■J_Coffeeの徒然草(45巻)■

---目次---
  • 樋口一葉と米相場(前編)
  • 樋口一葉と米相場(後編)
  • officerさんのホームページ誕生
  • インド洋津波に対する各国拠出表明額
  • マグニチュード9の衝撃
  • 西武鉄道の取引最終日
  • 鶏卵相場の季節変動
  • ドラクエの思い出
  • マネーゲームの予感(西武鉄道)
  • 日銀のバランスシート

  • (2004/11/1)
    樋口一葉と米相場(前編)

    今日から新紙幣が、流通します。
    3種類の紙幣の中で、私にとって一番印象深いのは、新5千円札の樋口一葉です。

    皮肉なことに、彼女の人生は、お金にまったく縁がありませんでした。

    樋口一葉は、誇り高き士族の娘として、生まれました。

    類まれな才能に恵まれ、9歳のとき彼女は私立青海学校小学高等科第四級を主席で修了します。
    しかし、学費が続かず、退学。

    17歳のとき、大黒柱の父に先だたれます。

    彼女は、母と妹を養わなければならなくなり、貧乏のどん底に突き落とされます。 小説では、食べていけるはずもありません。

    1893年7月、21歳になった樋口一葉は、生活苦を打開しようと勝負にでます。 吉原遊郭の近くで、店を出し、荒物雑貨、おもちゃ、菓子などを販売したのです。

    しかし、天は二物を与えず・・・彼女には商才がありません。
    約9ヶ月後、閉店に追い込まれます。

    ・・・・1894年の夏・・・・

    その年は、空前のバブル相場の年だったのです!

    この年が、いかに凄かったか?
    例えば、福沢桃介が病床から株の売買の指示をだし、巨万の富を築いたことからも、バブルの状況は分かります。

    1894年8月1日、日清戦争が勃発。

    日本連合艦隊は、黄海海戦で清国の北洋艦隊に勝利し、黄海の制海権を握ります(9月17日)。
    そして、陸では、圧倒的な火力で、清国軍を打ち破り、平城を占領します。

    清は、意外と弱く、近代化に成功した日本の勝利の可能性が高まります。
    米も株も狂ったように上昇しはじめます。

    相場を張れば、素人でも簡単に大金が稼げたのです。

    「米相場なら、私にも出来そう。きっと、貧乏から脱出できる。」
    一葉は、取り残される焦燥感にかられます。米相場を張りたくても、資金がありません。

    ある日、彼女は、新聞広告のキャッチフレーズに心を奪われます。

    「人相を見れば、相場に勝てるかどうか占える」

    相場指南役、今風に言えば投資顧問業者の広告でした。

    誰が考えても、インチキくさい。しかし、どうしても、気になります。

    ◆◆意を決し、彼女は、広告主の久佐賀義孝の家を訪ねました。◆◆
    ◆◆ この続きは、明日発表します。◆◆

    (参考文献)「今昔お金恋しぐれ―文学にみるカネと相場99話」 鍋島 高明著

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    (2004/11/2)
    樋口一葉と米相場(後編)

    久佐賀義孝は、一度倒産した家を米相場で再建した相場師です。 相場の勝ち負けを人相を観て、占うことでも有名でした。

    樋口一葉は、偽名を用いて久佐賀に会い、次のとおり切り出します。

    「貧しくて、この世に、もはや未練はありません。危険でも、米相場に最後の人生を賭けてみたいのです。資金を貸していただけないでしょうか?」

    久佐賀は、端正な一葉の相を凝視します。

    「欲が深すぎて、失敗するとの相がでている。相場は、おやめなさい。」

    「そんなことをおっしゃらずに、千円(今の価値にすると1000万円)をお貸しください。」と一葉は食い下がります。

    怜悧な損得勘定に長けた相場師が、見返りなしで金を貸すはずはありません。
    久佐賀が22歳の才媛に求めた見返りは、妾となり尽くすことでした。

    久佐賀は、大金持ち。一葉にとっても、悪い話ではありません。

    さあ、どうすべきか?

