■合併銘柄のINDEX買いの研究6■
フランスベッドHDの上場 |
フランスベッド(東証1部、3月24日上場廃止)とフランスベッドメディカルサービス(非上場)は、株式移転により子会社になり、両社の親会社フランスベッドホールディングスが誕生します。 同社は、今日東証一部に上場しました。参考1
フランスベッドの取引最終日(3月23日)の終値(516円)に対して、フランスベッドHDは576円(+60)で寄り付きます。 しかし、その後は、冴えず終値は540円でした。
フランスベッドHDの東証1部上場日
同社の発行済株数は、フランスベッド分(91,580,000株)、フランスベッドメディカルサービス分(147,907,500株)、合計すると239,487,500株となります。 上場会社の方が、非上場会社より小さく、実質的な存続会社では、ありません。
不適切な合併とみなされ上場廃止基準に触れ、フランスベッドHDは3年間の猶予期間に入るようです。参考2
しかし、どうせ解除されるのは確実で、気にすることはないでしょう。むしろ、影響するのは、フランスベッドメディカルサービス分(147,907,500株)が追加上場されるのが、株券交付日の5月20日と遅れることです。 つまり、TOPIX買い日は、5月19日であり、まだまだ先が長いのです。
フランスベッドメディカルサービスの株主は、次のとおりです。 6位までは池田一族で、全体の8割近くを保有しています。交付日の前日と言うことは、彼らは売ることができないのでしょうか?
5月11日頃から、池田一族は売れる可能があります。(5月15日追記)
順位 | 大株主 | 持株比率 |
---|---|---|
1 | 池田茂 | 20.77% |
2 | フランスベッド | 17.74% |
3 | 早崎静子 | 10.88% |
4 | 渡部恵美子 | 10.88% |
5 | 永井美代子 | 10.88% |
6 | 池田シノエ | 7.27% |
7 | 従業員持株会 | 2.92% |
合計 | 81.34% |
◆◆私は、もちろんフランスベッド時代からの株主です。◆◆
◆◆
こうした株は、TOPIX買いが近づくまで、じっと保有すべきだと信じています。(この行は取り消します)(5月15日追記)◆◆
東急建設の行方(3) |
東急建設の昨日の時価総額は、1兆5766億円で、鹿島建設(4219億円)の3.7倍です。
世間には、「東急建設を買うコバンザメ投資家は愚かだ。それ見たことか、バブル崩壊で明日からストップ安の連続だ」と嘲笑する人もいるようです。
しかし、大多数のコバンザメ投資家は、そんなことは百も承知で、東急建設の大相場に参加しています。このバブルは、他のバブル相場より、遥かに安全なのです。
理由は、転換点が、ほぼ分かること。
二点目は、バブル最高値で、購入してくれる最後の買い手=ジンベイザメが存在することです。
昨日の出来高は、2,833,600株の他にTostnetの3,052,100株があるようです。
後者は、計算外でしたが、TOPIX買い比率3%と見積もっても、1600万株は不足しています。
今日は、TOPIX買いの膨大な不足分を買う日です。過去例を調べると、普通は、高くなる日です。
昨夜の私の予想は、外れっぱなしで、恥ずかしいかぎりです。
普段なら素直に機械的に買い注文を出すジンベイザメも、今回は、このボロ株を異常高値で買うことに難色をしめしました。
よく考えてみれば、異常高値での買い手はジンベイザメただ一人、売り手は高所恐怖症で震えています。
言い換えると、買い手市場。
ゆっくり買うことで、株価を暴落させ、利益をあげようという戦略は、極めて有効です。
今日の一日チャートは、いつか役に立つでしょう。
東急建設のTOPIX買い日の翌日チャート
今日のVWAPは、1502.4838で、昨日の終り値1682円との差額(11.9%)は、指数連動投信の儲けでしょうか。 しかし、不平不満を言ってはいけません。
今日の出来高は、10,200,700株。下がったとはいえ、こんなボロ株を1502円で大量に買ってくれたことには、感謝しないといけないでしょう。 昨日と今日の2時10分まで、高値圏で売るチャンスがあったのだから、恵まれている、と私は思います。
東急建設相場のコバンザメ生還比率は、かなり高い気がします。
永遠に語り継がれる壮大なドラマは、最後に波乱をみせたものの、平均的なコバンザメの富を著しく増加させたのです。
ババ抜きゲームの警鐘を鳴らした本人が、ババをつかんでは格好が悪いので、私も寄付で逃げました。
今日逃げ遅れた人は、ジンベイザメの買い残しがあるかもしれないので、株価にこだわらず、できるだけ早く売る努力をされた方がよいと思います。
東急建設のバブルコバンザメ投資には、多くの教訓を残しました。
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◆◆しかし、東急建設を売ると心が休まりますね。◆◆
◆◆
今日は、久々にぐっすり眠れそうです。◆◆
東急建設の行方(2) |
今日は、東急建設のTOPIX買い日でした。
朝から、ストップ高、特別買い気配です。 売物は、一時560万株程度までありましたが、3時が近づくと潮が引くように減少し、最後はわずか2,833,600株(増加発行済株数の0.382%)に減少します。 皆さん、考えることは、同じですね。
残した買い注文は、なんと21,100,000株。
TOPIX買い日に、大引まで取り引きが成立せず、比例配分なんて前代未聞です。
恐怖の大王(=大株主の売り)も、空から降ってきませんね。そんな登場人物は、最後まで現われないかもしれません。 コバンザメ達の完璧な大勝利の中で、壮大なドラマは、現在進行形です。
私はタガメさんの影響を受け、1/3ほど処分し(元金+適正利潤)は回収しました。
原価ゼロの主力部隊は、温存です。
明日は、どうなるか?
