■J_Coffeeの徒然草(35巻)■
今日の相場雑感 |
足利銀行が破綻した直後なので、いくら11連勝の月初でも、きっと今日は下がるだろうと思っていました。 日経平均は10,403.27円(+302.70)と +3.00%も値上がり、破竹の12連勝を達成です。
2の12乗は4096。確率論では、4,096回に1度の現象です。本当に不思議ですね。一部がリバウンドすると予告した12月の5銘柄は、次のとおりでした。
PKOの影響で上がったのか、リバウンドで上がったのかよく分からなくなったのは、研究家としては残念です。
HIOKIの上昇率が、静岡ガスより大きかったことで満足しましょう。
三協アルミニウム工業(東証1部)と立山アルミニウム工業(名証)は、合併して12月1日三協立山ホールデングスが誕生しました。11月21日は三協アルミニウム工業の取引最終日でした。同社はこの日、謎の暴騰で大引は385(+71)(+22.61%)になります。
いったい、この日に何故上がるのか?
今日は、立山アルミニウム工業(55,238,555株)分のTOPIX買いが期待できます。
合併銘柄 | ||||
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三協アルミニウム取引最終日 | 三協立山ホールデングス上場日(TOPIX買い日) | |||
今日も、寄付の大量買いから始まります。
◆◆結果は、最後に失速したものの、一時433円まで続伸しました。◆◆
◆◆出来高は7,575,000株です。◆◆
◆◆
21日の大引暴騰はTOPIX買いに便乗した、仕手筋の仕掛けのような気がします◆◆
おかげさまで、300万アクセスを達成です |
本日、おかげさまで、300万アクセスを達成しました。
読者の皆様の暖かいご声援に感謝いたしております。
さて、当ホームぺージのアクセス数の推移を振り返ったのが、次の表です。
日付 | 一日当たりアクセス数 | アクセス数累計 |
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2000年4月28日 | スタート | |
2000年7月31日 | 9 | 813 |
2000年10月15日 | 121 | 1万 |
2001年4月11日 | 506 | 10万 |
2002年8月24日 | 1,800 | 100万 |
2003年5月22日 | 3,690 | 200万 |
2003年11月25日 | 5,348 | 300万 |
ホームページの開設は、2000年4月28日です。
この日から、ほぼ毎日一生懸命に書き続けて、3ヶ月。
実は、発足当初は不人気で、閑古鳥が鳴いていました。
3ヶ月間のアクセス数の累計は、たったの813です。
一日あたり、9アクセスの低迷が長期間続いたのです。
自分自身と親戚がアクセスの過半数を占めていました。掲示板も投稿者ゼロが続きます。
ちなみに、この頃から「100万人の株式投資愛好家のためのホームページ」という副題を掲げていました。
これだけ無視されても続けられたのは、「株式投資が大好きな点では人に負けない」という信念があったからでしょう。
「このままではいけない。他人に認められるホームページを目指そう」とある日決心します。
ヤフーの掲示板などで、宣伝活動を展開したのは、この頃からです。
リンクの世界さんや歌右衛門のホームページさんに、相互リンクをお願いし、掲載されたときは、嬉しかったですね。2000年8月、相場師列伝シリーズの発表を契機に、毎日100アクセスを突破するようになります。
2000年10月日経平均入れ替え投資、2001年2月テクニカルの解説が始まり、リピーターが増加するようになります。
2001年12月〜2002年1月掲示板あらしが登場し、アクセス増加の弊害も痛感しました。
2003年に入りコバンザメ投資がブームになります。
200万を超えてから300万までは、わずか半年。
◆◆1日当たり5000アクセスを超えている計算です。◆◆
◆◆
9アクセス時代を思い出すと隔世の感がありますね。◆◆
◆◆明日は、仕事で休みます◆◆
名器ストラディバリウスの秘密 |
アントニオ・ストラディバリは、1644年にイタリアに生まれました。 ストラディバリは、一流のバイオリン製作者ニコロ・アマティに弟子入りし、一心不乱に学びます。
彼は、師匠の技術を貪欲に吸収します。
彼は、やがて独立します。
もっと美しく響かせたい。
日夜、研究に没頭したストラディバリは、バイオリンの工程の画期的な改善に成功します。
