■合併銘柄のINDEX買いの研究5■

---目次---
  • 会社分割東急建設の行方
  • 5日連続ストップ高したSBI
  • AOCのTOPIX買いと原油先物価格
  • 8000円割れの日上がった「みずほアセット信託銀行」
  • 取引最終日に何故上がる?(三つの疑問)
  • 取引最終日に何故上がる?(掲示板投稿から)

  • (2003/9/20)(訂正9/23)
    会社分割東急建設の行方

    虎年の獅子座さんTOPIX買いの予定を教えてもらった東急建設は、19日に大幅高でした(感謝感激です)。 さて、会社分割という未知の新テーマに対し、分析を行うのが、このホームページの使命でしょう。

    分割会社 承継会社
    日付 旧東急建設(TCプロパティーズ) TCホールディングス(新東急建設 )
    4月10日 承継会社TCホールディングズ設立
    (9月1日、発行済み株式数74106万株)
    9月24日 東証の取り引き最終日
    (TOPIX売り3140万株?)
    9月25日 上場廃止
    9月30日 旧東急建設の株主に対して1株当たり0.25株の新東急建設株(合計19625万株)が割り当てられる
    10月1日 TCプロパティーズに社名変更
    (不動産事業が残る)
    (新)東急建設に社名変更し、東証一部上場。
    (建設事業を承継)
    株主割り当て分19625万株に相当するTOPIX買い(780万株?)
    11月4日 旧株主分74106万株に相当するTOPIX買い(2960万株)

    旧東急建設は会社分割をおこないます。参考1 参考2

    旧東急建設は承継会社・TCホールデングス(9月1日の発行済み株式数74106万株、受け皿会社で事業は行っていない)に建設事業を移します。
    10月1日、TCホールデングは新東急建設に社名変更し、東証一部に上場します。 同社の2005年3月期の売上げ計画は2619億円、営業利益は111億円です。

    旧東急建設の残された部分は、不動産部門です。旧東急建設は、9月25日から上場廃止となり、10月1日、TCプロパティ-ズ(非上場・不動産事業)に社名変更します。
    同社は、資産を売却して、借金を返すことが目標のようです。株主としては、あまりメリットがない会社のようです。

    以上が予備知識で、これからが本題です。

    9月30日の旧東急建設の株主に対して、1株当たり新東急建設株が0.25株が割り当てられます。

    この数量は

    78500万株×0.25=19625万株

    新東急建設(TCホールディングス)には、もともと74106万株の株主(東急電鉄やフェニックスキャピタルなど)が存在しますので、事業価値が4.78倍に希釈されたと考えられるかもしれません。

    この会社の適正株価は、同規模の建設会社の時価総額を発行済株数93731万株で割り算すれば、見当はつくかもしれません。

    権利落ち前の旧東急建設の株主(1株)は、新東急建設(0.25株)とTCプロパティ-ズ(1株)の両方の株主になってしまいます。

    9月24日の旧東急建設の取り引き最終日は、TOPIX売りの日です。 上場廃止、再上場の場合には、ジンベイザメは売り買いを省略する場合が多いという実績がありますが、売りケースも考えられます。

    24日(取引最終日)は引けは、注目です。(注)

    権利落ち前に、買いたい人は、ここがチャンスかもしれません。

    10月1日(上場日)、新東急建設の初値がいくらになるか?
    この辺が今回の一番の謎であり、注目点です。

    理屈の上では、次の算式がなりたたちますが、皆目見当がつきません。

    (新東急建設の初値)={(旧東急建設の取り引き最終値)-(TCプロパティ-ズの1株当たり価値。非上場)}÷0.25

    上場日には、24日のTOPIX売りの実績の25%の数量の買いが入ります。

    そして、11月4日・・
    夢のTOPIX買いは、確実に訪れます。

    74106×0.04=2960万株

    しかし、需給にのみ心を奪われ、この会社の適正株価を忘れてはいけません。

    ◆◆大株主の売りに特に注意しましょう。◆◆
    ◆◆本件は、バブルとその崩壊。◆◆
    ◆◆ババ抜きゲームであることをお忘れなく。◆◆
    ◆◆ 内容に間違いを発見された方は、掲示板かメールでご教授ください。◆◆

    (注)「3000万株の売り圧力で大暴落・・・・当サイトの予測です。」は、熊谷組の前例の指摘、円高による内需株人気もあり、訂正しました(9月23日)。 謹んで、お詫び申し上げます。

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    (2003/6/8)
    5日連続ストップ高したSBI

    「いまさら、何を書いてるの」と怒られそうですが、5連続ストップ高したソフトバンクインベストメント(以下SBIと略す)とイートレードの合併(6月2日)について、まとめておきます。

