■J_Coffeeの徒然草(5巻)■

---目次---
  • ケリーの最適成長戦略とブラック・ジャック必勝法(前編)
  • EB債の謎(前編)
  • ケリーの最適成長戦略とブラック・ジャック必勝法(後編)
  • EB債の謎(後編)
  • 平成バブルの崩壊と日銀の金利政策(前編)
  • 噂の恐さと週刊文春批判(前編)
  • 平成バブルの崩壊と日銀の金利政策(後編)
  • 噂の恐さと週刊文春批判(後編)
  • 美白の女王・鈴木その子は、相場師の愛娘
  • 米国版ねずみ講、ポンジーのゲーム

  • (2000/12/23)
    ケリーの最適成長戦略と
    ブラック・ジャック必勝法(前編)

    勝てば、掛け金が倍返し、負ければ掛け金没収のギャンブルについて、今日は考えます。

    1950年台、数学者J・L・ケリーがギャンブルのための数式を発表しています。

    もし、ギャンブルで胴元に勝つ確率がわかっている場合、最小の回数最大の利益安全にあげるにはどうしたらよいかを、彼の式は提示しています。(ケリーの最適成長戦略式

    A=2P-1
    Pは、胴元に対して、勝つ確率です。
    Aは、この勝負に賭けるべき金額の所持金全体に占める割合です。

    P=0.5以下の場合、賭けに参加しないのが、賢明です。
    P=1(胴元に100%勝てる)の場合、計算するとA=1になり、全所持金を賭けるのが最適です(あたりまえですね)。

    興味深いのは、この中間。例えばP=0.55の時、A=0.1となります。つまり、勝率55%の勝負では、所持金の1割を賭けるのが最適なのです。

    勝つ確率P最適掛け金の割合A
    0.550.1
    0.60.2
    0.650.3
    0.70.4
    0.80.6
    0.90.8
    11

    「勝率に応じて、掛け金の割合を変化させるべきだ。」とこの式は、主張しています。

    株式投資にも、この思想は必要だと思います。ただし、数字はアレンジしないと使えませんよ。抽象的には、儲かる確率の高い局面が来るまで、「相場を休む」のは重要でしょう。

    さて、カジノは、胴元が勝つと決まっています。しかし、唯一の例外がブラック・ジャックといわれています。

    ◆◆数学者エドワード・O・ソープは、ケリーの最適成長戦略式をヒントに、◆◆
    ◆◆ブラック・ジャック必勝法を本で紹介しています。◆◆
    ◆◆この本はベストセラーになりました。 ◆◆

    ◆◆さわりの部分を後編で、紹介しましょう。◆◆
    ◆◆この続きは、明日発表します。◆◆

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    (2000/12/24)
    ケリーの最適成長戦略と
    ブラック・ジャック必勝法(後編)

    ブラック・ジャックは、合計の数字が多いほうが勝ちになるトランプゲームです。カードは、何枚でも引くことができます。ただし、21を超えると自動的に負けになります。トランプの数字がそのまま数字になりますが、絵札は10、Aは1と11の両方が選択できます。

    このゲーム一般的には、先手が不利です。

    カジノは、客に先にカードを決定させることで優位を保ちます。胴元(親)が何もしないでもドボン(21を超える)する客(子)が意外と多いのです。

    胴元は、客が何枚引いたかとの情報と、現状の手札の合計点で次のカードを引くべきかどうかを決めるます。(もちろん、必勝マニュアルがあります。)

    ところが、このゲーム、残り札に絵札やAが多くなると、
    反対に先手のほうが有利になるそうです。

    例えば、絵札2枚ひいて20が出やすくなる。客のドボンも少なくなり、胴元が客に勝つのが難しくなります。

    そこで、これまでに使われたカードに着目します。

    2〜6のカードにはプラス1ポイント、7〜9のカードにはゼロポイント、
    Aと絵札にはマイナス1ポイントの点を与え、
    使用済カードのポイントを合計します。

    合計点がマイナスなら、これから小さな数字が多く出るので胴元有利。 ゲームには加わらないか、出来ない時は、最小の金額を賭ける。

    そして、プラスの場合、客が有利。ケリーの最適成長戦略式を参考に、勝率に応じ掛け金を増やしていくのです。この方法を使うと、勝率51〜52%となり、所持金の2〜4%を賭けるのが良いそうです。

