■日経225入れ替え銘柄投資の研究4■

---目次---
  • 入替が及ぼす他の日経平均銘柄への影響
  • 中途撤退の重要性(CSKの場合)
  • 発表直後がチャンスの3銘柄
  • 大型株は上がらない(三井トラストHの場合)

  • (2002/10/5)
    入替が及ぼす
    他日経平均銘柄への影響

    さて、日経平均採用銘柄の入れ替えは、採用、除外銘柄以外の他の225銘柄にも、影響を及ぼします。

    今日は、この点について、ある方のメールをヒントに、定量的に分析したいと思います。

    さて、10月1日は、入れ替え前日でした。この日を例に計算手順を示しましょう。

    採用銘柄の終値は、CSK(3770円)、日本航空システム(310円)。
    除外銘柄の終値は、極洋(-104円)、飛島建設(-23円)

    これらを合計すると
    3770+310-104-23=3953円

    INDEX買いを800万株と仮定します。採用買いから除外売りを引いた、所要資金は、
    3953×800万株=316億2400万円@

    この資金は、他の225銘柄の売却で捻出します。

    10月1日の日経平均の終値は、9162.26です。
    そして、前日(27日)までの除数は、22.269でした。

    9162.26×22.269=204,034円A

    @÷A
    3,162,400万円÷204,034=155,000株

    つまり、その他223銘柄については、一銘柄あたり、15.5万株の売りが予測できました。 アドバンテストや東京エレクトロンなどでは、かなり影響を与えたでしょう。

    この日のアドバンテストは、4,520円(-210円)、東京エレクトロンは、4,490(-170円)でした。

    なお、この計算では、除外売りは、採用買いより15.5万株多い815.5万株ということになります。

    さて、10月1日から採用される、新しい除数Aもついでに計算しましょう。

    9162.26×22.269+3953=9162.26×A
    A=22.269+3953/9162.26=22.700

    さて、今回の一連の入れ替えについて、計算したのが次の表です。

    入替が及ぼす他の日経平均銘柄への影響
    日付 銘柄 終値、その他
    2002/9/18 採用前日 4704 トレンドマイクロ 3400
    7733 オリンパス光学工業 1810
    8238 伊勢丹 1115
    除外前日 5014 ジャパンエナジー -132
    5403 川崎製鉄 -132
    5404 NKK -100
    小計 5961
    日経平均 指数 9,472.06
    除数 22.269
    225銘柄への影響 22.9万株の売り
    2002/9/24 除外前日 6781 松下通信工業 -3590
    9201 日本航空 -295
    小計 -3885
    日経平均 指数 9,321.64
    除数 22.225
    225銘柄への影響 15万株の買い
    2002/9/26 採用前日 5016 新日鉱ホールディングス 269
    5411 JFEホールディングス 1392
    小計 1661
    日経平均 指数 9,320.92
    除数 22.269
    225銘柄への影響 6.4万株の売り
    2002/10/1 採用前日 9737 CSK 3770
    9205 日本航空システム 310
    除外前日 1301 極洋 -104
    1805 飛島建設 -23
    小計 3953
    日経平均 指数 9,162.26
    除数 22.7
    225銘柄への影響 15.5万株の売り

    ◆◆9月18日に22.9万株の売り、24日15万株の買い、◆◆
    ◆◆26日6.4万株の売り、10月1日15.5万株の売り。◆◆
    ◆◆ 以上が結論です。(採用買いを800万株と仮定してます。)◆◆

    もどる


    (2002/10/1)
    中途撤退の重要性(CSKの場合)

    CSKは、発行済み株数が極端に少なく、74,702,764株しかありません。
    流動性も乏しく、入れ替え投資の常識では、魅力がある銘柄なのです。

    ところが、株価の推移を見るとよいところがありません。

    採用の正式発表直後の、まさかの値下がり。

    トレンドマイクロなどの3銘柄が終了し、人気が出た19日にようやく4500円に到達したと思ったら、翌日には、一日で8.7%もの暴落です。 出来高は、192万株もありました。次の日(24日)も、あまり反発しません。

    多分、海外の大株主が売り急いでいるとか、特殊な理由があるのでしょう。

    今回、一番強く反省したのは、
    「大きく値下がりしたら、戻ったところで採用日前日を待たずに売却して、撤退すべき。」
    ということです。 採用日前日にこだわりすぎましたね。



