■合併銘柄のINDEX買いの研究2■
川鉄とジャパンエナジーの 取り引き最終日 |
さて、一昨日は川崎製鉄、NKK、ジャパンエナジーなどの取り引き最終日でした。
この日は、日銀が銀行の保有株を買うとのニュースが流れ、大引前に株価は急騰しました。
2時50分頃からの3銘柄の動きは、この流れに沿っているのかもしれません。
大量の出来高をともなった、この日の各銘柄の値動きをご覧下さい。三銘柄ともリンクしているかのような、動きです。
ジャパンエナジーの取り引き最終日
川崎製鉄の取り引き最終日
NKKの取り引き最終日
会社名 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 |
---|---|---|---|---|---|
ジャパンエナジー | 117 | 141(+22) | 115 | 132(+13) | 36,952,000 |
川崎製鉄 | 127 | 141(+11) | 125 | 132(+2) | 59,061,000 |
NKK | 95 | 107(+9) | 93 | 100(+2) | 54,391,000 |
それにしても、際立った値上がりぶりでした。 ジャパンエナジーなどは、+18.5%の高値141円までありました。朝からデイトレした人は、感激したでしょう。
しかし、この日は除外日の前日です。どちらかと言えば、下がるはずの日です。
テクノバーンの解説によれば、除外売りを先回りした売り方が、買戻したため高騰したとあります。 しかし、空売りは、反対に増加しています。
ジャパンエナジーの日証金の取り組み | |||
---|---|---|---|
9/18<速報> | 貸株 | 融資 | 差引 |
新規 | 5898 | 558 | |
返済 | 1085 | 1352 | |
残 | 8319 | 7661 | -658 |
前日比 | 4813 | -794 | -5607 |
この日の買いは、26日の日経平均採用買いの先回りのような気がします。
興味深いのは、2時59分に、予定どおりに、除外売りにより下げていることです。
◆◆この派手な動きが、他の銘柄で再現するかどうか?◆◆
◆◆
25日の日本航空の取り引き最終日に、注目したいと思います。◆◆
(追加)JFEと新日鉱Hの採用日前日 |
さて、新日鉱HとJEFの採用日前日の値動きです。新日鉱Hは、ジャパンエナジーの終値(132円×2)と比べて、4円値上がりしました。 このほか2円×2の中間配当(株式移転交付金)を獲得し、+3.03%の利益です。
出来高は、14,566千株もありました。翌日も273円と+3%も値上がりしているのが、興味深いところです。
ジャパンエナジーの取引最終日の高値は、141円(換算価格282円)まで達しました。このとき買った人は、高値づかみ。
JFEの採用日前日は、川崎製鉄の終値(132円×10)と比べ、+72円(+5.45%)の高値引けでした。 出来高は、7,026,000株と翌日に買いを残しました。翌日こちらも、+1.65%も続伸です。
この投資も、臨機応変の対応が必要になっています。
会社名 | 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
新日鉱H | 2002年9月26日(採用日前日) | 265 | 277 | 257 | 269(+4+4) | 14,566,000 | |
2002年9月27日 | 272 | 275 | 270 | 273(+4) | 3,887,500 | ||
JEF | 2002年9月26日(採用日前日) | 1,360 | 1,392 | 1,359 | 1,392(+72) | 7,026,100 | |
2002年9月27日 | 1,400 | 1,419 | 1,393 | 1415(+23) | 2,270,200 |
JFEと新日鉱Hが誕生(後編) |
さて、ジャパンエナジーと日鉱金属は、9月27日に合併して、新日鉱ホールディングスが発足します。
ジャパンエナジー1株に対して、新日鉱Hを0.5株、 |
売買単位は、500株となります。
両社最終株主名簿に記載された株主に対して、その所有するジャパンエナジーの株式1株につき2円、日鉱金属の株式1株につき5円の株式移転交付金を、それぞれの平成15年3月期中間配当金に代えて支払う予定です。
株式移転交付金が手に入るのは、この投資の大きなメリットでしょう。