    迷った末、樋口一葉は、久佐賀の提案を丁重に断わります。

    相場という雑念は、完全に消え去ります。
    私には、まだ小説がある。

    彼女は珠玉の名編の創作に没頭します。

    朝から晩まで、遊郭を舞台にした物語を推敲し続けます。
    「廻れば、大門の見返り柳いと長けれど、お歯ぐろ溝に・・・・」

    1895年1月から、一葉は『文學界』に傑作「たけくらべ」の連載を開始します。

    一葉の頭には、「大つごもり」「にごりえ」「十三夜」「わかれ道」などの小説の構想が堰を切ったように次々と浮かびます。 浮かんでは、書く。睡眠も食事も忘れ書く。真っ赤な血を吐いても・・・

    ・・・・・・

    バブル相場は続きます。

    1895年2月13日、清国は、日本に降伏します。
    4月17日、下関条約が結ばれ、2億両の損害賠償、遼東半島、台湾の割譲、朝鮮の清国からの独立が達成されます。

    株式相場は、さぞかし暴騰したでしょう・・・しかし、創作に没頭する一葉は、相場には無関心。

    ・・・・・・

    1896年(明治29年)1月、ついに「たけくらべ」が完結。
    しかし、11月23日結核が肺を侵し、早熟の才媛は燃えつきます。まだ24歳でした。

    ◆◆新5000円札は、当時の金に換算すると5000万円。◆◆
    ◆◆ 一葉にこの資金があれば、女相場師が誕生したかもしれません。◆◆

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    (2005/1/17)
    officerさんのホームページ誕生

    officerさんとの親交が始ったのは、2001年1月の頃だったと思います。
    彼は、掲示板でセシールという会社が東証1部に上場したという大ニュースを教えてくれました。参考

    同社は、流動性が極めて低く、買って2日寝かせば、フリーランチが食べられると私は考えました。

    この予想は適中し、このホームページは注目されるようになりました。

    セシールはコバンザメ投資法の有効性を世に知らしめた記念すべき最初の銘柄なのです。

    以後二人は、まるで熱病にかかったかのように、この投資法に夢中でした。
    4年前は二人ともコバンザメのノウハウがありませんでしたが、切磋琢磨、お互い成長したものです。

    去年からofficerさんには、NEW喫茶掲示板の管理でも、お世話になっております。
    私は、掲示板の管理は苦手で困っていたので、本当に助かっております。

    さて、これからが本題。

    officerさんが、「億の細道」というホームページを作られたそうです。

    officerさんの趣味が、クレー射撃、極真空手、旅行などというのは、プロフィールで初めて知りました。

    ◆◆地道な情報系のHPは、価値があります。◆◆
    ◆◆ お勧めは、5%ルールの大量保有報告書に関する情報ですね。◆◆

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    (2005/1/5)
    インド洋津波に対する
    各国拠出表明額

    親戚の訃報を聞くと、私は親戚に電話をかけます。
    故人を偲んだ後、要件を切り出します。

    「ところで、香典なんだけど、いくら包む?」
    「○円で、どうかしらね」
    「そのぐらいが、いいと思うね」

    もともと節約癖のある私は、恥をかかないために世間相場の調査が不可欠です。

    朝日新聞(1月5日朝刊)などによれば、インド洋津波に関して、各国は次表のとおり拠出金の表明をしております。

    12月31日、アメリカは、当初の10倍近い3億5000万ドルの拠出を表明し、やる気をみせます。

    日本は、これまで3000万ドルしか表明していませんでした。

    アジアの災害でアメリカを下回るわけには、行きません。
    5億ドルの拠出を決定することで、日本は最大の拠出国に躍り出ます。

    日本の財政の行き詰まりを考慮したら、そこまで見栄を張る必要はない気がしますが・・・
    ところが、日本の拠出金トップの栄光は続きませんでした。

    ドイツが5億ユーロの拠出を表明し、日本を抜き去ります。

    アジアと縁のないドイツが一体何故?

    ドイツも日本も国連の常任理事国を目差しています。
    拠出金額で日本に負けるわけにいかないのです。

    なお、アメリカは、1万2000人の軍部隊を救助に派遣していますから、人的貢献では依然としてNO1です。

    各国の拠出表明額
    援助国 拠出表明額
    ドイツ 5億ユーロ
    日本 5億ドル
    アメリカ 3億5000万ドル
    イギリス 9500万ドル
    イタリア 9500万ドル
    スウェーデン 8000万ドル
    フランス 約6600万ドル
    中国 約6000万ドル

    津波被害を受けた側にも、不可解な行動が・・・
    大国意識に目覚めたインドは、外国の援助を断わります。

    インドは米国、日本、オーストラリアと連携して復興支援を行う側に立ち、スリランカやモルディブへの援助を行いたいようです。
    そういえば、インドも国連の常任理事国を目差していますね。

    ◆◆今回の場合、重要なのは再発防止策です。◆◆

    ◆◆ インド洋で、12年以内に大地震が起こる可能性は極めて高いと思います。◆◆
    ◆◆ インド洋における津波の緊急警報システム構築に協力するのが◆◆
    ◆◆TSUMAMI国家 ・日本に出来る最大の貢献でしょう。◆◆