    合併条件は次のとおりでした。

    会社名 発行済み株数@ 合併比率A @×A
    存続会社 SBI 東証1部 336,000 1 336,000
    被合併会社 イートレード NH 664,000 0.63 418,320

    増加する株数(イートレード分)は、存続会社SBIの当初の発行済株数より、多いのが分かります。
    イートレードの取引は、5月26日が最終日、新株券が売却可能になるのは、6月2日です。

    つまり、5月30日のTOPIX買いには、売却できないのです。確かに合併銘柄としては、最高の条件でした。

    さて、SBIの株価の動きです。

    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2003年5月22日 52,000 54,200 52,000 53,600 2,213
    2003年5月23日 55,000 55,500 53,600 54,000 2,105
    2003年5月26日 イートレード取引最終日 54,000 54,400 53,000 53,800 1,607
    2003年5月27日 53,100 53,700 51,500 51,700 1,374
    2003年5月28日 52,200 52,800 51,500 52,000 1,916
    2003年5月29日 53,000 57,000 53,000 57,000 3,122
    2003年5月30日 TOPIX買い 62,000 62,000 61,000 62,000 5,777(1.38%)
    2003年6月2日 合併日
    イートレード分の取引が可能に
    67,000 67,000 66,500 67,000 5,535(1.32%)
    2003年6月3日 72,000 72,000 72,000 72,000 577(0.14%)
    2003年6月4日 82,000 82,000 73,500 76,000 17,708
    2003年6月5日 75,000 79,000 74,000 76,000 4,132
    2003年6月6日 76,000 78,200 73,300 74,800 2,860

    5万円以上7万円未満の株価のストップ幅が5,000円と小さかったことも、今回の暴騰劇に影響を与えていると思います。 5月29日、まだTOPIX買いの前日にもかかわらず、ストップ高が開始されます。

    30日(TOPIX買いの日)のストップ高は、予想どおり。

    TOPIXの計算値は62,000円に決定されますが、気の毒なジンベイザメは、増加株数の1.38%しか買えませんでした。

    「6月2日には、イートレード分が売却可能になるので、供給過剰になるのでは?」と私は予測していました。 ところが、人気が高まり売り惜しみにより、この日もストップ高。またもやジンベイザメは、1.32%しか買えません。

    翌6月3日、コバンザメ以外の場違い筋の買いが入ったのでしょうか?
    比例配分で、577株(0.14%)しか出来ません。トラッキングエラーは、膨大な金額となります。 私には、この日の人気が理解できません。

    6月4日、82,000円の寄り付きストップ高が、天井でした。

    ◆◆6月と8月の昇格銘柄に心を奪われていた私は、儲け損ねました。◆◆
    ◆◆ こんなことが、あるのですね。◆◆

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    (2003/3/21)
    AOCのTOPIX買いと
    原油先物価格

    まず、AOCの株価の推移です。以前にご紹介したとおり、3月19日には、富士石油分のTOPIX買いが予測されていました。

    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2003年3月4日 509 514 502 503 44,700
    2003年3月5日 501 512 501 511 44,800
    2003年3月6日 520 527 513 520 87,600
    2003年3月7日 520 524 516 516 44,400
    2003年3月10日 500 520 500 510 68,900
    2003年3月11日 510 545 510 545 133,100
    2003年3月12日 原油先物(11日)36.72ドル 545 565 535 550 122,300
    2003年3月13日 原油先物(12日)37.83ドル 544 550 540 550 76,400
    2003年3月14日 550 577 546 574 240,600
    2003年3月17日 579 600 575 599 294,700
    2003年3月18日 600 603 566 575 352,700
    2003年3月19日 TOPIX買いの日=ブッシュ宣戦布告直後 576 590 560 573 638,100
    2003年3月20日 富士石油分追加上場日 563 571 545 556 259,700

    さて、AOCの株価の動きを理解するために、NYMEX(WTI)原油先物価格(期近限月)の値動きを調べて見ました。 WTI価格は、3月11日に36.72ドルをつけた後、3月12日には、37.83ドルまで、上昇しました。

    日本の市場に反映されるのは、一日遅れです。先回り買いと原油価格上昇の相乗効果で、AOCの株価は上昇します。

    14〜17日、原油価格は穏やかに下降傾向をたどりますが、先回り買いが活発化して、株価は堅調に推移します。 そして、18日600円で寄りついた株価は、賢明な人たちの売りで、終値は575円(-24)に値下がりします。