会社名 | 日程 | 株価(9/17) | 発行済み株数 | 合併比率 | 新会社の株数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
被合併会社 | ジャパンエナジー | 9月18日上場最終日=日経平均除外日前日 | 119 | 1,113,881,723 | ジャパンエナジー株式1株に対し,新日鉱ホールディングス株式0.50株 | 556,940,862 |
日鉱金属 | 298 | 229,544,206 | 日鉱金属株式1株に対し,新日鉱ホールディングス株式1.27株 | 291,521,142 | ||
新会社 | 新日鉱ホールディング | 9月26日上場=日経平均採用日前日 | 1,343,425,929 | 848,462,003 |
ジャパンエナジーは、日経平均採用銘柄です。取り引き最終日の9月18日には、800万株の除外売りが予想されます。これは、同社の発行済み株数の0.72%に相当します。川崎製鉄と比較したら、この日の影響は大きいでしょう。
同社の株は、業績の下方修正から、安値圏にあり、突っ込んだところは、買いかもしれません。
そして、9月26日の上場日(日経平均採用日前日)には、INDEX買いが期待できます。800万株は、新発行済み株数の0.94%となります。 JFEに比べたら、この日のインパクトは少ないといえます。
トレンドマイクロなどを売却した資金を何を使うべきか?
◆◆まぁ、どちらも大型合併で、あまり面白くありません。◆◆
◆◆私は合併銘柄は、遊び程度にします。◆◆
◆◆
CSKの買い増しか、極洋の売りを狙いますね。◆◆
JFEと新日鉱Hが誕生(前編) |
さて、9〜10月は、合併の季節です。
いろいろあって、書き切れませんが、先ず18日(上場廃止の前日)に買いのチャンスが訪れる
二つの銘柄をご紹介しましょう。
JFEホールディングスと新日鉱ホールディングス・・・今日は前者を取上げます。
川崎製鉄とNKKは、9月27日に合併し、JFEホールディングスが誕生します。
合併方式は、株式移転です。
川崎製鉄1000株に対して、JFEを100株。 |
売買単位は、100株です。
川崎製鉄、NKKの取り引き最終日は、来る9月18日。両社は、日経平均採用銘柄ですので、この日合計1600万株の除外売りが期待できます。
この売り圧力は、発行済み株数6,599,121,920株の0.24%に過ぎません。
大型株なので、たいして下げないと予想します。
また、TOPIX分に関しては、売らないところが多いと読みます。
会社名 | 日程 | 株価(9/13) | 発行済株式数 | 合併比率 | 新会社の株数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
被合併会社 | 川崎製鉄 | 9月18日上場最終日=日経平均除外日前日 | 134 | 3,191,956,286 | 川崎製鉄の株式1,000株に対し、JFEホールディングスの株式100株 | 319,195,628 |
NKK | 9月18日上場最終日=日経平均除外日前日 | 102 | 3,407,165,634 | NKKの株式1,000株に対し、JFEホールディングスの株式75株 | 255,537,423 | |
新会社 | JFEホールディングス | 9月26日上場=日経平均採用日前日 | 6,599,121,920 | 574,733,051 |
さて、JFEが上場するのは、設立日の前日の9月26日です。
この日は、日経平均採用日前日で、800万株の買いが期待できます。
重要なのは、合併比率のため、発行済み株数が激減していることです。
この点は、以前に喫茶掲示板で、ある方が、指摘されました。
新しい発行済み株数、57,473万株に対するINDEX買いの比率は、1.39%です。
この日は、ご祝儀相場ということもあり、大型株の割には、株価は値上がりすると読みます。
◆◆18日に買われる方は、上場廃止期間、信用の担保から外れることをお忘れなく。◆◆
◆◆
失敗しても、自己責任というのは、言うまでもありません。◆◆
国際証券のTOPIX買いの延期? |
合併銘柄のTOPIX買いは、合併の日の前日。
これは、合併銘柄投資の基本です。
国際証券のTOPIX買いの日は、合併の日(9月1日)の前日、つまり8月30日であることを疑うものはいないでしょう。
ところが、昨日、衝撃的な情報を得ました。
|
探し回っても、ネット上に明確な証拠は、見当たりません。
さて、この情報を信じるべきか?