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    (2004/12/27)
    マグニチュード9の衝撃

    スマトラ沖地震は、津波により死者1万6000人を超す大災害となりました。
    リゾート地に海外旅行に行った多くの日本人もお亡くなりになりました。

    本来なら、消波ブロックのテトラが買われるとか、HISは売られるとかあれこれ思いをめぐらせなければなりません。 ところが、私が熱中したのは、「この地震のマグニチュードが9.0」という点に関してでした。

    中越地震(2004年)はM6.8、阪神大震災(1995年)はM7.2、あの死者142,000人をだした 関東大震災(1923年)でさえM7.9に過ぎません。 M9の地震が存在するとは、夢にも思いませんでした。

    マグニチュードというのは、少しでも数字が大きくなると地震の規模は著しく拡大します。 新聞によれば、Mが0.1大きくなると地震エネルギーは約1.4倍になり、Mが1大きくなると約30倍になるそうです。

    マグニチュードの定義式を知りたいものだとWEBを探してみたら、 このページにありました。

    地震のエネルギーとMとの関係式  E;地震波のエネルギー、単位はerg

    l og10E=11.8+1.5M

     

    「スマトラ沖地震は、関東大震災の約45倍、阪神大震災の約500倍のエネルギーを持つ」と私でも簡単に計算できます。

    朝日新聞(2004年12月27日夕刊)によれ ば、M9以上の地震は、過去4回起きています。

    ロシア・カムチャッカ(1952年、M9.0)、米・アリューシャン列島(1957年、M9.1)、チリ(1960年、M9.5)、米アラスカ(1964年、M9.2)

    ◆◆4つの地震は、12年以内に収まり、環太平洋の北側と東側というのが共通点です。◆◆

    ◆◆ それにしても、M9の直下型地震が日本で起きたら恐怖ですね。◆◆

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    (2004/12/16)
    西武鉄道の取引最終日

    今日は、西武鉄道の取引最終日でした。
    「上場廃止が近づくにつれ、株価は下がるもの」というのが私の予測でしたが、西武は違っていました。

    12月10日、西武鉄道は「 株式再上場計画の現状について」を発表します。

    同報告書では、西武グループ経営改革委員会が2005年1月末に出す報告書を下敷きにして、ジャスダック上場の道筋をつけるそうです。 当初予定していた年度内、つまり2005年3月までの上場は、難しくなったとも書いてあります。

    年度内は無理でも来年夏か秋ぐらいには、ジャスダックに上場するという楽観論が、投資家の主流を占めているようです。

    「過去5年間の有価証券報告書等に虚偽の記載のないこと」なんて、基準はジャスダックにはないのでしょうかね?

    「そんな、基準はない。 初値は、400円前後の発表時の株価を上回る」というコンセンサスが形成されたのでしょう。

    この発表の直後、昨日まで3日連続高。特に、昨日は、ストップ高の490円でした。

    「上場廃止前に買って、ジャスダック上場時に売れば儲かる。」という狙いの投資でした。

    確かに、ジャスダック上場を阻む要因で、深刻なものはない気がします。

    経営者さえ、その気になればよいのです。

    西武は、倒産したわけではないし、時価総額、株主数、利益、出来高・・・
    どの基準を照らしても、上場企業の資格を有していると看做さざるを得ません。

    もしかすると「西武鉄道を上場廃止させる」という東証の判断は、間違っていたのでは、ないでしょうか?

    ◆◆上場廃止間近の株価の上昇が、そう語っているような気がしてきました。◆◆
    ◆◆ 証券市場は、東証だけではないのです。◆◆

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    (2004/12/12)
    鶏卵相場の季節変動

    卵が、鳥インフルエンザの影響もあり、高いそうです。
    先週末(12月10日)は、275円(東京M)となっています。 卵の相場を調べてみて、気がついたのは、季節要因で価格が変動しているという事実です。

    次の表は、東京のMサイズの5年間の鶏卵価格です。参考

    鶏卵相場の季節変動
    平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平均
    1月 159 175 164 155 141 95 148.2
    2月 190 218 215 187 179 127 186.0
    3月 193 228 187 176 176 133 182.2
    4月 198 203 158 163 161 144 171.2
    5月 192 181 141 157 144 171 164.3
    6月 168 166 140 150 131 178 155.5
    7月 165 157 137 140 120 147 144.3
    8月 177 150 138 149 127 149 148.3
    9月 220 183 174 197 157 196 187.8
    10月 205 198 174 196 158 204 189.2
    11月 214 192 181 201 166 256 201.7
    12月 242 220 209 213 156 208.0
    平均 194 189 168 174 151 175.2

    新年、初売り。卵は暴落します。
    賢い主婦は、卵をこのときに買うのです。

    いったい何故、暴落するのか?

