■バンジージャンプ投資法の研究■

---目次---
  • 仕手筋の崩壊?(エナジーサポート)
  • 社長の逮捕(店舗流通ネット)
  • 債務超過と劣悪条件の第三者割当増資(アトム)

  • (2005/5/21)
    仕手筋の崩壊?
    (エナジーサポート)

    バンジージャンプの起源は、ニューカレドニア人の成人式の儀式だそうです。
    断崖絶壁から海へ飛び込み、足につけたゴムでリバウンドする。

    急落下の恐怖に負けない勇気を示し、一人前の男として認めてもらうわけです。

    運動神経の鈍い私は、もちろん本物のバンジージャンプは体験したことがありません。この島に生まれていたら、就職も結婚もできませんでした。

    しかし、株の世界では・・・
    ある銘柄が暴落し、ストップ安比例配分が何日か続きます。

    朝、勇気をふり絞って、注文を出す。 寄り付かなかったら、引け前に取り消せばいいのです。

    買い注文が急増し、大量出来高で寄り付く。

    私は、長年に渡り、こうした投機を好んでいたような気がしてなりません。
    リバウンドして利食えたケース、再び下落して損害を出したケース、結果はさまざまでした。

    天国と地獄を分けたのは、いったい何か?
    今までは、勘が頼りだったのですが、これではいけません。

    そこで、バンジージャンプ投資を客観的に記録して、投資法の確立をめざしたいと思います。

    さて、初回はエナジーサポート(大証2部)です。

    同社の信用買い残は、が2005年5月13日時点で 2,587,000 株もありました。
    この数字は、発行済株数24,346,082株の10.6%に相当します。

    同社に異変が起きたのは、5月16日のことです。 大量の売り注文を浴びて、ストップ安。17〜19日はストップ安で、比例配分はゼロでした。
    19日に残した売り注文は4,002,000株、金額にすると17.17億円です。

    同社を手がけていた仕手筋が崩壊し、担保株が強制売却されたのが、下落の要因という説が有力です。参考1

    エナジーサポートの株価推移
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高 残った売り注文
    2005年5月12日 840 840 833 835 27,000
    2005年5月13日 825 829 824 829 78,000
    2005年5月16日 789 789 729 729 66,000
    2005年5月17日 629 629 629 629 0
    2005年5月18日 529 529 529 529 0
    2005年5月19日 429 429 429 429 0 4,002,000
    2005年5月20日 369 411 364 406 8,823,000
    落下点出来高 約360万株 下落率-55.50% 発行済株数24,346,082 終値+10.0%

    一株利益(連結)は4.11円、1株株主資本(連結) は539.59円です。
    PERでは割高、PBRでは割安というところです。

    借金は少なく、日本ガイシ系列で、危険な会社ではないようです。しかし、ファンダメンタルは関係あるのでしょうか?

    さて、20日の一日チャートです。

    3日連続ストップ安出来高ゼロなので、制限値幅の下限は269円に拡大されました。参考2

    午前9時57分、369円、出来高約360万株で寄り付きます
    19日の売れ残り注文4,002,000株のうち、90%が処理されたことになります。 この比率は、高いほうだと思います。高い方が、天国パターンの可能性が高くなるのではないでしょうか。

    この時の売買高は、13.28億円。この金額が少ないほどジャンパーには有利です。

    バンジージャンパーは、固唾を呑んで株価を見守ります。
    このケースでは、崩壊した仕手筋以外の大株主は、売ってこないと考えられます。 ジャンパー自身の利食い売りをこなし、時間の経過とともに株価は上昇します。高値(411円)の時刻は午後1時4分です。落下時刻から実働97分が経過したのが高値時刻です。

    終値406円は、寄り付き369円に対して10.0%の上昇です。
    この日の出来高8,823,000株は、寄付出来高の約2.45倍です。

    ◆◆天国パターンに分類できるでしょう。◆◆

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    (2005/5/24)
    社長の逮捕
    (店舗流通ネット)

    2005年5月18日、「老舗ソースメーカー・イカリソースの代表取締役など数人が共謀して、リサイクル設備の性能を偽ってリース会社に高額で売却し、代金名目で約8億円を不正に受け取った容疑について、大阪地検特捜部が取り調べている」とのニュースが流れます。

    そして、市場終了後、8人が逮捕されます。

    その中の一人は、店舗流通ネット(名古屋セントレックス)のオーナー社長・江藤鉄男氏であることが明らかになります。 彼は、大学卒業後リース会社に入社しており、この業界には詳しいようです。

