■水晶玉の世界3■

---目次---
  • 合計特殊出生率1.29のもたらす未来(後編)

  • (2004/6/23)
    合計特殊出生率1.29の
    もたらす未来(後編)

    クリスマスイブが終わった12月25日、クリスマスケーキは、市場価値を失い安売りされます。 不謹慎な話ですが、25才になった女性は、「ケーキのように嫁ぎ遅れると大変だ」と親から見合いを強制されたものです。

    ところが、2003年において、全国平均の女性の初婚年齢は、27.6歳。
    クリスマスケーキの話が通用した1975年の女性の初婚年齢は、24.7歳。
    28年間で、2.9年も晩婚化が進んでいます。

    25才で結婚する女性は、むしろ今日では早婚な方なのです。

    女性は2〜3年間隔で子供を産みますから、晩婚化は合計特殊出生率の低下をもたらします。

    合計特殊出生率は、全国平均1.29ですが、地域的にばらつきがあります。

    低いのは、東京都1.0、京都1.15、奈良1.18です。参考1

    これらの地域(奈良を除く)は、女性の初婚年齢が高く、晩婚が進んでいます。

    東京(28.7歳)、京都(27.8歳)、奈良(27.6歳)です。参考2

    三県の共通点は、都市部で、有名大学が多く存在する教育県です。

    2003年度の大学進学率は、東京(45.9%、1位)、京都(44.1%、2位)、奈良(41.2%、6位) 参考3

    反対に、合計特殊出生率が高いのは、沖縄1.72、福島1.54、鳥取1.53です。

    女性の初婚年齢は、沖縄27.2歳、福島26.6歳、鳥取26.8歳です。

    東京が晩婚のトップなら、福島は早婚のトップです。

    大学進学率は、沖縄(24.6%46位)、福島(27.2%39位)、鳥取(26.9%43位)

    こんなことを書くと怒られそうですが、合計特殊出生率1.29をもたらした犯人像が浮かんできました・・・大都市に住む女性。

    ◆◆高学歴で、豊かな家庭に育ち、結婚相手に妥協せず、独身志向。◆◆
    ◆◆ 仮に結婚しても高年齢で、仕事をやめない。◆◆

    ◆◆ 子供に対して教育熱心なあまり、教育費がかさみ1〜2人しか産もうとしない。◆◆

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