誰にも出せなかった、美しいソプラノの響きは、ダイヤトーンと呼ばれ賞賛されます。
ストラディバリはついに師匠を超え、バイオリン製作の第一人者に登りつめます。
そして、やっと手にした栄光を、彼は死守しようします。
バイオリンの秘密の工程を誰にも教えませんでした。 後継ぎの二人の息子にさえ・・・ |
死期が迫ったのを確認してから、どちらかの息子に伝えようと考えていたのかもしれません。
運命のいたずらは、彼を長生きさせたことです。1737年、92歳で彼は永眠します。
600個のバイオリンの名器を残し・・・
既に年老いた息子達にその工程の秘密を明かさぬまま。
彼の製作したバイオリンは、ストラディバリウスと呼ばれ、以後今日に至るまで著名なバイオリン奏者の心を虜にします。 ストラディバリウスの発行済株数は、彼の死により600単位で確定します。
この他に、彼の息子が製作した偽者が存在するようです。
その後、ストラディバリウスを分解修理する際、徹底的な科学的調査が実施されました。 しかし、ストラディバリウスの秘密は解明できず、その作品を超えるものは、どうしても製作できません。 本物のストラディバリウスかどうかを鑑定する方法は、音色とニスの分析だそうです。
◆◆ストラディバリウスは、たまにサザビーで競売にかけられますが、◆◆
◆◆その値段は、なんと数億円のものもあるそうです。◆◆
◆◆
18世紀の製作技術を解明して欲しいものです。◆◆
地銀の比較 |
AファイナンシャルGは、25日に予定されていた中間決算の発表を延期しました。
金融庁の検査が終わらなかったためです。
延期と言っても税務署への中間決算の提出期限は来週末ですから、結論は近く出るはずです。
さて、あまり業績のよくない地銀5行の比較をしてみました。 出典は、全て、四季報です。
肝心の銀行の中間決算が出ていないので、2003/3決算の時点で、比較しました。株の含み益は、9月末はかなり改善されているはずです。
2003/3のデータ | AファイナンシャルG | H銀行 | K銀行 | F銀行 | N銀行 |
---|---|---|---|---|---|
資金量(百万円)@ | 4,932,823 | 5,196,437 | 2,626,121 | 2,428,985 | 3,511,014 |
繰り延べ税金資産(億円)A | 1387 | 1061 | 431 | ? | 762 |
A/@ | 2.81% | 2.04% | 1.64% | 2.17% | |
不良債権B | 535,065 | 363,301 | 155,115 | 273,176 | 282,612 |
B/@ | 10.8% | 7.0% | 5.9% | 11.2% | 8.0% |
従業員数(連結) | 3507人 | 3361人 | 1997人 | 2751人 | 3372人 |
平均年齢 | 47.9才 | 38.3才 | 36.8才 | 37.9才 | 36.5才 |
平均年収 | 451万円 | 571万円 | 616万円 | 591万円 | 654万円 |
AファイナンシャルGの不良債権5351億円を資金量(本来は貸出金額を使うべきですが)49328億円で割ると10.8%。かなりの不良債権です。 しかし、他の地銀についても、この比率が大きいところもあります。
AファイナンシャルGへの政府の対応は、かなり重要です。
AファイナンシャルGの繰延税金資産は1387億円で、資金量で割ると2.81%。この値は、他行に比べて際立って大きい数字です。 繰延税金資産を無利子国債で還付する案が浮上しているようです。同行の自己資本比率は、3月の時は、4.5%でした。
かなり、興味本位で調べたのが、従業員の給料です。 AファイナンシャルGの従業員の平均年齢は、47.9才と高齢化が進んでします。
新規採用をストップしたせいでしょう。 平均年収は、451万円と際立って低い値です。
◆◆給与やボーナスのカットは、他の銀行よりは、進んでいそうです。◆◆
◆◆
更なるリストラを迫られる行員の方が、気の毒な気もします。◆◆
◆◆株主責任は、果たして問われるか?◆◆
◆◆
来週中にも打ち出される可能性が高い、政府の判断に注目したいと思います。◆◆
松茸の話 |
私の父親(大正生まれ)が子供の頃、松茸はかなり安く手に入ったそうです。
「昔はすき焼に入れて食べたけど、今は高くて食べられない」とよくこぼしていました。
つまり、私の子供時代には、松茸は既に幻の秋の味覚でした。
何故、こんなに高くなったのか?