    ゲームと相場は、まったく関係ないと思われるかもしれません。ところが、そうでもないようです。

    プレアー・ハルというオプションの得意なトレーダーがいます。彼は、有利なオプションを組み合わせ、6年半で資産を137倍にしたそうです。

    彼は、なんと元ギャンブラー。ソープの方法を進化させた理論を使い、チームを組んで、実際にブラック・ジャックでカジノから収入を得ていたそうです。彼は、今でも小遣いがなくなると、カジノに行くそうです。

    ◆◆まあ、今は、カジノ側も対策をとっているかもしれませんね。◆◆
    ◆◆ラスベガスで損しても、苦情は受け付けませんよ。◆◆

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    (2000/12/29)
    平成バブルの崩壊と
    日銀の金利政策(前編)

    三重野康は、日銀プロパーの希望の星、若い時から総裁候補でした。 バブルの最中、念願の日銀総裁に登りつめた三重野は、バブル潰しに情熱を燃やします。(1989年以前は、もちろん正しい政策です。)

    いまの日本経済は乾いた薪の上にいるようなものだ

    バブルの状況を的確に捉えた彼のこの発言は、有名になりました。私は、なんと素晴らしい総裁だろうと尊敬していました。1989年5月30日まで2.5%だった公定歩合は、3回の引き上げで4.25%まであがります。

    そして、1990年1月、株バブルはついに崩壊します。膨れ切った風船に針が突き刺さったのです。今度は、グリーンスパンのように、正反対の政策を取らなくてはなりません。

    ところが、1990年3月20日、日銀は、公定歩合を1%も引き上げ、
    5.25%にしてしまうのです。(第4次公定歩合引き上げ)

    以前にも指摘しましたが、これは完全な間違いです。しかし、当時は大阪の土地は、まだ少し値上がりしていました。

    佐○信という有名な経済評論家は、「日本に異議有り」という本の中で、この政策を「平成の鬼平のAIDS退治」と褒め上げています。

    マスコミも、よくありません。
    土地が上がりすぎて、サラリーマンが一生かかっても家が買えない。
    土地は、少し下がったほうがよい。そんな論調が支配的でした。

    土地が下がったらどうなるか、真剣に考えた人は、ほとんどいませんでした。

    こうして、放っておいても、奈落の底に落ちていく重病人の日本経済に、氷水がぶちまけられたのです。

    ここまで、悪く書く理由の一つは、私は、このとき、ほとんど全ての金融資産を株で持っていたからなのです。 長い間、勝ちつづけた慢心から、信用取引まで手を出していました。

    私は、少しづつ撤退を繰り返しながら、株が反転するかもしれない、との淡い希望を捨てきれませんでした。

    5〜6月、株価は、33000円台を回復。小康状態。しかし、7月、日経平均は、30000円台まで落ち込みます。再びトリプル安(株安、円安、債券安)が、日本に襲い掛かります。

    小谷などの仕手筋の崩壊もあいつぎます。

    7月末、日銀総裁、三重野氏は、信じがたい発言をします。

    何と驚くなかれ。

    ◆◆この時期に「金融引締めの必要性」を訴え始めたのです。 ◆◆
    ◆◆私は、絶望的な気分になりました。◆◆
    ◆◆この続きは、明日発表します。◆◆

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    (2000/12/30)
    平成バブルの崩壊と
    日銀の金利政策(後編)

    1990年8月2日、国際情勢が緊迫します。 野心家サダム・フセインがクウェートに侵攻し、併合したのです。

    原油価格は急騰、株は暴落します。

    インフレ抑制のため金利を上げるか?
    株のガラを未然に防ぐため、金利を下げるか?

    日銀の舵取りに、日本中の注目が集まります。

    三重野日銀総裁は、株価と日本経済の絶望的な先行きに、まったく気づいていなかったのです。

    最悪の選択がなされます。

    1990年8月30日、公定歩合は、0.75%も引き上げられ
    6%の高金利になります。(第5次公定歩合引き上げ)

    フセインと三重野、この二人のために株価は暴落します。10月1日には、日経平均は、20222円になってしまいます。

    不思議な巡り合わせで、三重野の高金利政策は、
    J_Coffeeの投資行動に大きな影響を与えます。

    10月13日〜27日、興銀など長期信用銀行3行の発行する5年物ワイド(固定金利8.1%)が、空前の人気を呼びます。 損切りをためらっていた私は、期限に間に合わすため、全持ち株を投げます。 そして、興銀の長蛇の列に並んだのでした。