・・・・私の結論・・・・
長年の経験に照らして、自信を持って、本日、私は国際証券をすべて売り払いました。
しかし、何故こんなことになるのか?
何故そうしたルールになったのか、東証は情報開示を至急行なうべきです。
このままでは、多くのコバンザメの仲間が、不当に損をします。
この情報を信じない方は、「30日にジンベイザメがいるかどうか」を充分ご警戒下さい。
◆◆前回、紹介した責任上、知っていることをすべて書きました。◆◆
◆◆
取り引きは、自己責任で、御願いします。明日は、仕事で休みます。◆◆
9月1日、三菱証券誕生 |
9月1日、国際証券(東証一部)、東京三菱証券(非上場)、東京三菱パーソナル証券(非上場)、一成証券(非上場) が合併して、三菱証券が誕生します。東京三菱銀行は、新会社の株式の過半数52.31%を保有することになります。
存続会社は、国際証券です。
合併比率は、
国際証券:東京三菱証券:東京三菱パーソナル証券:一成証券=1:100:0.25:0.72
合併前の国際証券の発行済み株数は、275,187,000株です。
非上場3社の株主には、国際証券の株式が割り当てられます。
合併により、新規に発行する国際証券の普通株式は、196,905,226株です。
この内、170,000,000株は、東京三菱証券の分です。
東京三菱証券の大株主は、東京三菱銀行(90.71%)と三菱信託銀行(9.29%)で浮動株は存在しません。
8月30日は、新規発行株式の2%程度に相当する、約390万株のTOPIX買いが期待されます。
国際証券は、流動性が比較的大きく、上がりにくい株では、ありますが・・・
昇格銘柄と同じタイミングなのが、残念です。
◆◆さて、2年4ヶ月前、好きな株式投資関係の記事を細々と書き始めた当HPとですが、◆◆
◆◆
おかげさまで、本日100万アクセスを突破です。◆◆
◆◆読者の皆さん、ありがとうございました
◆◆
TOPIXは、安田火災の上限値 |
まず、復習です。
安田火災は、MSCI採用銘柄で、日産火災は非採用銘柄です。
24日は、大引けのMSCI買いで、両社とも上がりました。
日産火災のTOPIX売りに出るファンドマネジャーは、それほど多くなく、MSCI買いがTOPIX売りに勝ちました。
さて、28日の安田火災は、TOPIX買いによる出来高もそれほど多くなく、わざわざ取上げるまでもないかもしれません。
私が、書きたいと思うのは、25〜28日の安田火災とTOPIXの特殊な関係です。
次の表は、TOPIXの値動きです。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
2002年6月24日 | 993.64 | 1,013.52 | 986.02 | 1,013.23 |
2002年6月25日 | 1,013.03 | 1,025.60 | 1,009.09 | 1,016.43 |
2002年6月26日 | 1,005.63 | 1,005.79 | 983.48 | 984.28 |
2002年6月27日 | 991.71 | 1,000.82 | 991.63 | 994.05 |
2002年6月28日 | 1,005.30 | 1,024.89 | 1,004.63 | 1,024.89 |
さて、投信のファンドマネージャーにとって、次の計算で得られる値が重要になります。
安田の基準株価=(265/0.36)×(TOPIX/TOPIX24) 株価が基準株価を上回れば、投信が安田を売り、 28日の終値で買戻せば確実に利益が出せるのです。 |
次の表は、安田火災の基準株価を計算したものです。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
2002年6月25日 | 736.0 | 745.1 | 733.1 | 738.4 |
2002年6月26日 | 730.6 | 730.7 | 714.5 | 715.1 |
2002年6月27日 | 720.5 | 727.1 | 720.4 | 722.2 |
2002年6月28日 | 730.3 | 744.6 | 729.9 | 744.6 |
さて、下の表は、安田火災の実際の値動きです。基準価格を上回ることは、ありません。もしそんなチャンスがあれば、大量のTOPIX売りを浴びます。
つまり、安田の基準価格は、4日間の安田の株価を抑える上限値なのです。 |
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 |