    彼らは、何故売ったか?
    理由は、明らかです。

    18日、ブッシュ大統領は対イラク「宣戦布告」を発表します。
    戦争の短期終結を予測した投資家が、利益確定・ポジション整理の売り注文を出します。
    WTI価格は、前日比3.26ドル安の31.67ドルまで暴落します。


    翌19日は、TOPIX買いの日でしたが、株価は上昇することなく終了します。

    AOCのTOPIX買いの日

    コバンザメにとっては、戦争が始まったタイミングが不運でした。
    3月19日(市場終了後)には、WTI価格は、3ヶ月ぶりに30ドルを割り込み29.88ドルまで急落します。

    ◆◆翌日まで、取引を持ち越したコバンザメには、◆◆
    ◆◆更なる株価下落が待っていました。◆◆

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    (2003/3/10)
    8000円割れの日上がった
    「みずほアセット信託銀行」

    今日は20年ぶりで、日経平均は一時7000円台をつけました。 私の持ち株も悲惨です。

    唯一の例外は、本日の東証一部値上がり率トップ(19.64%)の「みずほアセット信託」です。

    何故上がったか?
    ご存知の方は、多いでしょう。

    次の資料のとうり、同社は、3月12日、みずほ信託銀行(非上場。みずほホールディングが100%の株主)と合併します。

    被合併会社・みずほ信託、1株に対して、存続会社みずほアセット信託、1031株が割り当てられます。 みずほ信託の普通株数は204万株なので、21億324万株が新たに発行されることになります。 新規に発行される株は、みずほホールディングが株主なので、流通しません。

    11日のTOPIX買いは、新規発行株数に3%をかけて計算すると6,300万株に達します。 みずほATの現在の発行済株数は、2,921,515千株なので、この内の2.16%が買われることになります。

    今日は、先回り買いで人気化して、終値は67円(+11円)、19,168,000株の出来高でした。
    明日も上がるといいですね。

    ◆◆明日と明後日、出張で休みます。◆◆
    ◆◆ 今夜注文を出して、指値・引成で、前場に売るしかありませんね。◆◆

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    (2003/3/5)
    取引最終日に何故上がる?
    (三つの疑問)

    足利銀行(東証一部)と北関東リース(非上場)は、株式移転により完全子会社となります。 共同持ち株会社・あしぎんフィナンシャルグループが3月11日に誕生します。3月4日は、足利銀行の取り引き最終日でした。

    私の予測は、次の通りでした。

    @取り引き最終日に、足利銀行のTOPIX売りが少しあり、株価は、いくらか値下がりする。
    Aあしぎんファイナンシャルグループが上場の日、最終日に売った分の買戻しと
    北関東リース分のTOPIX買いが入り、株価は上昇する。

    しかし、足利銀行の取り引き最終日は、以下のとおり。見事な怒涛の上げです。

    足利銀行の取引最終日

    一体何故でしょうか?

    北関東リース分の買いが前倒された気もしますが、よく分かりません。ルールが変わったのでしょうか?

    さて、二件目。今日(3月5日)は、みずほホールディングの取り引き最終日です。

    4日間の取引停止の後、3月12日からは、みずほフィナンシャルグループ(13日に日経平均に採用)に生まれ変わります。

    今日のみずほホールディングは、約1万株の 日経平均の除外売りが大引に予測されていました。

    私は、TOPIX売りも少しは期待できると予測して、大引に待ち伏せ、安い株価で買い指値していました。

    しかし、結果は、またもや怒涛の上げです。

    みずほホールディングの取引最終日

    いったい何故でしょう?

    日経平均除外売りの規模は小さいので、もっと巨大な買いに呑み込まれただけのようにも見えますが・・・

    以上は、個人的には実害がないのですが、最後にもう一つ。

    3月10日、大庄(東証1部、8月決算)と榮太郎(JASDAQ、3月決算)が合併します。 榮太郎の取引最終日は、3月3日ですが、大庄は継続して取引可能です。

    非上場の榮太郎分のTOPIX買いが合併前日の7日に期待できると私は思いました。

    少し不安なのは、榮太郎分は新株として、10日から上場されることです。 大庄の決算期末(8月31日)まで、新株と旧株とは、別の銘柄として扱われるのです。 これは、次回の配当の期間計算が9日分異なるための措置だと思います。

    TOPIX買いの日は、8月末という説もあるようです。どちらが、正しいか?