    巨額損失確定。しかし、私がその金額を正確に計算したのは、三年後のことでした。

    1991年2月28日、湾岸戦争終結。油田放火にもかかわらず、備蓄放出の成果で原油価格は下がります。
    インフレ対策の利上げなど、まったく不必要だったのです。

    しかし、面子にこだわる日銀は、その後も、なかなか金利を引き下げません。

    そして第5次引き上げから10ヶ月も過ぎた1991年7月1日、平成不況の深刻さに驚いた日銀は、公定歩合を0.5%やっと引き下げたのです。 それから9回に渡り引き下げが行われ、現在、史上最低の0.5%です。

    しかし、時すでに遅し。

    機を逃した金利政策は、重病に陥った日本経済にあまり効果がありませんでした。

    ◆◆1990年、J_Coffeeの株人生最悪の年。◆◆
    ◆◆この年の株価の推移を、私は一生忘れないでしょう。◆◆

    ◆◆(追伸)ユーロMMF買いました。◆◆
    ◆◆ 年末年始休みます。再開何時にしようかな。◆◆
    ◆◆皆さん良いお年を!◆◆

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    (2001/1/5)
    米国版ねずみ講、
    ポンジーのゲーム

    チャールズ・ポンジーは、19世紀末、イタリアから新天地アメリカに渡航した貧しい移民でした。 彼は、皿洗いやウェーターをしながら、ついに大発見をします。

    ヨーロッパで1セントで売られている「国際返信用クーポン」が
    アメリカで10セントの切手と交換することができるのです。
    何と10倍の儲けです!これで億万長者だ!

    彼は、ヨーロッパで大量の国際返信用クーポンを購入します。そして、それを10倍の金額の切手と交換したのです。 ところが、次の瞬間、大問題に突き当たります。大量の10セント切手を売りさばくのは、たいへんな労力が必要です。当時のアメリカには、金券ショップがなかったようです。

    よし!「良い考え」が、ポンジーに閃きます。

    1920年、ポンジーは、ボストンに事務所を出して大々的な宣伝をうって、出資者を募りました。

    国際返信用クーポンと切手の取引で、3ヶ月で50%の利益を保証します。

    何人かが、半信半疑で、出資をします。驚いたことに、3ヶ月後出資金は、1.5倍になってキチンと戻ってきました。 「10倍の利益が得られるのだから、当然でしょう。」と出資者達は、納得しました。

    人気が沸騰。出資を申し出る人が殺到します。
    ついに、毎日20万ドルが彼の事務所に送られてくるようになります。

    彼は、コロンブスを超える偉大なイタリア人として賞賛されます。幸福感と熱狂に包まれた投資家たち。

    ポンジーは、贅沢三昧の生活を楽しみます。

    破綻は、突然やってきます。

    一人の郵便局員が、国際返信用クーポンがほとんど増えていない事実を、警察に告げたのです。 実は、ポンジーは、切手など交換していなかったのです。後から入る金で、前の人の金利を払っていたのです。 自転車操業。しかし、急激に事業が拡大するので、金は増殖していったのです。

    悪運尽き、ポンジーは逮捕されます。バブルは崩壊し、後はパニック。群集がポンジーの事務所に押しかけますが、金庫は空っぽ。もちろん、金は永遠に戻りませんでした。

    このアメリカ版ねずみ講は、「ポンジーのゲーム(Ponzi's Game)」と呼ばれています。アメリカでは、有名な実話です。

    ◆◆なに、株と無関係ではないかって?◆◆

    ◆◆ 切手取引を「利益を生まないネットのビジネスモデル」、◆◆
    ◆◆出資者募集を「新規株式公開(IPO)」と置き換えてみたら如何でしょうか?◆◆

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    (2001/1/6)
    EB債の謎(前編)

    最近、EB債(エクスチェンジャブル・ボンド)という名をよく耳にします。

    約3ヶ月もので、為替リスクなし。年間8〜10%の高金利であり、低金利に悩む人が、思わず飛びつきたくなります。

    しかし、EB債には、大きな落とし穴の条件が必ずついています。
    特定の銘柄の株が暴落したら大損害を被るのです。
    ある例(NTTドコモ)に基づいて、説明します。(数字等は、案件ごとに異なります。)

    NTTドコモの株価が設定時より、一瞬でも8%以上、値下がりした場合
    設定時株価の92%株価をタッチ水準といいます。 元金は、タッチ水準で換算された株式で返還されます。つまり、3ヶ月弱の間でNTTドコモが8%超えて値下がりしたら、超えた分のリスクをすべて負担しなければならないのです。