よく分かりませんし、外れると大変なので、書きたくありませんが・・・
一つ確実に言えることは、ジンベイザメが憔悴し困っているということです。
今日の終値(1682円)であれば、膨大な量の株が、喉から手が出るほど欲しいのです。
ジンベイザメは、灼熱の太陽が照らす砂漠の旅人。コバンザメが所有する東急建設株は、オアシスの冷たい飲み水です。
しかし、極端に高い値段では、買いたくないかもしれません。価格交渉が成立しなければ、翌日もあります。
つまり、予算というものが、あるのです。
ジンベイザメの立場になって、考えてあげる必要がありますね。
(今日の終り値+適正なプレミアム)なら、全てのコバンザメが利食いできるでしょう。
ババ抜きゲームが始まる前に、壮大なドラマは、ハッピーエンド。めでたし、めでたし。
問題は、プレミアムの相場が、よく分からないことです。
明日は、ストップ幅は300円。
勢いがついているのでストップ高になるかもしれないし、ならない可能性も高い。
仮に、期待したように上がらないからといって、けっして狼狽売りだけはしないでくださいね。
◆◆以上、私の独り言。私の予想は、よく外れます。◆◆
◆◆
株の売買は、自己責任でお願いします。◆◆
東急建設の行方(1) |
このホームページを見て、東急建設で儲けられた、とのお礼のメールをたくさん頂戴しました。 読者の方が、喜んでくれるのは、励ましになります。
さて、東急建設の値動きです。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2003年10月1日 | 東証一部上場 | 452 | 490 | 415 | 487 | 4,805,100 |
2003年10月2日 | 500 | 550 | 470 | 540 | 3,404,500 | |
2003年10月3日 | 536 | 536 | 485 | 495 | 1,258,100 | |
2003年10月6日 | 500 | 500 | 464 | 480 | 765,000 | |
2003年10月7日 | 465 | 470 | 433 | 439 | 1,258,400 | |
2003年10月8日 | 445 | 460 | 429 | 459 | 440,300 | |
2003年10月9日 | 460 | 495 | 459 | 495 | 860,000 | |
2003年10月10日 | 499 | 505 | 485 | 501 | 522,200 | |
2003年10月14日 | 510 | 535 | 508 | 526 | 843,300 | |
2003年10月15日 | 533 | 552 | 525 | 547 | 911,200 | |
2003年10月16日 | 550 | 616 | 550 | 596 | 1,437,600 | |
2003年10月17日 | 610 | 647 | 606 | 643 | 1,037,400 | |
2003年10月20日 | 645 | 670 | 598 | 610 | 1,002,600 | |
2003年10月21日 | 625 | 638 | 617 | 634 | 473,500 | |
2003年10月22日 | 640 | 730 | 634 | 720 | 2,009,500 | |
2003年10月23日 | 730 | 749 | 691 | 711 | 1,011,500 | |
2003年10月24日 | ストップ高 | 731 | 811 | 730 | 811 | 1,877,300 |
2003年10月27日 | ストップ高 | 891 | 911 | 884 | 911 | 778,500 |
2003年10月28日 | 1,011 | 1,011 | 965 | 982 | 3,663,800 | |
2003年10月29日 | ストップ高 | 1,022 | 1,082 | 1,021 | 1,082 | 2,290,000 |
2003年10月30日 | ストップ高 | 1,222 | 1,282 | 1,210 | 1,282 | 1,960,100 |
2003年10月31日 | ストップ高 | 1,482 | 1,482 | 1,482 | 1,482 | 498,100 |
合計 | 33,108,000 |
11月4日のTOPIX買いの前に、すでにストップ高5回というのは、私の知る限り新記録です。 10月31日の比例配分では、21,450,400株の買い注文が残りました。
今月の出来高合計33,108,000株は、発行済株数の増加分741,060,000株の4.47%に過ぎません。 株価は、3.28倍になっており、コバンザメ投資家の入れ替えも相当あったでしょう。 先回り買いは、圧倒的に不足しています。
4日はストップ高になり、ジンベイザメは必要量を買いきれない可能性が高いでしょう。
もちろん、勝負は下駄を履くまでわかりませんが・・・
ところで、火曜日発売の「週刊東洋経済」に東急建設の記事が掲載されます。
私は、まだ読んでいませんが、私の次の発言が二つ載るでしょう。