    ◆◆大変恐縮ですが、以上について情報をお持ちの方は、◆◆
    ◆◆ メールか掲示板で教えてください。◆◆

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    (2003/3/9)
    取引最終日に何故上がる?
    (掲示板投稿から)

    このホームページの特徴は、なるべく情報開示を行ったことでしょう。

    反対に疑問点を提示すると喫茶掲示板で、詳しい方が教えてくれます。
    双方向の情報交換が強みです。

    三つの疑問についても、二つについては、素晴らしい回答が得られました。

    まず、みずほHDが取引最終日の引けに暴騰した件です。
    兜町の住人・窓際さんから、次の分析がありました。

    みずほ  

    投稿者:窓際  投稿日: 03/05 Wed 21:00:06

    みずほ、売りがあるのはあったと思います。(でも理論値よりは 少ない気もしますが)

    僕なりに考えた(って言うかこうなるのは三井住友の時の経験から ある程度予想されていた)理由たち。

    1空売り規制の影響で大引けオーダー(ざら場に自己で先に空売り 引け後場外で顧客と受け渡し)がなくなったので大引けにかけて値段を 付けに行く暴力的なうりが少なくなった。

    2売りが予想されていたのでそれを当てにしていたヘッジファンド や個人が今日の引けに買い戻しに動いた。

    3再上場の日に入る買いを当てにした買いが入った。(ざら場の下落 リスクをとりたくないので大引けに買いが集中してしまう)

    4最終売買日は自己売買は原則として新規売りが出来ない(売りから入る 日ばかり商い(新規売り、現物買い、品渡しを行う))は出来ない、売り ポジションは最終日までに閉じる)

    などなどだと思います。

    ただ皆さんが指摘されているように、単純に指数運用者の一旦外す売りが 少なかった可能性も強い気もします(出来高が予想外に少なかったから)
    そうだとすると再上場の日の買いはあまり期待できないことになってしまう んですけど。。。


    Yahooのニュースでは、次のとおり解説されました。
    「除外売りは、確かにあったが、先回り売りの買戻しが圧倒した」というところでしょうか。

    みずほHD・最終取引日、終値は7000円高の11万2000円で高値引けに  

    5日の取引をもって上場廃止となるみずほホールディングス <8305> が前日比7000円(6.67%)高の終値11万2000円で大幅続伸となると同時に高値引けで取引を締めくくった。

    同銘柄に関してはグループ再編に伴い5日の取引をもって一旦、東証上場廃止。12日に改めてみずほFG <8411> として東証に再上場する予定となっており、当初は株価指数に連動した裁定ポジションを維持するために業者による売り圧力が強まるのではないか、といった観測も強かったが、実際は事前に売りを見込んでいた売り方の買い戻しが優勢となったことが最終取引日での高値引けにつながったようだ。

    尚、今日の主な手口は買いがゴールドマン、ドイツ銀証券、CSFB、インドスエズ、売りがドイツ銀証券、BNPパリバ、大和SMBC、UBSなど売り買い共に外資系証券が上位を占めた。(テクノバーン)

    [3月5日21時9分更新]


    次に大庄のTOPIX買いの日についてです。
    夜遅い時刻、Juneさんから、貴重な投稿がありました。

    庄屋  

    投稿者:June  投稿日: 03/06 Thu 03:10:15 [ID:kelBrCz9EB2]

    いつも楽しく拝見させていただいてます。以前、一度だけ別な名前で投稿させていただき ました。その時のパスワードを忘れてしまったので…
    J_Coffeeさんの疑問に少しでもご協力できればと、大庄は7日で間違いありません。計算 上は約15万株の買い需要です。みずほ、日証金ベースだと逆日歩がつくほどの株不足が一 転大幅な買い長になってます。MSFGの印象が強烈だったせいかもしれません。 (以下略)


    この投稿は、相場に影響を与えた可能性があります。翌朝(6日)の大庄は、一時1017円まで買われました。

    6日市場終了後に、コバンザメ投資家として著名な福寿草さんから、東証に確認した結果についての投稿がありました。

    大庄  

     投稿者:福寿草  投稿日: 03/06 Thu 17:45:48 [ID:jlDa9St0hVQ]

    昨夜のうちにJuneさんが投稿されているとおり、 TOPIX買いは7日(金)で間違いなさそうです。
    昨日の本文を読んで、本日東証に問い合わせたところ、 大庄の変更上場日は3/10(月)だということです。

    東証の規定によると、合併の場合、
    「指数の修正に使用する株価は前日の株価」
    とありますので、TOPIX買いも前日の7日になると思われます。
    (自信はありますが、もし間違っていたときにはご容赦を)


    さて、7日の一日チャートです。

    大庄の合併前日の株価

    引け近くに買いが入ったのは、間違いありません。

    ◆◆この日の出来高は、87,400株で、終値は996円(-2円)です。◆◆
    ◆◆ まだ、6万株ほど買い残しているようです。◆◆
    ◆◆週明けジンベイザメが、素直に買ってくるかどうか?◆◆

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