    NTTドコモの株価が常に、タッチ水準を上回っている場合
    元金は、無事戻ります。高金利で運用成功です。しかし、NTTドコモがいくら値上がりしても、値上がり益はもらえませんよ。

    よく考えてみると、これはプットオプション(一定価格で株を売る権利)を売ったのと同じです。

    つまり、最新株価の92%の行使価格のプットオプションを、株価の2%(8%×3ヶ月/12ヶ月=2%)のプレミアム(オプション料)で売ったのです。

    リスクが大きいと言われる、「プットの売り」を、
    一見旨みのありそうな「高金利商品」にすりかえてしまったところに、
    詐欺に共通したセールストークを感じます。

    以上のことをよく理解したうえでの購入なら、問題はないでしょう。特に、申し込み期間中に高騰した銘柄は、お買い得かも知れません。 もっとも、日経225のプットを売れば、金利にかかる20%の税金は節約できますが。

    営業マンが事前説明を充分にする限り、この商品を糾弾するつもりはありません。

    しかし、これほどまで努力して、「プットを売る人」を開拓するということは、どこかに「プットを大量に安く買いたい人」がいるはずですね。

    ◆◆いったい、誰でしょう?◆◆

    ◆◆ 私が、気になっているのは、◆◆
    ◆◆EB債の銘柄選定の共通点と発行主体です。◆◆
    ◆◆ 明日は、この点について推理します。◆◆

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    (2001/1/7)
    EB債の謎(後編)

    次の企業は、最近のEB債の対象となった企業です。

    松下通信、京セラ、アドバンテスト、TDK、ソニー、ドコモ、NTTデータ、KDDI、ファナックトヨタ、松下電器、野村、NTT、日立、東芝、東電、富士通、 (日テレ)、三菱電機、(ソフトバンク)、シャープ、(村田製作)、(日立ソフト)、(コナミ)

    まず、気づくことは、日経平均225採用銘柄が多いと言うことです。不採用の銘柄は( )をつけました。

    次に、これらの銘柄の株価を調べましょう。

    赤で書いた銘柄は、日経225採用銘柄で10000円以上の株ですが、全4企業すべてが偶然?入っています。 は、5000円以上〜10000円未満の株、は2000円以上5000円未満の株です。なお、NTTデータ(711000円)等の株価は、日経225計算のときの株価(7110円)に修正してあります。

    値嵩株が圧倒的に多いと言う事実が明らかになると思います。

    さて、ここで日経225の算定方法をおさらいしましょう。

    日経225= 225銘柄の株価合計 /除数
    つまり、単純平均。日経225は値嵩株の影響が圧倒的に大きいのです。

    除数は、連続性を維持するため変わりますが、2000年5月26日の時は、20.341でした。

    例えば、上記1万円以上の4銘柄の株価の合計は、50260円、これを除数で割ると2471円となり、日経225の13868円の17.8%を占めます。 仮に、4銘柄が20%下がると日経平均は494円(3.6%)も暴落するのです。

    日経225を操作したいと思ったら、値嵩株を狙い撃ちするのが最も効率的なのです。なお、4銘柄は、2000年4月21日の銘柄入れ替えの時入りました。この傾向が顕著になったのは、最近のことです。

    さて、EB債の発行体に話を移しましょう。日本企業の例は少なく、パリバ、バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行 など、外資による発行がほとんどです。

    これらの発行体から、プットオプションを買ったのは、
    ヘッジ・ファンドか裁定取引が得意な外資系証券会社だ、
    と私は推理します。

    彼らは、何故、値嵩株のプットを欲しがるのでしょう?

    彼らは、タイミングをはかり、日経225のプットを買います。EB債をつうじて値嵩株のプットを購入します。手数料1〜2%を払い、値嵩株を保有する外国の株主から、株を借ります(1992年の銀行株の暴落の時、前例のある手法です)。

    準備完了。

    彼らは、借りた株を投売りして、値嵩株を暴落させます。同業種の株も、比較観から連れ安します。

    日経225も必然的に暴落。
    この影響で、投資家の心が冷え込み、ついに全銘柄に波及効果をもたらします。

    そして、全面安。仕掛け人は、EB債と日経225のプットとで二重に儲けてしまうのです。

    ◆◆ こんな戦略が、浮かんでしまいますが、考えすぎでしょうか?◆◆

    ◆◆マスコミの皆さん!欠陥商品・日経225を無視しましょう。◆◆
    ◆◆もっとTOPIX(東証株価指数)を報道するようにしたら、如何でしょう?◆◆

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    (2001/1/9)
    噂の恐さと週刊文春批判(前編)