    歳末商戦、買いだめ需要により、12月末の鶏卵価格はピークをつけました。

    鶏は、正月休みも卵を産み続けます。
    ところが、市場は休みで、売り先がありません。

    初市に、卵は、どっと出回るために供給過剰になるのです。
    こうして、恒例の暴落は起こるのです。

    2月、寒さで鶏が卵を産まなくなり、価格はリバウンドします。

    そして、気温の上昇とともに供給は増え、価格は値下がりします。 腐りやすい生卵を暑い夏に食べる人は、少なくなります。

    7月の鶏卵価格は、底値になります。
    秋になると次第に需要も増加します。

    そして、12月、クリスマスケーキやお菓子の需要。そして歳末商戦。
    供給量が一定な卵は暴騰します。

    ◆◆12月下旬は、卵が最高値をつける時期なのです。◆◆

    ◆◆ もし、鶏卵相場に正確に連動する株があれば、簡単に儲けられますが、◆◆
    ◆◆そんな銘柄はないでしょうね。◆◆

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    (2004/11/27)
    ドラクエの思い出

    息子が早起きして、ビックカメラで何か買ってきました。 今日(11月27日)は、ドラクエ8(空と海と大地と呪われし姫君)の発売日でした。

    8020円で買ったそうです。定価は、9240円です。 前回の411万本も売れたドラクエ7の定価が8190円ですから、12.8%もアップしています。

    ちょっと暴利ですね。 前回なみだと、売り上げは330億円(一株当たり300円)でしょうか。

    「大学生なのに、ゲームばかりしたら、後悔するよ」と私はゲーム好きの子供に小言をいいました。

    しかし、責任の一端は私にあるかもしれません。

    1986年・・・彼がまだ、幼児だった頃。

    私は、ファミコンとドラクエTを買い与えました。
    勇者ロト・・ラダトームの町・・

    彼は、習っていない文字を苦もなく識別します。
    いっしょになって、やり始めると、時間を忘れて、なかなか面白い。

    ローラ姫を救出して、「虹の架け橋」の謎を解き、最後には地下室で竜王を倒します。 感動の大団円。

    それからは、彼は転んで足を擦りむいて泣くと・・
    私が「ホイミ」と呪文を唱えると、ピタリと泣き止みました。

    あの音楽、あの幼児体験が、大学生になった子供にドラクエ8を買わせているのだと思います。あの時、ファミコンなんか買い与えるんじゃなかった。

    噂によれば、ドラクエ7(2000年8月)の場合、エニックス(スクウェアと合併前)の株価は、発売日以降は下落したとか・・・
    株価を調べると、先週末のスクウェア・エニックスは、3060(+10)でほとんど変化がありません。

    ◆◆横で見ていると、立体的になったドラクエ8は、私には馴染めません。◆◆
    ◆◆ この作品は、何百万個売れるかどうか?◆◆

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    (2004/11/14)
    マネーゲームの予感(西武鉄道)

    11月12日の日経新聞に西武鉄道の上場廃止が報道されました。
    同日の株価は、405(-100)のストップ安比例配分で、931万8000株の売り注文を残しました。

    同社が、整理ポスト入りする日は、まだ不明です。

    整理ポスト入りした日の、翌営業日がTOPIX売りの日です。

    発行済株数433,304,640株の3%として、1300万株のさらなる売りが殺到するわけです。

    しかし、西武鉄道は、経営破たんしたわけでは、ありません。

    ところで、14日の朝日新聞(朝刊)に面白い記事が出ていました。
    西武鉄道は、都心にある5つのプリンスホテルの土地の大半を所有しているそうです。 1950年〜1960年に取得されていますから、簿価は極めて安いでしょう。

    例えば、東京プリンスホテル(約5万平方メートル)の取得価格は約6000万円だそうです。

    含み益は、どのぐらいになるのでしょうか?
    「港区芝公園3-3-1」から路線価を調べると65〜97〜152万円ぐらいになります。

    時価総額485億円から6000万円を引き、発行済株数で割ると一株当たり含み益が112円となります。 この値は東京プリンスホテルの分だけです。

    赤坂、高輪、品川・・・含み資産の全貌が知りたいと思い、有価証券報告書を買いに行きました。 しかし、既に遅し。売り切れでした。

    ある方から、ネットで有価証券報告書は、このリンクから簡単に見れると教えていただきました。 平方メートル当たりの地価を100万円(正しい数字かどうかはよくわかりません)と仮定して、含み益を計算しました。

