■株価理論のデータ検証(2)■

---目次---
  • 曜日と株価(前編)
  • 曜日と株価(後編)
  • 三空の窓埋め戦略
  • 大幅一空に向かえ(前編)
  • 大幅一空に向かえ(後編)
  • SQと株価(前編)
  • SQと株価(後編)

  • (2001/5/24)
    曜日と株価(後編)

    下の表の一番左の列をご覧下さい。

    日経平均は、2000年4月3日の20,726.99円から2001年5月23日の14,091.19円まで、6635.8円も値下がりしています。

    この曜日別の内訳を見ますと、木曜日の値下がりが5331.86円と大部分を占めています。逆に高いのは、月曜日です。これだけの下降トレンドにもかかわらず、1171.02円も値上がりしています。

    最近一年間は、月曜値上がり、火曜値下がり、水曜小幅高、木曜暴落、金曜値下がりとなっています。

    この一年だけでは、正確な傾向をつかむことが出来ないと思い、5年分を調査しました。

    上がりが続いた1999年度だけが、違うパターンのようですが、他の年は、共通点が確かにあります。

    2000/4/1〜2001/5/23 1999年度 1998年度 1997年度 1996年度
    日数 変動 日数 変動 日数 変動 日数 変動 日数 変動
    月曜日 54 1171.02 47 2440.4 48 -208.21 47 -398.96 46 -2388.96
    火曜日 58 -1656.1 49 903.3 49 1651.17 49 585.5 50 2478.58
    水曜日 57 740.3 49 -830.89 49 2227.52 50 1071.36 50 682.69
    木曜日 55 -5331.86 49 1389.04 50 -2038.4 50 -1017.44 49 -2679.12
    金曜日 55 -1559.16 51 107.91 50 -2037.15 50 -1582.88 50 -1650.18
    合計 279 -6635.8 245 4009.76 246 -405.07 246 -1342.42 245 -3556.99

    そして、1261日分を合計したのが次の表です。
    ほぼ、客観的なデータになっていると思います。

    5年間合計
    日数 変動
    月曜日 242 615.29
    火曜日 255 3962.45
    水曜日 255 3890.98
    木曜日 253 -9677.78
    金曜日 256 -6721.46
    合計1261 -7930.52

    さて、結論を発表します。

    結論は、月曜変らず、火曜〜水曜値上がり、木曜暴落、金曜値下がりです。
    株を買うのは、金曜の後場下がりきったところ、
    売るのは、水曜日の後場上がりきったところがお勧めです。

    ◆◆そういえば、今日は魔の木曜日、やっぱり値下がりでした。◆◆
    ◆◆ 1929年の大暴落が木曜日に始まったのは、偶然でないかもしれません。◆◆

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    (2001/5/27)
    三空の窓埋め戦略(前編)

    さて、酒田五法の中で、私が一番注目しているのは、三空です。さて、下の図のAは、下降トレンドで生じた三空です。

    sankuu

    前日の安値(下髭の先端)が当日の高値(上髭の先端)より高くなると罫線に隙間が出来ます。

    これを(または、)といいます。

    窓の株価帯は、出来高がゼロの真空地帯です。したがって、株価が後に上昇する場合、新規に戻り売りする人がいません。

    したがって、値動きが軽く、窓は埋められやすい性質があるといわれています。





    さて、4日目に出てくる横線は、初値でこの一日は、始まったばかりなのです。
    「この瞬間は、買いだ(Aの場合)」と言うのが、J_Coffee流の三空の解釈です。

    4本の陰線のローソク足を並べて、三空が説明されている教科書が多いのには、驚かされます。 三空四陰線が並ぶ例は、日経平均では、ほとんど発見できません。

    4本目のローソク足を書くとしたら、3番目の窓は、消えてしまう確率のほうが高いのではないでしょうか?

    上昇トレンドの場合がBの図で、4日目の初値は、もちろん「売るチャンス」になります。

    ◆◆三つの窓は、短期間で埋められるかどうか?◆◆
    ◆◆この戦法は、有効かどうか?◆◆

    ◆◆ 明日、日経平均の例での検証結果を発表します。◆◆
    ◆◆さてどうなるか・・・お楽しみに。


    (2001/5/28)
    新提案、大幅一空に向かえ

    さて、日経平均の1996年4月1日から先週末までデータを調べた結果、三空の例はたった2例しか見つかりませんでした。 ここに三空の最大の問題点があります。

    何故少ないのか?