---|---|---|---|---|---|
2002年6月24日 | 715 | 739 | 712 | 739 | 2,535,000 |
2002年6月25日 | 729 | 732 | 717 | 723 | 2,728,000 |
2002年6月26日 | 714 | 716 | 693 | 693 | 2,145,000 |
2002年6月27日 | 719 | 724 | 711 | 711 | 1,420,000 |
2002年6月28日 | 729 | 743 | 721 | 734 | 2,620,000 |
安田の株価A/安田の基準価格@を計算したのが、次の表です。この値は、1を超えません。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
2002年6月25日 | 0.9905 | 0.9824 | 0.9780 | 0.9790 |
2002年6月26日 | 0.9772 | 0.9798 | 0.9699 | 0.9691 |
2002年6月27日 | 0.9979 | 0.9957 | 0.9869 | 0.9845 |
2002年6月28日 | 0.9981 | 0.9978 | 0.9878 | 0.9857 |
26日の終値は、異常でした。A/@が0.97を割り込みました。
この日、証券会社は、安田火災の終値を無理やり下げたかったようです。
これは推測ですが、証券会社と投信の間の契約が関係しているのかもしれません。
下のグラフ一番左の26日の大引けの株価の推移に注目して下さい。
安田火災海上の30分足
TOPIXの30分足
◆◆次回に、この4日間を利用して◆◆
◆◆儲ける方法を思いつきませんか?◆◆
6月28日のボッシュオート |
さて、28日は、7月1日合併銘柄のTOPIX買いの来る日でした。
ボッシュオートは、朝から101円で寄り付き、飛ばします。高値103円をつけた後、反落します。 私は、出来高オーバーペースと読み、昼休み102円で、持ち株に、空売り分を上乗せしたを注文を出しました。
面白い事実に気が付きます。
ボッシュオートの合併前日の株価と出来高
昼休み中、部分成約、なんと1000株しか売れません。 かなり時間がたって、またもや部分成約。今度は、2000株です。
102円は、時々値段が動いているとみせかけるため、最少量を買うのでしょう。 どうも、この時間帯、ファンドマネジャーは、101円で時間をかけて買いたいようです。 この人は、私と性格が似ているような・・・ |
暴落も恐れているようです。一つ下の100円に大量の買い板を見せて、売り手を安心させます。 飛ばしすぎた時間配分もうまく調整して、大引けまで余力を残せそうです。
私は、このファンドマネージャーは、最後に102円の売り板を全部取り、103円を少しだけ買って終了させるつもりなのだ直感しました。 昨日のVWAPは、101.7956円です。103円で、引け値保証で証券会社が、投信に80万株を売れば、手数料以外に96万円の差益です。
2時45分頃、約10万株の注文を出し、102円の売り板をすべて取ります。私の売り物も、お蔭様で完売します。
2時57分頃、ファンドマネジャーは、103円の板を少しだけとります。
103円---これで、終るはずでした。
しかし、これは信じられない致命的なミスでした。
時刻が2〜3分も早すぎたのです。
101円と102円の買い板は、薄くなっています。
2時59分、何者かが7万株の売りを出し、終値は、3円も暴落して100円。
出来高は、1,081,000株で、発行済み株数の増加分5475万株の1.97%に相当しました。
節約家ファンドマネージャーは、144万円の損害を出します。
計画と比べると240万円(3円×80万株)のマイナスです。
売数量 | 値段 | 買数量 |
---|---|---|
累計 | ||
成行 | ||
283,000 | 104 | |
113,000 | 103 | |
10,000 | 102 | |
100 | 21,000 | |
99 | 7,000 | |
98 | 33,000 |
◆◆もしも、この後11000株の買い注文を出せれば、103円が実現していたのです。◆◆
◆◆
一番最後の注文を出す技術開発が、結構重要ですね。◆◆
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