    西武鉄道
    名前 所在地 土地
    面積(平方メートル) 帳簿価格(百万円) 時価(百万円) 含み益
    高輪プリンスホテル 東京都港区高輪3-13-1 38,989 579 38,989 38,410
    新高輪プリンスホテル 東京都港区 27,705 260 27,705 27,445
    新高輪プリンスホテル国際館パミール 東京都港区 16,941 0 16,941 16,941
    品川プリンスホテル 東京都港区4-10-30 38,573 1070 38,573 37,503
    東京プリンスホテル 東京都港区芝公園3-3-1 49,044 60 49,044 48,984
    赤坂プリンスホテル 東京都千代田区紀尾井町1-2 31,775 1019 31,775 30,756
    合計 203,027 2,988 203,027 200,039

    都心の5ホテルの含み益の合計は、約2000億円。 一株当たりの含み益は、462円となります。このほかにも多くの土地を持っています。

    明日以降どうなるか?

    @TOPIX売り日まで、下がってくれたら、その日に底値が形成され、株価は反転します。
    ATOPIX売り日の前に上がりだしたら、買うタイミングが難しそうです。

    いずれにせよ、マネーゲームが始る可能性が高いと予測します。

    もっとも、整理ポスト入りから1ヶ月で上場廃止ですが・・・

    ◆◆もし、マネーゲームに参加して、売り逃げできなかったらどうするか?◆◆

    ◆◆ 西武線沿線には、親戚がいますし、◆◆
    ◆◆失敗したら優待めあてに、非上場株を抱え込みますか。◆◆

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    (2004/11/11)
    日銀のバランスシート

    日銀は、資本金1億円でJASDAQに上場していることは、昔から聞いたことがあります。

    しかし、バランスシートを作成しているのは、最近知りました。
    次の表は2003年度の日銀のバランスシートです。

    資産で一番多いのは、国債で100兆円も保有しています。一年間で、11.1兆円も増えました
    2003年度末の国債発行残高は556兆4163億円ですから、17.97%を日銀が保有していることになります。

    発行銀行券(71.4兆円)が負債になるというのも、面白いと思いました。
    この一年では、0.3兆円しか増えていません。

    代わりに5.4兆円も増えて、36.4兆円になったのが、日銀当座預金です。
    2001年3月の量的緩和策の実施が影響していると思いますが、日銀当座預金は増え続けています

    日銀のバランスシート(2004年3月)(単位:兆円)
    資産 残高 前年差 構成比 負債・資本 残高 前年差 構成比
    買現先勘定 11.1 -1.1 7.5% 発行銀行券 71.4 0.3 47.80%
    買入手形 27.2 -1.9 18.2% 当座預金 36.4 5.4 24.30%
    国債 100 11.1 67.0% 政府預金 13.1 -1.5 8.80%
    長期国債 65.6 7.1 43.9% 売現先勘定 19.9 2.3 13.30%
    短期国債 34.4 4.3 23.1% 売出手形 2.6 2.6 1.70%
    貸出金 0.1 -0.1 0.1%
    外国為替 4.2 0 2.8% 自己資本 5.2 0 3.50%
    資金担保証券 0.1 0.1 0.1%
    金銭の信託 1.9 0.8 1.3%
    (信託財産株式)
    その他とも計 149.4 8.2 100.0% その他とも計 149.4 8.2 100.00%

    2003年度のバランスシートの規模は、149.4兆円で、8.2兆円も増加しました。

    この増加が、名目GDPの増加を伴っていれば、問題ありません。 しかし、そうはなっていないようです。

    149.4兆円を名目GDP(501兆円)で割り算すると29.8%となります。

    1995年度のバランスシートの規模は、58兆円です。この値を名目GDP(483兆円)で割り算すると12%となります。

    この比率は、増加し続けているようです。過去8年間で、12%から30%へと2.5倍になりました。

    外国(2003年12月)の例も紹介しましょう。 アメリカは7%、EUは12%にすぎません。

    日本の値が、いかに異常かが分かるでしょう。

    ◆◆日銀は倒産することは、絶対にありません。◆◆
    ◆◆ そのバランスシートから見えてくるのは、日本経済と国家財政の不健全性なのでしょう。◆◆

    (参考)日本銀行の政策業務とバランスシート

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