    CSKの株価の推移(採用日前日高値/発表直後始値-1=-8.53%)
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2002年9月5日 4,090 4,300 4,030 4,270 765,600
    2002年9月6日(発表直後) 4,220 4,320 4,160 4,230 1,598,300
    2002年9月9日 4,270 4,340 4,260 4,280 670,400
    2002年9月10日 4,280 4,310 4,180 4,200 699,200
    2002年9月11日 4,270 4,310 4,200 4,280 611,600
    2002年9月12日 4,320 4,360 4,270 4,320 745,600
    2002年9月13日(大SQ) 4,290 4,380 4,260 4,330 793,000
    2002年9月17日 4,380 4,440 4,370 4,390 820,500
    2002年9月18日 4,390 4,410 4,320 4,410 710,100
    2002年9月19日(トレンドマイクロからの移動日) 4,460 4,520 4,290 4,360 998,100
    2002年9月20日(謎の暴落日) 4,260 4,270 3,910 3,980 1,921,500
    2002年9月24日(反発せず) 3,890 3,930 3,820 3,910 749,200
    2002年9月25日 3,890 4,020 3,820 3,860 923,600
    2002年9月26日 3,830 3,880 3,530 3,740 1,522,600
    2002年9月27日 3,750 3,950 3,750 3,940 1,035,400
    2002年9月30日 3,900 3,900 3,790 3,860 1,052,000
    2002年10月1日(採用日前日) 3,860 3,860 3,650 3,770 7,619,500

    CSKの採用日前日のチャート

    採用日前日は、寄り付き天井でした。
    ジンベイザメも、売物が恐くて買いあがれないようです。

    2時40分頃、不安は頂点に達し、株価は3650円まで、下がります。
    しかし、ここで反転。VWAPの3744円を超えて、終値は3770円。

    ジンベイザメは、0.7%の利益を得ました。
    私は発表前に買った分を、今日処分しましたが、今年最悪のマイナスです。

    さて、もう一社は、除外銘柄の極洋です。

    発表直後の空売りは、危険なことがよく分かります。
    110円台の高値で売った人(私もその一人)は、報われました。

    極洋の株価の推移(採用日前日高値/発表直後始値-1=-0.95%)
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2002年9月5日 115 115 112 112 352,000
    2002年9月6日(発表直後) 105 108 104 106 1,281,000
    2002年9月9日 107 110 106 109 820,000
    2002年9月10日 110 111 108 108 496,000
    2002年9月11日 108 110 108 109 171,000
    2002年9月12日 108 110 106 108 371,000
    2002年9月13日(大SQ) 106 109 106 107 2,521,000
    2002年9月17日 109 112 108 112 474,000
    2002年9月18日 110 112 109 112 378,000
    2002年9月19日(トレンドマイクロからの移動日) 115 116 112 116 790,000
    2002年9月20日 114 115 113 114 324,000
    2002年9月24日 112 112 110 112 263,000
    2002年9月25日 110 112 109 110 299,000
    2002年9月26日 110 111 106 107 786,000
    2002年9月27日 106 107 105 105 863,000
    2002年9月30日 104 106 104 106 1,054,000
    2002年10月1日(採用日前日) 104 105 102 104 4,847,000


    今日も順調と思ったのですが、あまりの買い板の厚さにジンベイザメが怖気づき、怒涛の下げがありません。

    ◆◆当然、私も買戻しができません。◆◆
    ◆◆まだ、売物が残っていそうなのが頼りです。◆◆

    ◆◆入れ替えも終了したので、株取引を少し減らそうと思います。◆◆

    もどる


    (2002/9/18)
    発表直後がチャンスの3銘柄

    さて、今日は、トレンドマイクロ、伊勢丹、オリンパスの採用日前日でした。 発表から採用日前日までの株価の推移は、次表のとおりです。

    普通は、発表直後は、人気が殺到して、高値づかみになることが圧倒的に多いようです。 今回、不思議だと思ったのは、発表直後にあまり、値上がりしなかったことです。

    情報が漏れていたことが、影響しているのでしょうか?

    結果から見ると、この安値は、絶好の買いのチャンスでした。

    「発表直後に上がらない(3%未満)銘柄は、買うべし」というのが、今回の教訓でしょうか。
    発表直後の値上がり率は、トレンドマイクロ2.6%、伊勢丹1.1%、オリンパス0.6%で、
    この価格が、ほぼ最安値でした。


    私は、この日トレンドマイクロを買いましたが、寄り付きを外してしまいました。
    後日、伊勢丹(ほとんど、儲かりません)も少し買いました。

    ところが、一番上がったのは、オリンパスの+10.7%でした。どうも銘柄選択の勘が冴えません。

    トレンドマイクロの株価の推移(採用日前日高値/発表直後始値-1=+7.59%)
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2002年9月5日 2,990 3,110 2,970 3,080 475,500
    2002年9月6日 発表直後 3,160 3,280 3,150 3,150 2,772,000
    2002年9月9日 3,250 3,270 3,220 3,240 1,004,500
    2002年9月10日 3,250 3,280 3,230 3,250 785,000
    2002年9月11日 3,250 3,320 3,240 3,320 1,406,000
    2002年9月12日 3,300 3,350 3,290 3,350 977,000
    2002年9月13日 3,310 3,390 3,300 3,350 1,197,000
    2002年9月17日 3,360 3,460 3,360 3,410 1,560,500
    2002年9月18日 採用日前日 3,360 3,400 3,270 3,400 7,118,000