    噂とは、いかに恐ろしいか、実例を二つ紹介します。そして、最後に週刊文春の最近の記事に対する批判を述べたい、と思います。

    1972年12月13日のことです。愛知県豊川市の豊川信用金庫に、預金者が殺到し、定期預金を解約して現金を引き出したのです。

    つまり、取り付け騒ぎが起きたのです。(豊川信用金庫の取り付け騒ぎ

    ところが、この銀行は完全に健全で、
    取り付けにあう理由は、まったくなかったのです。

    いったい、何故、取り付けが起きたのでしょう?

    情報の出所を巡って、徹底的な調査が行われました。

    すると、ついに三人の女子高校生の会話(12月8日)に辿りついたのです。

    A子は、豊川信用金庫に就職が内定していました。
    B子が「あの信用金庫は、危ないよ」と冗談を言います。
    それを聞いたC子が、真に受けます。

    12月13日、伝言ゲームのように、その噂は伝わり、7人目のDが聞きます。 その時、運悪く、Dのところに、客が電話を借りにきます。

    「豊川信用金庫の定期を、120万円解約してくれ」
    とその客は、偶然、話したのです。

    Dは、豊川信用金庫が危ないと、すっかり信じてしまったのです。そして、お得意先に厚意で電話をかけまくります。

    お得意先が、豊川信用金庫に殺到。事情を知らない人も、これを見てパニックになってしまうのです。

    さて、二つ目は、オウム真理教の恐怖が鮮明に残る、1995年4月のことです。

    ◆◆どこが発信源か、私はよく知りませんが、◆◆
    ◆◆ 「4月15日(土)にオウムが新宿でサリンをばら撒く」◆◆
    ◆◆という噂が次第に広がり始めたのです。◆◆

    ◆◆さて、この噂の結末やいかに?◆◆
    ◆◆ この続きは、明日発表します。◆◆

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    (2001/1/10)
    噂の恐さと週刊文春批判(後編)

    この噂、最初はごく一部の人が口コミで伝えていましたが、15日の直前には、ほとんど全ての日本人の耳に入ります。

    テレビでも紹介され、新宿駅は、厳戒態勢に入ります。コインロッカーは、14日から17日まで使用禁止になります。 警察官や駅員が動員され、不審者やごみ箱のチェックをします。

    そして、4月15日、普段なら人がどっと繰り出す新宿の土曜日。
    ところが、この日の新宿は、警察官しかいないゴーストタウン。

    新宿駅の二つの駅ビル(マイシティ、新宿ルミネ)は、臨時休業に追い込まれます。
    しかし、この噂も、デマだったのです。閑古鳥の新宿の店は、このデマで大損害を受けます。

    噂の恐さ、解かっていただけたと思います。

    さて、これからが本題。2000年12月20日号の週刊文春に、次の内容の記事が掲載されています。
    12月25日のクリスマス、ブラックマンデーで日本株は、大暴落する。

    私は、つり革広告を見て、思わずこの週刊誌を購入してしまいました。株関係者なら常識的な値下がり理由が列挙されているだけで、この日に暴落が起こるとの合理的根拠が、まったく書かれていないのです。 この日は、月曜日のクリスマスと言うだけなのです。

    幸い、22日のナスダックが高騰したことから、この日の日経平均は値上がりして、週刊文春は大恥をかきました。しかし、お詫びの訂正記事は、書かないのでしょうか?

    株の暴落予測記事を書くと、週刊誌やスポーツ新聞は良く売れるといいます。
    しかし、日本経済にとって、こんな危険な記事を野放しにしてよいのでしょうか?

    何千万人が見る、新聞広告やつり革広告の影響は絶大です。
    少ない確率ですが、デマが原因で、株が本当に暴落するかもしれません。

    ◆◆私は、今度の週刊文春の記事を、◆◆
    ◆◆証券管理委員会が風説の流布で告発すべきだと思います。◆◆
    ◆◆ 一罰百戒、ヘタな株価対策より効果があるかもしれません。◆◆

    ◆◆なお、今日発売の週刊文春は、「奈落の日本経済業界別『危険日』カレンダー」◆◆
    ◆◆と言う広告を出しています。(中身読んでません。)◆◆

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