    三山、三川、三空と酒田五法は、三という数字にこだわります。

    この語呂合わせが、弊害を生んだのです。
    1265日間も調べて、たったの2例では、実用価値がありません。

    例1(成功例)  7月29日の始値で売る。同日安値で一空埋め。30日安値でニ空、三空埋め。

    日付 始値 高値 安値 終値
    1997年7月24日 20,164.32 20,290.23 20,164.32 20,286.23
    1997年7月25日 20,329.73 20,389.54 20,303.73 20,389.54
    1997年7月28日 20,420.24 20,600.66 20,420.24 20,575.26
    1997年7月29日(空売り) 20,627.86 20,698.67 20,402.74 20,402.74
    1997年7月30日 20,413.84 20,418.84 20,170.82 20,212.82

    例2(失敗例)12月15日始値で買う、同日高値で一空埋め。しかし、残りを1月以上埋められず。

    日付 始値 高値 安値 終値
    1998年12月10日 14,890.92 15,007.01 14,807.40 14,807.80
    1998年12月11日 14,729.95 14,729.95 14,382.06 14,405.64
    1998年12月14日 14,349.18 14,349.18 14,103.86 14,111.62
    1998年12月15日(買い) 14,084.96 14,192.60 13,965.28 14,011.19

    2例では、なんともいえませんが、成功率は低いと推定できます。
    三空という言葉は、忘れたほうがよいでしょう。

    なんだ全然役に立たない、と言われそうなので、この調査をしている間に、気がついたことを教えましょう。

    酒田五法が窓に着目したのは、正解です。三を捨てればよいのです。

    その必勝法は、「大幅な一空に向かえ」です。

    ichikuu



    左の図Aは、下降相場において、前日の安値より、大幅に安く寄り付いた瞬間を示しています。

    今日の相場は、青矢印の幅の窓をあけて始まったばかり。

    日経平均の例では、100円以上の窓あき寄り付きは、結構頻繁に現われます。


    この瞬間に買ったら(Bの場合は、売ったら)、どんな成績をあげられるか。

    ◆◆検証結果は、次回発表します。◆◆
    ◆◆(今週は、仕事が忙しそう)◆◆

    P.S. エクセルを売却、アドバンテストを空売りしました。

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    (2001/5/29)
    新提案、大幅一空に向かえ(後編)

    日経平均で寄り付きが、100円以上の窓をあけて始まった例は、1997年10月以降15例あります。 そのうち、6日以内に窓を埋めたのが13例、で87%を占めています。下にそのすべてを表にします。

    これだけ、戻る確率が高いのだから、儲けるのは簡単だと最初は思ったのですが、そうでもないことに気がつきました。 失敗した2例の損害は、2000円以上になってしまうのです。

    小さく何度も稼いで、ドカーンと損してしまうのです。

    ロスカットを決めなければなりません。

    ロスカットを200円と決めたのが、A戦略です。すると窓埋めまでの間、一時的に損害が膨らみロスカットに引っかかるもの@ABGHJが出てしまいます。

    この影響でトータルは、727.49円のマイナスです。全然だめですね。

    そこで、B戦略を工夫します。寄付きを外し、そこからさらに100円下がった(上がった)ときに買う(売る)ことにします。 ロスカットは、100円に減らします。この場合、寄り付き直後に急上昇する優等生FKを買うことは、出来なくなります。

    トータルで、330.48円のプラスとなりました。

    窓があくということは、売り圧力が強いわけですから寄り付き後も値下がりする可能性が高いと思います。 値下がり傾向が、上昇に転じた瞬間がよいのでしょうか?

    正確な分析には、一日チャートが必要なようです。

    番号日付窓埋め期間 種類 窓幅 窓埋め期間までの最大損害 RSI(5日) A戦略 B戦略
    @2001年4月5日 3日 B上昇 101.42 円330.38円 0.269228392 -200円 -100円
    A2001年3月15日 2日 A下降 107.63 251.76 0.025741315 -200 -100
    B2001年3月13日 2日 A下降 126.59 610.9 0.420990307 -200 -100
    C2001年2月19日 2日 A下降 106.26 109.46 0.529231783 106.26 206.26
    D2001年2月5日 失敗 A下降 114.99 多額 0.511657991 -200 -100
    E2000年11月15日 2日 B上昇 127.37 145.94 0.07423865 127.37 227.37
    F2000年4月4日 1日 B上昇 197.72 0 0.669621612 197.72 0
    G1999年1月7日 2日 B上昇 100.37 278.16 0.378204349 -200 -100
    H1998年11月24日 6日 B上昇 124.26 416.03 0.747976856 -200 -100
    I1998年11月4日 失敗 B上昇 142.9 多額0.556190809 -200 -100
    J1998年10月21日 4日 B上昇 112.52821.08 0.766606924 -200 -100
    K1998年7月15日 1日 B上昇 110.14 14.59 0.538048091 110.14 0
    L1998年4月28日 2日 A下降 118.83 192 0.470666551 118.83 218.83
    M1997年11月10日 1日 A下降 101.1 157.94 0.227687679 101.1 201.1
    N1997年10月24日 1日 A下降 111.09 176.92 0.316033303 111.09 276.92
    合計-727.49円 330.48円