    伊勢丹の株価の推移(採用日前日高値/発表直後始値-1=+6.76%)
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2002年9月5日 1,028 1,053 1,013 1,039 406,400
    2002年9月6日 発表直後 1,050 1,119 1,050 1,095 2,354,600
    2002年9月9日 1,115 1,130 1,111 1,111 825,000
    2002年9月10日 1,100 1,110 1,088 1,093 1,008,900
    2002年9月11日 1,100 1,122 1,093 1,104 552,300
    2002年9月12日 1,103 1,120 1,096 1,113 847,100
    2002年9月13日 1,100 1,112 1,078 1,092 1,532,800
    2002年9月17日 1,086 1,135 1,086 1,114 2,212,600
    2002年9月18日 採用日前日 1,115 1,121 1,071 1,115 8,115,500

    オリンパスの株価の推移(採用日前日高値/発表直後始値-1=+10.7%)
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2002年9月5日 1,600 1,630 1,598 1,625 1,330,000
    2002年9月6日 発表直後 1,635 1,663 1,635 1,655 2,208,000
    2002年9月9日 1,671 1,698 1,669 1,683 1,134,000
    2002年9月10日 1,683 1,697 1,681 1,688 666,000
    2002年9月11日 1,694 1,715 1,694 1,713 1,214,000
    2002年9月12日 1,718 1,765 1,714 1,765 1,647,000
    2002年9月13日 1,750 1,758 1,734 1,755 1,898,000
    2002年9月17日 1,775 1,834 1,775 1,805 2,406,000
    2002年9月18日 採用日前日 1,795 1,810 1,762 1,810 11,453,000

    さて、一日チャートです。

    トレンドマイクロの採用日前日のチャート

    伊勢丹の採用日前日のチャート

    オリンパスの採用日前日のチャート

    今日の三銘柄は、昨日より安い価格で推移しました。寄り付きで、売り崩されたのか?
    ジンベイザメは、古典的な手法を使い、午前中はほとんど買わず、狼狽売りを誘います。

    2時59分、怒涛の買い。
    トレンドマイクロの終値3400円。
    私は、3440円で指したので、売れ残り。

    しかし、次の終り方は、不思議ですね。

    売気配値   3,490円-872,500株 15:00
    買気配値   3,480円-806,000株 15:00

    ◆◆どうして、私の指値がないの?◆◆
    ◆◆ まぁ、いいです、少なくとも100万株は、買いが残っているのでしょう。◆◆
    ◆◆ 明日は、強気で売りますよ。明日は、仕事で休みます。◆◆

    もどる


    (2002/9/11)
    大型株は上がらない
    (三井トラストHの場合)

    昔は、フジタのような除外銘柄があると、直ちに採用銘柄が決まり、新規銘柄の寄り付き空売りで、確実に儲けられたものでした。最近では、3日間、224銘柄で運用されるため、妙味は失われました。

    それでも、発表してから3日後に、INDEX買いが来るわけですから、先回り買いの時間がなく、この点は有利です。
    金融株の本命は福岡銀行でしたから、意外性もありました。

    しかし、三井トラストHは、発行済み株数が818,821,059株もあり、
    流動性の大きいのが、致命的な欠点です。


    下の表は、株価の推移です。発表直後の寄り付きを245円で買い、10日の高値254円で売れたとして、+3.67%の成績です。
    大型株は、面白くないですね。

    三井トラストHの株価の推移
    日付 始値 高値 安値 終値 出来高
    2002年9月5日 238 238 228 235 3,920,000
    2002年9月6日(フジタの除外日、発表直後) 245 249 241 242 12,193,000
    2002年9月9日 247 249 243 248 7,503,000
    2002年9月10日(採用日前日) 248 254 246 248 18,335,000
    2002年9月11日(採用日) 250 251 244 245 7,987,000

    さて、一日チャートです。

    三井トラストHの採用日前日のチャート

    午前中は、力強く上昇しましたが、後が続きません。

    ◆◆大引の株価の墜落は、600万株の売物におされ、ジンベイザメが泣いたと判断します。◆◆
    ◆◆ フェイスを選んで、よかったです。◆◆

    もどる


    ホームへ