昔、村の近くには、アカマツ林が必ずありました。
アカマツ林からは、木炭がとれました。また、下草は水田の肥料になります。
そして、秋には、松茸が収穫されました。
昭和30年〜40年代、木炭は、プロパンガスに駆逐され、下草は、化学肥料に取って代わられます。 こうして、アカマツ林は消え、松茸の供給は激減します。
バイオテクノロジーの進歩で、マイタケ、シメジ、エリンギが栽培できるようになったのに、松茸は、アカマツ林の地面に生える天然物しか存在しません。
世界中で、松茸を好んで食べるのは、日本列島と朝鮮半島に住む人だけです。
松茸は、万葉集にも登場する、日本ゆかりの食べ物です。
あの高貴な香りを、欧米人は松脂臭く感じ、食べられないそうです。
鳩、蛙、岩ツバメの巣・・・何でも食材にする中国人でさえ松茸を食べません。
中国では見向きもされなかった臭いの強いキノコを、日本の商社が喜んで買い漁っていきます。 最初は商社の言いなりで松茸狩りしていた中国人も、ある日、日本での驚くべき最終価格を知ることとなります。
「こんな価値のあるものを二束三文で売って騙されていた」
と中国人も、商社に値上げ交渉するようになります。
松茸は、北朝鮮、中国、カナダが日本に供給しています。
土瓶蒸しや松茸ご飯の材料は、ほとんど輸入物でしょう。
しかし、輸入物の香りは、かなり落ちます。香りの強い国産品は、全体のわずか5%。
需要があるのに、供給が細る。流動性比率が極端に低い。
◆◆こうして国産松茸は、天文学的な価格となったのです。◆◆
◆◆
ホクトや雪国マイタケに、松茸栽培を開発してもらいたいですね。◆◆
(参考文献)「松茸」 有岡利幸
ダフ屋の思い出 |
かなり昔、野球を一人で観に行く路上で、若い男が近づいてきました。
やくざ風といっても、いかにも下っ端・・・チンピラです。
「にいちゃん、券持ってるか? こうてやるよ。」
多くの通行人がいるのに、何故この男は、あまった券の処分に困っていた私を見つけられたのか? 未だに、よく分かりません。
私が余り券を見せると、男はそれを素早く手にします。
代わりに私の手のひらには、何枚かの百円玉が握らされました。
多分、定価の何割増かで、券は売られるのでしょう。 あの男は、別の客にこう囁いているはずです。
「社長、いい席ありまっせ。1万円です。」
私の売値は、不当に安かった気がします。
ダフ屋は、犯罪です。
犯罪にかかわってしまった後味の悪さと、生暖かい硬貨の感触は今でも忘れられません。
ダフ屋とは、フダ=札を逆さまにした隠語です。よく考えてみると、ダフ屋の行為は、株取引とそっくりです。
日本シリーズなどの試合では、需要が供給を上回っているのに、入場券は安値の定価販売です。 つまり、発売日に行列して券を手に入れれば、高値で売却できるのは、自然なことです。
入場券の販売価格を市場価格に引き上げれば、ダフ屋は存在できません。
最近では、ヤフーオークションで、ダフ屋を行う素人が増えているようです。
◆◆たまたま余った券を売るのなら、よいのでしょうが、常習化行為は犯罪です。◆◆
◆◆
罰則は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金なので、◆◆
◆◆やめたほうが賢明ですね。◆◆
ソフトバンクの行方 |
今日は、日経平均は、10,207.04(-297.5)の全面安です。
今日の最大の悪役は、ソフトバンクです。昨日発表された同社の中間決算は、ブロードバンド通信事業での顧客獲得費用がかさみ、連結最終損益が773億円と過去最悪の赤字、通期でも500億円の赤字見通しだそうです。
ストップ安の比例配分で、出来高はわずか550,700株で、8,133,400株の売り注文を残しました。 10月16日の出来高は31,157,700もありましたから、売れ残りは驚く数ではないでしょう。
問題は、今日発表された先週末(11月7日)の信用買い残です。
残高(千株) | 前週比 | ||
---|---|---|---|
売り残高 | 一般信用 | 15 | -36 | tr>
制度信用 | 4495 | 822 | tr>|
合計 | 4510 | 785 | tr>|
買い残高 | 一般信用 | 408 | -20 | tr>
制度信用 | 25325 | 945 | tr>|
合計 | 25734 | 924 | tr>
信用の買い残25,734千株は、発行済株数336,936,826株の7.64%に相当します。
ソフトバンクを信用で買っていた個人投資家の投げは、ジャスダック、ヘラクレス、マザーズの新興三市場の銘柄の下落を引き起こしたようです。 私の持ち株も煽りを受け、下落して、とうとう含み損に転落しました。
割安な銘柄ばかりに目に付きますが、落ちているナイフを買うのは危険な気がします。 キャッシュポジションが高いまま、乗り切ろうと思っています。
保険をかけるためにも、何か売りたいところです。