    19日〜23日は、3日連続のストップ安・比例配分なし。
    発行済株数46000株の8.70%に相当する4000株の売り注文が残りました。この率は、エナジーサポートの16.4%と比較すると小さな値です。

    24日は、安値の値幅制限が2倍となります。

    気になる点としては、5倍分割を行ない、新株が還流した4月に不自然な株価上昇をしていることでしょうか。まだ、割高な気もします。

    店舗流通ネットの株価推移
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高 残った売り注文
    2005年5月17日 705,000 745,000 610,000 680,000 484
    2005年5月18日 680,000 682,000 665,000 674,000 253
    2005年5月19日 574,000 574,000 574,000 574,000 0
    2005年5月20日 474,000 474,000 474,000 474,000 0
    2005年5月23日 424,000 424,000 424,000 424,000 0 約4000
    2005年5月24日 324,000 364,000 324,000 364,000 6,417
    落下点出来高 約3200株 下落率-51.9% 発行済株数46,000 終値+12.3%

    江藤氏の事件への関与は、どのくらい深刻なものなのか?
    まぁ、現時点は分からないし、ともかく下落率(51.9%)は申し分ありません。

    さて、バンジー愛好家の注目が集った今日の一日チャートです。

    12時48分、ついにストップ安で寄り付きます。出来高は約3200株(10.37億円)で、昨日の売れ残り注文(約4000株と推定)の約80%です。 今日の高値に到達した時刻は、午後2時16分。落下時刻から実働88分が経過したのが高値時刻です。

    終値364,000円は、寄り付き324,000円に対して12.3%の上昇です。
    エナジーサポートとよく似ています。 この日の出来高6417株は、寄付出来高の約2.01倍です。

    ◆◆私も参加したかったのですが、◆◆
    ◆◆昼休みがとれなかったので諦めました。◆◆

    ◆◆ チャンスを逃した・・・心残りです。◆◆

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    (2005/5/26)(追記5/28)
    債務超過と劣悪条件の
    第三者割当増資(アトム)

    5月20日、アトムは衝撃的な発表を行ないます。参考3

    今年度から適用される減損会計により、96店舗に対する減損損失と不採算店の撤退損を計上するため、最終損失が103億円、約33億円の債務超過に陥る見込みとなるというのです。

    債務超過を回避するため、普通株式22億円、優先株18億円、CB型新株予約権11億円、合計51億円を香港のオリンパス キャピタルホールディングスアジア に対して発行します。

    例えば、割当てられる普通株式の価格は200円(時価の約1/5)、数量は1100万株(現行発効済株数の1.05倍)です。

    この発表を受けて、アトムは、4日連続ストップ安。
    明日は、安値の値幅制限が2倍となります。

    アトムの株価推移
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高 残った売り注文
    2005年5月18日 1,015 1,015 1,005 1,007 12,400
    2005年5月19日 982 990 980 985 14,100
    2005年5月20日 990 990 976 976 10,900
    2005年5月23日 876 876 876 876 7,600
    2005年5月24日 776 776 776 776 0
    2005年5月25日 676 676 676 676 0
    2005年5月26日 576 576 576 576 0 約50万株

    下落率だけみれば、バンジー愛好家の興味をそそるかもしれません。
    しかし、この銘柄は、もし明日寄り付くなら、地獄パターンに陥る危険性が高いと予測します。

    香港の怪しげなファンドが手に入れる1100万株の普通株のコストは200円。
    貸し株で無尽蔵(発行済株数より多いのですぞ)の売りをぶつけるかもしれません。
    ストップ安の376円でも、オリンパスは大もうけです。

    今日は、監査法人の異動の発表がありました。参考3

    ◆◆死臭が漂い、空から禿鷹が舞い降りる・・◆◆
    ◆◆ 空売りもちょと怖いし、「君子危きに近寄らず」が正解では?◆◆

    (追記)落下日の結果です。

    実働11分間の-5.95%の下落後、予想に反し実働90分の+11.6%の反騰でした。 デイトレには面白そうです。

    アトムの落下日
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高 残った売り注文
    2005年5月27日 420(10:59) 441(14:10) 395(12:40) 428 79,950
    落下点出来高 約27株 下落率-57.0% 発行済株数10,462,196 終値+1.9%

    日証金のデータ
    05/27<速報> 貸株 融資 差引
    新規 62.6 79.8
    返済 13.7 0.7
    86.8 90.2 3.4

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