0.01%
    2003年2月21日(発表直後) 620 620 620 620 17,100 0.07%
    2003年2月24日 720 720 695 720 234,100 1.02%
    2003年2月25日 720 780 706 778 182,500 0.80%
    2003年2月26日 773 780 769 777 99,600 0.44%
    2003年2月27日 780 860 779 845 229,100 1.00%
    2003年2月28日(TOPIX買い日) 885 945 872 945 754,200 3.30%

    ユニダックスのデータ(浮動株比率34.90%(03/3)、発行済株数@14,747,622)
    昇格前1年
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2002年2月 440 460 410 458 124,000 0.84%
    2002年3月 460 525 460 490 216,000 1.46%
    2002年4月 489 540 465 525 242,500 1.64%
    2002年5月 525 530 470 480 146,000 0.99%
    2002年6月 480 509 425 439 87,500 0.59%
    2002年7月 441 461 417 441 229,000 1.55%
    2002年8月 442 457 400 410 167,000 1.13%
    2002年9月 425 450 380 445 84,500 0.57%
    2002年10月 440 450 380 385 77,000 0.52%
    2002年11月 385 400 338 390 87,500 0.59%
    2002年12月 396 432 350 410 166,500 1.13%
    2003年1月 410 411 381 386 59,000 0.40%
    平均月間出来高比率 0.95%
    発表からTOPIX買い日まで
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2003年2月20日 426 445 426 445 12,000 0.08%
    2003年2月21日(発表直後) (ストップ高できず) 0 0.00%
    2003年2月24日 522 535 490 511 304,000 2.06%
    2003年2月25日 504 523 492 519 143,000 0.97%
    2003年2月26日 519 523 503 512 75,000 0.51%
    2003年2月27日 510 526 510 517 135,500 0.92%
    2003年2月28日(TOPIX買い日) 526 534 500 528 562,500 3.81%

    東北銀行のデータ(浮動株比率47.2%(04/9)、発行済株数@75,400,000)
    昇格前1年
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2004年2月 205 209 204 207 187,000 0.25%
    2004年3月 207 216 204 210 423,000 0.56%
    2004年4月 210 265 206 225 647,000 0.86%
    2004年5月 225 235 210 217 275,000 0.36%
    2004年6月 212 219 210 217 237,000 0.31%
    2004年7月 218 245 212 214 273,000 0.36%
    2004年8月 215 216 208 216 223,000 0.30%
    2004年9月 215 215 208 215 287,000 0.38%
    2004年10月 211 215 204 213 378,000 0.50%
    2004年11月 213 215 210 214 286,000 0.38%
    2004年12月 214 214 203 211 643,000 0.85%
    2005年1月 213 214 206 213 488,000 0.65%
    平均月間出来高比率 0.48%
    発表からTOPIX買い日まで
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高A A/@
    2005年2月18日 215 215 213 214 34,000 0.05%
    2005年2月21日(発表直後) 294 294 294 294 652,000 0.86%
    2005年2月22日 285 286 263 270 3,336,000 4.42%
    2005年2月23日 260 277 259 271 1,100,000 1.46%
    2005年2月24日 266 268 263 265 483,000 0.64%
    2005年2月25日 266 278 266 273 784,000 1.04%
    2005年2月28日(TOPIX買い日) 271 286 267 286 2,199,000 2.92%

     

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    冷静に考えると、Buy your sideさんの次の意見が現実的です。

    (関連投稿1)
    Re:[2022] ニッポン放送 投稿者:Buy your side 投稿日:2005/02/22(Tue) 13:26
    (前略)

    追記:比例配分ですが、数万株ならいざしらず、50万、100万といった売りがあって比例されたものは、翌日売気配で始まるものも結構ある、と感じています。私の経験上ですが、比例でとれて儲かったためしは殆どありません。

    (関連投稿2)
    [2042] 雑観 投稿者:J_Coffee 投稿日:2005/02/22(Tue) 23:40

    Buy your side さんへ
    確かに大量の比例配分は取らない方がいいかもしれませんね。
    翌日も、大量の出来高で始まり、前日に買った人が売りに回るし、厳しいですね。
    初日のストップ幅が半分だったら、かなり違っていたでしょう。
    比例配分は、減少するし・・・
    「ストップ幅の決め方は、定率にすべき」と思ったことあります。


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