こんな動機で、ソフトバンクを空売り、比例配分で100株当選しました。
◆◆個人的には下がって欲しいのですが、フランクフルトは、32.55ユーロです。◆◆
◆◆
125円で換算すると4,070円ぐらいでしょうかね?◆◆
フリーフロートに 移行するより・・ |
TOPIXに影響を与える、時価総額の大きな企業の流動性比率を調べてみました。 流動性比率は、過去一年間(2002年11月〜2003年10月)の月間平均出来高を発行済株数で割ったものです。
結果は、次のとおりです。NTTについては、財務省の持ち株(732万株)は、TOPIXにカウントされないので、引いてあります。
順位 | 銘柄 | 時価総額 | 発行済株式数@ | 昨日の終値 | 過去一年の 平均月間出来高A | 流動性比率A/@ |
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1 | トヨタ自動車 | 12,454,491百万円 | 3,609,997,492 | 3,450 | 115,994,575 | 3.21% |
2 | NTTドコモ | 11,691,940百万円 | 50,180,000 | 233,000 | 1,446,192 | 2.88% |
3 | NTT | 3,910,050百万円 | 8612445 | 454,000 | 410,638 | 4.76% |
4 | 日産自動車 | 5,908,575百万円 | 4,520,715,112 | 1,307 | 174,757,973 | 3.87% |
5 | 三菱東京FG | 4,863,764百万円 | 6,357,861 | 765,000 | 473,611 | 7.45% |
6 | キヤノン | 4,564,974百万円 | 881,269,173 | 5,180 | 56,526,636 | 6.41% |
7 | ホンダ | 4,345,887百万円 | 974,414,215 | 4,460 | 46,920,018 | 4.82% |
8 | ソニー | 3,705,664百万円 | 926,416,030 | 4,000 | 92,945,855 | 10.03% |
9 | 松下電器産業 | 3,699,201百万円 | 2,453,051,029 | 1,508 | 139,553,545 | 5.69% |
16 | セブン‐イレブン・ジャパン | 2,896,573百万円 | 822,889,984 | 3,520 | 30,976,091 | 3.76% |
最も流動性比率が少ないのは、予想通りNTTドコモ(2.88%)です。NTTの持ち株比率は、62.9%に達しますから当然です。 安定株主が多い、トヨタ自動車(3.21%)、日産自動車(3.87%)も低い方です。
16位のセブンイレブンは、イトーヨーカ堂の持ち株比率が50.6%を占めるので、特別に調べてみました。 しかし、同社の流動性比率も3.76%です。ヤフーの流動性比率も、極端に小さくはないようです。
時価総額1兆円規模の企業では、流動性比率が1%未満の銘柄は、東急建設以外に、みつかりません。みつけられた方は、ぜひ教えてください。 多分そうした企業は、中規模以下に集中しているのでしょう。
流動性比率が高い方では、ソニー(10.03%)、三菱東京FG(7.45%)が目立ちます。
INDEX投信は、TOPIX1000やTOPIX500を使えば、新東急建設の上場の際に生じた顧客の不利益を、回避できると思います。
ちまたでは、「TOPIXには欠陥があり、MSCIのようにフリーフロートを取り入れるべきだ」との意見をよく聞きます。
TOPIXをフリーフロートに移行すると、時価総額が大きい企業では、それほど影響を受けず、ザ・パック、セシールのような中規模以下の同族企業が値下がりしそうです。 親会社が70%以上の株を持つ、NEC系列や日立系列など、大企業子会社も、厳しそうです。
しかし、いまさら、フリーフロート制を導入(複数回に分けるのでしょうが)して、これらの企業の株価を下落させる必要があるのでしょうか?
コバンザメは、空売りで稼げますが・・・
他に解決策は、ないでしょうか?
特定株主比率の上限基準(現状70〜80%以下)を一律70%に引き下げたり、特定株主の定義を拡大した方が、遥かに現実的です。
発行済株数が増加するにつれて、上限値が70%から80%に増加するという東証の基準は、ナンセンスですね。
ところで、東急建設は、特定株主比率(80%以下)の基準を満たしているのでしょうか?
実質的な特定株主が、あまりにも多すぎ、購入可能な株は数%のような気がします。
◆◆今回の東急建設の騒動の真の原因は、この点にあると私は思います。◆◆
◆◆
明日は、休みます。◆◆
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