    ◆◆必勝法とは、言えないとかもしれませんね。◆◆
    ◆◆ 勝率が高くても利益に結びつけるのは、難しい。◆◆

    ◆◆ 明日は、休みます◆◆
    ◆◆ 今日、アドバンテスト買い戻しました。◆◆

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    (2001/6/2)
    SQと株価(前編)

    SQとは、オプションの特別清算日のことで、毎月第二金曜日(先物は、3ヶ月毎)と決まっています。 SQの日は相場が荒れる、という話をよく聞きます。本や新聞によく書いてあり、私自身も調べもせずに、前にそう紹介しました。

    しかし、SQ当日に本当に相場が変動するのでしょうか?

    ここ3回(2001年3月〜5月)の前日比20〜30円の値下(上)がりしかないSQを観察しているうちに、私は強い疑問を感じるようになりました。

    そこで、今回は、「SQの前後3日間、日経平均株価は普段より変動するかどうか?」をデータ検証したいと思います。

    株価変動を捕らえるために、2つの数字を使いました。

    1. 前日に対する値下がり、値上がりの絶対値。

      合計してもプラス・マイナスが打ち消しあうことがありません。Excelでは、ABS関数で計算できます。

    2. N値  

      タートルズの方法で紹介したもので、一日における真の変動幅を表します。

      N=高値−安値+窓あき幅

      Excelで計算する時は、=MAX(D2,C1)-MIN(C2,D1)となります。C欄は高値、D欄は安値、1列は今日、2列は昨日の株価です。

    さて、まず、1999年4月1日〜2001年5月22日の526日間における平均値を求めてみます。

    1. 値下がり、値上がりの絶対値の平均@.....173.84
    2. N値(高値-安値+窓)の平均A....................287.90
    3. A/@.................................................................1.66倍

    明日この値と、SQ前日、SQ当日、SQ翌日の26回分の平均値を比較することにしましょう。

    ◆◆「強力なバネのような?」SQ当日の特異性が明らかになるはずです。◆◆
    ◆◆ そして、変動があるのは、実は・・・・◆◆
    ◆◆ 6月8日の取引の際、ヒントになること受けあいます。お楽しみに。◆◆

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    (2001/6/3)
    SQと株価(後編)

    さて、過去26回のSQ当日の日経平均の値上(下)がりの絶対値の平均@は、97.19円で、同期間の平均値173.84円の55.9%にすぎません。

    SQ当日は、値下がりも、値上がりもほとんどない特異日です。

    ところが、真の変動幅N値A(高値-安値+窓)の平均は、228.94円で、同期間の平均値287.9円の79.5%となり、結構変動しています。 A/@の値は、2.36倍となり、平均の1.66倍より42%も多くなっています。

    これは、何を意味するのでしょう?

    SQ当日は、価格変動があると、その変動を元に戻そうとする
    バネのような復元力が強く働いているように思えます。

    SQ前日は、どうでしょうか。

    値上(下)がりの絶対値の平均@は187.06円(107.6%)、真の変動幅N値A(高値-安値+窓)の平均は259.35円(90.1%)で、わずかですが一方向に動き易い日です。 A/@は、1.39倍となります。売り買い双方の勝敗の大勢が鮮明になる、正念場でしょうか。

    実は、最も値動きの激しいのは、SQの翌日(正確に言うと翌週の月曜日)です。

    週明けの値上(下)がりの絶対値の平均@は、246.44円で平均値の141.8%、真の変動幅N値Aは、326.02円で平均値の113.2%となります。 A/@は、1.32倍で、平均値の1.66よりも20.5%も少なくなっています。