J‐Coffee氏(ハンドルネーム)は、「東急建設株のTOPIX買いの終了と ともに、空前のババ抜きゲームが始まるだろう」と警鐘を鳴らす。 「TOPIXがフリーフロートに移行する瞬間、流動性の低い株は暴落し、代わりに 買われる流動性の高い株はたいして値上がりしないので、TOPIXは暴落するだろ う。歴史に残るチャンスがコバンザメにめぐる。流動性の低い株の空売り、TOPI Xの先物売り等でコバンザメは空前の利益を出せるからだ」(J‐Coffee 氏)。 |
一つ目は、東急建設の株価に見通しについて。
二つ目は、フリーフロート(浮動株比率を勘案して、指数を計算する方法)がTOPIXに取り入れられたときに関するものです(あくまで仮定の話)。
◆◆まぁ、ババをつまないように、◆◆
◆◆頭と尻尾は猫にくれてやれという気持ちで、売りましょうか。◆◆
◆◆
それにしても、いつ売るか本当に悩んでいます。◆◆
熊谷組と東急建設 |
東急建設に関するメールを頂きましたので、ご紹介します。 熊谷組の前例が参考になるというご意見がありました。
参考1この銘柄は、TOPIX買いついては無関係です。
しかし、建設会社(分離会社)の株式数が0.2株に減らされたのと、不動産会社(承継会社)のおまけが0.5株(正確には0.2×0.5=0.1株)手に入るという点では、共通点があります。しかも、この二つを別の時期に行っているのが貴重です。
熊谷組における、1株を0.2株に併合の際の株価の推移は、次の通りです。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 |
---|---|---|---|---|---|
2003年7月25日 | 21 | 22 | 21 | 21 | 2,260,000 |
2003年7月28日 | 21 | 22 | 20 | 22 | 4,569,000 |
2003年7月29日(最終日) | 22 | 27 | 22 | 27 | 36,136,000 |
併合(減資): 1株 -> 0.2株 | |||||
2003年8月5日(株式併合後) | 137 | 137 | 122 | 122 | 4,044,000 |
2003年8月6日 | 120 | 122 | 119 | 120 | 881,000 |
2003年8月7日 | 120 | 130 | 120 | 125 | 768,000 |
2003年8月8日 | 120 | 126 | 120 | 124 | 787,000 |
2003年8月11日 | 123 | 128 | 122 | 125 | 373,000 |
最終日(7月29日)に株価は出来高を伴い上昇します。これは、日経平均買い の影響です。
併合後(8月5日)の始値は理論値(27×5)をわずかに上回り、その後は日経平均買いの反落で少し値下がりです。さて、注目の不動産会社の株式交付の際の株価の推移です。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 |
---|---|---|---|---|---|
2003年8月29日 | 118 | 118 | 106 | 111 | 1,985,000 |
2003年9月1日 | 111 | 113 | 108 | 109 | 1,431,000 |
2003年9月2日(権利付最終日) | 109 | 114 | 109 | 113 | 1,916,000 |
熊谷組2株に対して、ニューリアルプロパティ1株を割り当てる | |||||
2003年9月3日(権利落ち) | 123 | 125 | 118 | 120 | 3,483,000 |
2003年9月4日 | 121 | 122 | 118 | 122 | 1,009,000 |
2003年9月5日 | 123 | 128 | 122 | 127 | 1,394,000 |
2003年9月8日 | 127 | 128 | 125 | 125 | 564,000 |
理論値は、
となります。ところが初値は、下がるどころか123円と10円も値上がりです。
こうした不動産会社は、株価ゼロ(計算式では、むしろマイナス?)とみなすのが一般的と考えざるを得ません。 現実に、会社分離と同時に不動産関係の債務免除が確定したという点が、評価されています。
以上の前例は、東急建設の値上がり説の有力な根拠でしょう。
違う点は、新東急建設は承継会社なのに、熊谷組は分離会社であること。
そして、最も重要なのは、新東急建設(承継会社)の旧株主(74,106万株)の存在です。
これが、1ヶ月後のTOPIX買いの原因にもなるわけです。
もともと浮動株は少ないし、値上がりしそうですね。
というわけで、以前の東急建設の予測は、訂正します。ご迷惑をかけた方には、深くお詫び申し上げます。
最後に一言。フェニックスキャピタルは、わずか約50億円の出資で、TCホールディングスの1割(7,410万株)を超す大株主になれたそうです。 参考2
◆◆さて、平均取得単価は、いくらでしょうか?◆◆
◆◆
コバンザメ投資にファンダメンタル分析は、禁物ですが、◆◆
◆◆気になってしょうがありません。◆◆
◆◆バブルとその崩壊・・・・??◆◆
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