■つむじ風3(新商品情報)■
疑惑の新製品 (エス・サイエンス) |
エス・サイエンスが、「排気ガス低減装置装着車の実走行テストについてのお知らせ」を発表したのは、6月28日後場の取引時間中です。p>
新事業の1つである排気ガス低減装置がPM(粒子状物質)基準値を大幅にクリアーしていることから、東京都より1万キロメートルの実走行テストを受けるように指示があったというのです。
これを受けて、28日寄りつき24円だった株価は、終値は34円まで急上昇します。
そして、29日の出来高は537,540,992株、30日は497,723,008株という信じられない多さです。 株価は、30日に78円のピークをつけ、7月1日は47円。
6月30日に「排気ガス低減装置装着車の実走行テストについてのお知らせ」に関する一部修正について
7月1日に「排気ガス低減装置装着車の実走行テストに関する追加説明
というのが公表されています。
「東京都より1万キロメートルの実走行テストを受けるように指示」という文言は撤回されました。
さて、この会社は、一昨年社名変更しました。
以前の名前が「志村化工」と分かり、合点がいきました。
私は、この新製品は、ものにならない気がしてなりません。
理由?
「あの画期的な、次世代磁石はどうなったのでしょうか?」
(参考)当時の磁石金属事業部の説明
一度、新製品で騙されながら、今回こんな材料で、再び株価が上がる株式市場に対して、私は失望しています。
エス・サイエンスの利益と発行済株数の推移です。
同社は万年赤字。第三者割り当て増資を繰り返し、存続してきました。
発行済株数は、6年で12.9倍に膨張しました。
売上げ(百万円) | 利益(百万円) | 発行済株数 | |
---|---|---|---|
1999年3月 | 8,023 | -495 | 40,858,000 |
2000年3月 | 7,951 | -1,017 | 67,858,227 |
2001年3月 | 7,807 | -724 | 67,858,227 |
2002年3月 | 5,589 | -880 | 75,067,660 |
2003年3月 | 2,329 | -2,485 | 125,025,065 |
2004年3月 | 2,430 | -9,449 | 211,768,205 |
2005年3月 | 4,114 | -4,643 | 525,667,660 |
現時点 | 599,067,660 | ||
第三者割当増資後(7/21) | 889,067,660 | ||
2005年3月末の特定株比率は、13.9%しかありませんから、新株の大部分が市場で換金されたのでしょう。
さて、先週末、エスサイエンスは、2億9000万株の第三者割当増資を実施すると発表しました。 払込日は7月21日、割り当て価格は19円で先週末終値の6割引きです。
次の一手は、やっぱり・・・第三者割り当て増資でしたか。
新製品に対する疑惑は、いっそう深まりました。
◆◆売上げ41億円の企業の発行済株数が8億8907万株?◆◆
◆◆
一株当たり売上げが、たったの4.6円。◆◆
◆◆
こんな銘柄は、新規に買わないほうがよいでしょうね。◆◆
◆◆持っている人は、筋が吊り上げたところをぶつけたらどうでしょうか?◆◆
世界初、青いバラ誕生 |
blue roseとは「不可能なこと」を意味します。 何百年間、多くの育種家が人工交配を繰り返し、より青いバラを作ろうと努力してきました。
1950年に生まれたラベンダー色のバラ「スターリング・シルバー」は、夜明け前に見ると青く見えるそうです。 しかし、薄暗さの中での一瞬の目の錯覚。日が昇るにつれて、バラの青さは消えていきます。
ウィスキーで有名なサントリーは、オーストラリアのバイオベンチャーのフロリジンと共同研究を進め、青いバラに挑戦しました。 フロリジンの株式の98.5%を、サントリーは保有しています。
青いバラ作りが難しいのには、理由があります。
青色色素「デルフィニジン」を作るために必要な遺伝子がバラには存在しないそうです。
交配技術では、完全な青いバラを作るのは不可能です。
そこで、遺伝子組み替え技術が使われました。
研究開始から間もない1991年8月、共同プロジェクトチームは、世界で初めて、青色遺伝子を採取することに成功しました。これは、デルフィニジンを生成する酵素の遺伝子を、青いペチュニアから取り出したものです。
ペチュニアなどの青い花から青色遺伝子を取り出し、この遺伝子をカーネーションに組み込みます。
1995年、サントリーは、青いカーネーションの開発に成功します。
この花は、「ムーンダスト」という名で1997年から販売されました。
この遺伝子をバラに組み込めば、青いバラができる・・・
しかし、それは予想以上に困難なことでした。
「青いカーネーションができれば、青いバラは時間の問題」というのは、間違いです。
カーネーションは草ですが、バラは木に属します。
木は、草の先祖。バラ科は、木の中でも原始的な植物です。
植物は原始的なものほど、新しい遺伝子を受け入れないそうです。参考1
この壁を乗越えるのに、苦節9年。
2004年6月30日
今までにはない青さのバラが誕生します。参考2
バラに、パンジーから取り出した青色色素を作る遺伝子を組み込むのに、ついに成功したのです。
◆◆青いバラは、日本が誇れる発明品ではないでしょうか?◆◆
◆◆
サントリーが上場していないのが、残念です。◆◆
PSXの十字アイコン |
昨日は、仕事で、幕張メッセまで行き、エレクトロニクス関係の展示会・CEATEC JAPANを少しだけ見れました。
ソニーのブースで、宣伝していたのは、今年12月発売のPSXです。 PSXとは、ゲーム機とDVDレコーダーを融合させたソニーの戦略商品です。
160GBのハードディスク内蔵タイプで、希望小売価格79800円。 PSXは、CEATEC JAPANで7日から一般公開され、発売時期と仕様が明らかになりました。
発表直後の8日のソニーの株価は、3840円(-150円)とまったく反応しませんでした。PSXの概要は2003年5月28日、すでに公表されていました。 翌29日の株価は、3100円(+100)でしたから、今回は既に折込済みなのでしょう。
ゲーム機が8万円というのは高い、という意見もあるようです。
しかし、プレステ2がおまけについた高付加価値DVDレコーダーという解釈をすべきでしょう。
DVDに疎い私に、このハードの評価はできませんが、一つだけ感動した点があります。 それは、テレビ画面に現われる、機能を選ぶ十字に並んだアイコンです。
アイコンの選択は、上下左右に押せる、たった一つのボタンで行います。
十字の横列のアイコンは、DVDレコーダー、テレビ、音楽、写真、ゲーム・・・と機能別に並んでいます。 ボタンを左右に動かして、まず横列のアイコンから機能を選択します。
例えば、テレビを選ぶとします。
次に縦列のアイコンから、コンテンツを選択します。
縦の十字は、NHK、日本TV、TBS・・・とチャンネルのアイコンが出てくるようです。
最後にこのボタンの真中を押せば、一つのアイコンが決定します。
初めて、マウスを手にして、パソコンのアイコンをクリックしたときと似た感動でした。
◆◆分かりやすい、なかなかの優れもの。多機能のハードは、こうあるべきです。◆◆
◆◆
果たして、売れるかどうか?歳末商戦に注目したいと思います。◆◆
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