    株価を拘束していたバネが解き放たれ、一方向に大きく動くのです!
    こうして、市場の歪は解消されます。

    これらの性質は、統計的にみてかなり顕著で、偶然ではないと私は確信しています。

    ◆◆ 参考までに、26回分のSQ前後3日間のデータを次に添付します。◆◆

    日付 値上(下)がり 値上がりの
    絶対値@
    N値A
    1999年4月9日 前日 292.19 292.19 383.14
    SQ当日 8.94 8.94 338.13
    翌日 -348.23 348.23 320.53
    1999年5月14日 前日 -96.11 96.11 165.04
    SQ当日 -40.86 40.86 210.1
    翌日 -389.37 389.37 329.94
    1999年6月11日 前日 480.12 480.12 502.56
    SQ当日 95.93 95.93 412.78
    翌日 -9.73 9.73 216.33
    1999年7月9日 前日 8.75 8.75 158.38
    SQ当日 -29.92 29.92 175.74
    翌日 336.45 336.45 430.79
    1999年8月13日 前日 211.81 211.81 195.89
    SQ当日 12.2 12.2 209.25
    翌日 390.86 390.86 443.26
    1999年9月10日 前日 36.18 36.18 182.43
    SQ当日 33.46 33.46 242.55
    翌日 198.27 198.27 252.99
    1999年10月8日 前日 240.13 240.13 302.26
    SQ当日 -74.37 74.37 249.52
    翌日 28.63 28.63 137.2
    1999年11月12日 前日 -240.59 240.59 349.29
    SQ当日 -68.73 68.73 237.8
    翌日 -60.46 60.46 321.43
    1999年12月10日 前日 -140.48 140.48 323.98
    SQ当日 11.13 11.13 203.08
    翌日 -66.77 66.77 134.27
    2000年1月14日 前日 155.87 155.87 177.85
    SQ当日 123.26 123.26 324.19
    翌日 480.68 480.68 416.96
    2000年2月18日 前日 192.22 192.22 285.61
    SQ当日 -2.37 2.37 192.89
    翌日 -245.28 245.28 219.76
    2000年3月10日 前日 -104.47 104.47 270.72
    SQ当日 88.07 88.07 295.94
    翌日 -560.47 560.47 700.27
    2000年4月14日 前日 -306.79 306.79 351.24
    SQ当日 -91.74 91.74 273.48
    翌日 -1426.04 1426.04 1737.63
    2000年5月12日 前日 -819.01 819.01 826.23
    SQ当日 475.4 475.4 398.33
    翌日 -44.17 44.17 203.74
    2000年6月9日 前日 -140.62 140.62 271.53
    SQ当日 -142.43 142.43 218.95
    翌日 118.7 118.7 226.77
    2000年7月14日 前日 -305.23 305.23 338.69
    SQ当日 106 106 156.7
    翌日 143.93 143.93 326.69
    2000年8月11日 前日 -58.95 58.95 107.01
    SQ当日 141.85 141.85 237.1
    翌日 36.41 36.41 172.28
    2000年9月8日 前日 -99.41 99.41 153.92
    SQ当日 201.09 201.09 301.66
    翌日 -370.65 370.65 388.53
    2000年10月13日 前日 37.07 37.07 187.58
    SQ当日 -220.33 220.33 414.51
    翌日 182.01 182.01 321.36
    2000年11月10日 前日 -339.59 339.59 272.25
    SQ当日 -71.51 71.51 141.67
    翌日 -323.9 323.9 412.36
    2000年12月8日 前日 -169.01 169.01 122.59
    SQ当日 -23.85 23.85 146.61
    翌日 319.19 319.19 281.9
    2001年1月12日 前日 -231.58 231.58 312.8
    SQ当日 146.67 146.67 205.75
    翌日 158.49 158.49 132.03
    2001年2月9日 前日 -227.78 227.78 369.51
    SQ当日 284.6 284.6 325.37
    翌日 -148.13 148.13 213.16
    2001年3月9日 前日 -73.33 73.33 172.87
    SQ当日 -22.66 22.66 166.7
    翌日 -456.53 456.53 338.3
    2001年4月13日 前日 177.51 177.51 326.39
    SQ当日 33.28 33.28 287.44
    翌日 -130.83 130.83 233.38
    2001年5月11日 前日 -67.06 67.06 181.39
    SQ当日 26.13 26.13 134.4
    翌日 -170.9 170.9 215.22
    平均 前日 A/@=1.39187.06 259.35
    SQ当日 A/@=2.36 97.19 228.94
    翌日 A/@=1.32246.44 326.02

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